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看護師からプロスノーボーダーへ:人生がより輝く方向へ歩んだら

こんにちは、えいこです。私は看護師という安定の世界から、プロのスノーボーダーという不安定な世界に飛び込み、人生が一変したという経験があります。
これまでの歩みをお伝えしましょう。
(この記事は最後まで無料で読むことができます)


人生は雪玉のように軌道が変わる

雪の結晶が舞い散る中、ボードの上で風を切る感覚。あの瞬間がやめられなくて……私の人生は大きく変わりました。

もし私がスノーボードと出会わなかったら?きっと今頃、病院で白衣を着て忙しく働く師長になっていたでしょう。でも現実の私は、雪山の麓で暮らし、スノーボードを中心とした生活を送っています。

不思議なものですね。人生って。ほんの些細な出来事が、まるで雪玉のように大きくなって、あっという間に人生の軌道を変えてしまう。私の場合、それがスノーボードでした。

スノーボードとの出会い

高校生の時、クラス旅行で志賀高原に行ったんです。友達に教わりながら、初めてスノーボードに挑戦しました。最初は転んでばかり。

でも、自分の意思で滑れるようになった瞬間の興奮と解放感。あの感覚は今でも忘れられません。

負けず嫌いの私は、お尻が痛くて痛くて歩くのも大変なぐらい頑張ったのも今ではいい思い出。

冷たい空気が頬をなでる。
足元のボードが雪上に自分の滑った証を残していく。
眼前に広がる真っ白な世界。

そこには、大阪の喧騒では味わえない自由がありました。

学生時代は、冬休みと春休みはバスツアーで長野や新潟に通いました。当時の私は、ただのバスツアーで雪山に遊びにいく初心者スノーボーダー。

まさか、これが将来の仕事になるなんて、夢にも思っていませんでした。

プロショップとの出会いとmixi。そして決断する

看護師として働き始めてからも、休みを見つけては雪山に向かいました。
車も持っていなかったので、mixiで見知らぬ人との相乗りでゲレンデに通ったんです。
今思えば無謀だったかも。でも、そこで出会った仲間との滑りが、私の技術を大きく向上させてくれました。

転機は、家の近くにできたiS OLLiESというスノーボードショップとの出会い。彼らが主催するツアーに参加して、プロに近い人たちと滑る機会を得たんです。

自分の可能性と、まだまだある自分自身の伸びしろを同時に実感しました。

「よし、本気でやってみよう」

そう決意して病院を辞めた時、周りは驚いていました。確かに、当時の私の技術は高くありませんでした。でも、「上手くなりたい」という思いだけは誰にも負けなかったんです。

悔しさをバネに。あきらめない

最初の大会は散々な結果でした。でも、その悔しさが私を強くしてくれました。

毎日、たくさん滑って、上手い人に少しでも近づけるように滑り込む。
挑戦する。こける。立ち上がる。また滑る。こける。

自分に足りないものは何なのか、考えて、人に聞いて、アドバイスもらって、改善して…
そんな日々を重ねるうちに、少しずつ結果が出始めました。

西日本スロープスタイル地区大会で2位に入賞し、全国大会への出場権を獲得。そして、愛用していたRIDE SNOWBOARDSからサポートを受けられるようになった時、夢が現実になったんだと実感しました。

そして、プロ活動が始まったのです。
そう、スタート地点に立っただけに過ぎませんでした。

スノーボードをライフスタイルに。決意の移住

人よりもたくさん滑る日々。
でも、私はいつも現状はベストを選んでいましたが、決して満足しませんでした。

「スノーボードを生活の中心に置きたい」。そんな思いから選んだのが、群馬県沼田市への移住です。

2016年、当時まだ結婚していなかった彼(今の夫)と一緒に、新天地での生活をスタートさせました。正直、不安もありました。
大阪育ちの私が田舎暮らし?
20代の私からすると想像もつかなかったでしょう。でも、スノーボードへの情熱が、その不安を押し流してくれました。

田舎に移住したらやりたかったこと

沼田での生活は、私に新しい発見をたくさんもたらしてくれました。新鮮な野菜、清らかな水。その美味しさに魅了されて、「自分でも野菜を作ってみよう!」と一大決心。

最初は本当に素人でした。YouTubeを見ながら、ミニトマトのプランター栽培から始めました。水やりの加減も分からず、根腐れを起こしそうになったこともあります。でも、なんとか育ってくれたミニトマト。初めての収穫の喜びは格別でした。

その後、市民農園を借りて本格的に野菜作りに挑戦。ジャガイモ、ナス、キュウリ、トウモロコシ...次々と新しい野菜に挑戦しました。失敗も多かったけど、一つ一つ克服していく過程が楽しくて仕方ありませんでした。

今では畑付きの家に住み、土づくりから始めて5年目。主に夫が中心となって畑仕事をしていますが、私もできる限りサポートしています。自分たちで育てた野菜を食べる瞬間、「こんな贅沢な暮らしはない」と感じずにはいられません。

自然の移り変わりで感じる四季

沼田での生活は、季節を肌で感じる喜びも教えてくれました。春の山菜、夏の渓流、秋の紅葉、そして冬のスノーボード。自然と一体となった生活が、私の心を豊かにしてくれています。

特に好きなのは、春の田植えの時期。水を張った田んぼに空が映り込む様子は絶景そのもの。毎年、カメラを持ってその瞬間を撮影しに行くのが、密かな楽しみになっています。

膨らんでいく感謝の気持ち

この生活を送れていることに、日々感謝の気持ちでいっぱいです。特に、私の夢を理解し、支えてくれる夫と家族の存在は大きい。彼らのサポートがなければ、今の生活は実現できなかっただろうと思います。

20代、30代で真剣に「どう生きるか」「自分の理想の暮らし方は?」を考えた結果が今の生活です。もちろん、全てが順調だったわけじゃない。経済的な不安や、慣れない環境での戸惑いもありました。でも、自分の信じた道を進んできたからこそ、今の充実感があるんだと思います。

皆さんにも、ぜひ自分の「好き」を大切にしてほしい。それが仕事なのか、趣味なのか、人それぞれだと思います。でも、その「好き」を追求する勇気を持つことで、きっと新しい扉が開くはずです。

人生は一度きり。後悔しないように、自分らしく生きる。それが私の選んだ道であり、皆さんにもおすすめしたい生き方です。新しいことを始めるのに遅すぎることはありません。

今日から、あなたの「好き」を追求する第一歩を踏み出してみませんか?きっと、素晴らしい景色が待っているはずですから。

至仏山山頂より

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