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僕の友達

深夜は詩作の時間
カーテンを閉め切って
心を一時
他人には閉ざすようにして
人知れず文を綴る

朝方 詩もかけた頃
カーテンをサーっと開けて
太陽のもと
詩を発表する

僕の友達

家からまっすぐに
コンクリで固められた
マンション街を抜け
横断歩道を渡る

そのまま長い長い坂を下り
ちょっと横に入ると
たくさんのベンチが置いてある
憩いの小さな池が見える

ベンチに座ると
雀が一匹二匹三匹と
仲間を連れて
周りに寄ってくる

「昨夜の透析はどうだった?」
「お母さんの具合はどう?」

僕らは毎朝そこで
心の会話するのが日課になった

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