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「思考モードの中道を目指す」

doingとbeing

私たちの日常は、何か目的や目標を持って仕事をしたり、行動をしている事が多いですよね。何時までにこの仕事を仕上げる。〜さんに連絡をする。子供を迎えに行く、など。常に次の行動を意識しながら、今を生きています。一方、たまにですが、何も目的を持たず、ただボーッとしている瞬間もあります。通勤電車でボーッと車窓を眺めていた、テレビはついているけど、視界に入っているだけで、ボーッとしていた、などです。

私たちの思考をざっくり大別しますと、

何かをするモード「doingモード」と、
ただ存在するモード「beingモード」に分けられます。

もちろんどちらも大切で、この二つのモードのバランスが重要です。

常にdoingでは心は疲れてしまいますし、常にbeingでも生活が営めず、社会生活が回らなくなるでしょう。

しかし、現代に生きる私たちは、doing思考が強めです。常に何かに追い立てられ、動き、生産性を高めようと考えます。これでは思考のバランスが崩れ、心身が疲弊しストレス過多になり、心身に不具合が生じてきます。

私たちは意識をしてbeingモードになり、being状態を心身に馴染ませていく必要があります。

マインドフルネス瞑想はbeingモードになる、大切なトレーニングです。

ただ自分の呼吸を観察し、その存在を感じ続ける事により、doingからbeingに変化し、心が落ち着いてきます。

ただそこに存在する“在る”というだけで、ストレスから解放され、心身が回復していきます。その状態を習慣化していく事で、doing優先の思考がチューニングされ、doingとbeingをバランス良く切り替えられるようになります。

必要な時に必要な思考へスイッチング出来る事を「中道」と呼びます。

中道は真ん中ではない

中道とは、真ん中だと捉えられる事が多いですが、真ん中ではありません。

常にA-Bの真ん中を指す言葉は「中庸」です。中道はその場でベストな選択をする事を指します。

例えば、4本の弦を持つ琵琶という楽器があります。1弦から4弦まで太さが異なりますよね。この琵琶をチューニングする時に、もし1弦のテンションと同じ強さで4弦をチューニングしようとしたら、強すぎて切れてしまいます。逆に4弦のテンションで1弦をチューニングしたら弱すぎて音がでません。

1弦には1弦のテンションがあり、4弦には4弦に適したテンションがあります。

それぞれに適した選択をする事を「中道」と呼びます。常に真ん中というわけではありません。

思考も同じように、その時に必要なモードに切り替えられる事が大切です。

皆様が習慣化している瞑想はdoingになりがちな私たちの思考にbeingを馴染ませる大切な時間だと捉えて下さい。

瞑想の目的を手放す

皆様が瞑想に興味を持たれた理由が様々あると思います。

心を落ち着かせたい、なんとなく良さそう、瞑想の医療的効果が気になった。などなど。色々な目的があると思います。

もちろん何か行動を起こす時には明確な目的や目標が大切です。

しかし、瞑想の時間だけは、少しずつその目的を手放す事を意識して下さい。

「心を落ち着かせよう」「幸福度をあげよう」と思えば思う程、心は騒がしくなり、平穏の逆方向に進んでしまいます。

瞑想の時間が始まったらこーしたい、あーしたいという「doing」を少し離れて、ただ存在する「being」を楽しんで下さい。

生まれて消えていく、自分の呼吸をただ感じ、ゆったりと落ち着いてくる心を楽しんで下さい。

少し難しければ、温泉に入っている時を想像してみましょう。

やっと取れた休日で、有名な温泉地に来ました。温泉に浸かるまでは、「泉質」「効能」「ロケーション」など色々と気になりますよね。この泉質が美肌になる、疲労やストレス緩和になるらしい!と楽しみにしています。

そして、いざ温泉に浸かると、どうでしょう?ただ心地よくて、そのジワッと温まる感じに身を委ねてませんか?

「この成分を肌に染み込ませよう!」「疲労回復させよう!」とあまり考えませんよね。

ただ、そこにいる、存在している事が心地よくてボーッとしています。

この感じがbeingだと思います。

瞑想の時も、瞑想に浸かったらその時間からは、ただ身を委ねてbeingになって頂きたいと思います。その方が結果的に効果も高まると思いますよ。

続きは随時更新していきます。

ご興味のある方は、ぜひ「マインドフルネス瞑想@オンライン」にもご参加下さい。

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