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「縁結びカツサンド」を読んで

先週読んだ「うしろむき夕食店」の読後感がよかったので、この作家さんの別の作品にチャレンジしました。

ただし、順番としてはこちらの「縁結びカツサンド」がデビュー作なんだそう。

町の商店街のパン屋さんを舞台に、一話ずつ悩みを抱えた人たちがやってきます。パン屋さんが直接解決するわけではないのですが、パンをきっかけにそれぞれ解決の糸口を見出して明るくなっていく構図は「うしろむき夕食店」と同じですね(一話ずつ常連客が増えていくのも同じ)。

登場人物が紡ぎだすループがうまくつながって、最終的な伏線の回収方法の鮮やかさは見事。これまた、「うしろむき夕食店」でも抱いた印象でした。

そういう意味では作品がパターン化されているともいうのですが・・・。でも、私、こういう世界観好きよ。

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