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広島・食べ旅日記

私は20代前半の2年間を広島で過ごしました。それまで東京で生まれて千葉で育ち、高校時代は神奈川と、つまりは生粋の関東人。父の実家も山形なので、家族でどこか行くときも東北が多く、箱根より西に行ったのは高校の修学旅行で京都奈良に行ったくらい。なので、広島に行ったばかりの頃はカルチャーショックがいろいろありました。

まずは先輩に連れられてお好み焼きのお店でのこと。飛び交う用語がわからず、「あ、私も、同じので・・・」と先輩に合わせたらみんなにギョッとされました。

広島のお好み焼きの基本は「ニクタマソバ」ですよね。分解すると「肉・卵・そば」。肉というのは豚肉のことだし、そばというのは蕎麦ではなく焼きそばの麺。ここにトッピングやオプションをつけると「ニクタマソバ」にいろいろ言葉が足されるわけですよ。

ちなみに先輩が発した言葉は「ニクタマソバトリプル」でした。そばが3玉という意味。それを私が「同じので」と言ったので、「こいつ意外と大食いなんだな」とギョッとされたのでした。

ちなみに、先輩に「そんなに食うの?」と確認されたのでなんとかオーダー前に回避出来ました。危なかった・・・。

「そば」は上述の通り焼きそばの麺ですが、「うどん」に置き換えも可能。さらに「ニクタマソバウドン」と、つまり麺を2玉にして、うどんとそばを1玉ずつミックスするという技(?)を駆使している先輩もいらっしゃいましたねえ。

トッピングはお店によっていろいろですけど、私が2年間の滞在中にいろいろ試した中でのベストは「肉玉そば・チーズ・餅入り」。その当時よく行ったお好み焼き屋さんに10年ぶりくらいに行って、「肉玉そばのチーズと餅入りお願いします」と頼んだら、お店の方がにっこりして「前もそうでしたよね」と言われたことあったんですよ(飲食業の方の記憶ってすごいなあ)。

そこからさらに時間が経ちまして。先日久しぶりに広島に行ったので、新幹線に乗る前にと駅ビルでお好み焼きを頂きました。メニューをつくづくと眺めましたが・・・。

「チーズ・餅入り」は想像しただけで無理でした。当時に比べると食が細くなったんだなあ。