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074_平戸蔦屋のカスドース【長崎】

一度食べてみたい、お店を訪れてみたい、憧れていたお菓子のお店である。

平戸は鎖国前、オランダ商館が開設されるなど、海外交通の要所として栄えていた。
平戸から伝わった南蛮文化の中には、数々の南蛮菓子もあった。
カスドースは、安土桃山時代にポルトガルから伝わったとされる、平戸市の郷土菓子である。
カステラを卵黄にくぐらせ、熱した糖蜜に浮かべ、たっぷりの砂糖をまぶした贅沢なこの菓子は、平戸藩門外不出の菓子として扱われ、庶民には幻の存在であった。

そして、平戸蔦田は九州最古の菓子屋。
創業は文亀2(1502年)、平戸藩主の御用菓子司をつとめる。

歴史を感じさせる古めかしい建物。
一昔前洋菓子を宝石のようにディスプレイするのが流行っていてたけど、中はあんな感じ。
そして、最悪の接客。


平戸蔦屋
長崎県平戸市木引田町431

カスドース 2個  380円

(2018/3/3)


非常に興味あるのが、「百菓乃図」。
平戸藩主・松浦熈が着想し、6年の歳月をかけて完成。
カラーで百種類の菓子とレシピが記されている。
松浦資料博物館でたまに展示されているようなのだけど、個人所有の物なのでいつでも見れるものではない。
カスドースや牛蒡餅も今と変わらない姿で描かれているらしい。

お菓子のレシピ本作らせたり、カスドースを藩外不出のお菓子にしたり、松浦家、かなりの甘党?
かなり本格的にお茶をたしなむ一族だったみたい。

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