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“うろうろ”する。

【うろうろ】
① どうしたらよいかわからないまま、あたりを動き回るさま。また、態度がそわそわと落ち着かないさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上「きりきり渡しやとせり立られ〈略〉うろうろしても金はなし」
② あてもなくさまようさま。また、同じ所を行ったり来たりするさま。
※狂言記・長光(1660)「人のうしろへ何者やら来て、此太刀に目を懸けてうろうろするが」
③ 外に表われる様子が頼りないさま。よろけたり、声がつまったり、涙ぐんだりするさまにいう。
※浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)中「泣きやるなと、よそに言ふさへ包みかね、目はうろうろと成にけり」
④ 落ち着きなくあたりを見まわすさま。きょろきょろ。

                             コトバンクより

一般的には、道に迷ったり、どうして良いのか判断できずに困って彷徨っている様子を「うろうろする」と表現します。

〈うろ〉とは漢字で〈有漏〉と書きます。
この言葉を仏教では、様々な心の汚れを表す総称として用います。
煩悩と同じような意味だと思って下さい。
サンスクリット語では有漏を[sāsrava(サースラヴァ)]と書き「流れ出る」ことを意味します。
つまり、私たちの六根(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚・意識)から煩悩が流れ出て、心が惑う状態を有漏と言い、それが重なり〈うろうろ〉と表現されるようになりました。
とても沢山の煩悩が漏れ出ている語感がありますね。

瞑想を実践していると、呼吸に意識を向けようと思っても、すぐに心があっちいったりこっちいったりと、彷徨い出します。
まさに心が〈うろうろ〉していますよね。
その〈うろうろ〉を止めようとすると、ますます〈うろうろ〉します。
こんな時は、好きなだけ〈うろうろ〉させてあげて下さい。
気の済むまで〈うろうろ〉すれば、次第に心が落ち着き整ってきます。
いわゆる思考抑制の逆説的効果です。

〈有漏〉は煩悩や汚れが漏れ出る、と表現しましたが、心の汚れを外にどんどん排出する事で六根をデトックスをしている、パイプユニッシュ的なイメージで優しく見守ってあげましょう。
そうして、流れ出る煩悩や汚れが無くなった状態を仏教では〈無漏(むろ)〉といいます。
あせらずに〈うろうろ〉を否定せず、ゆっくりと〈むろむろ〉していきましょう!!

続きは随時更新していきます。
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