みんな好きよりもこれが好き。
近くの公園は、ほとんど人がいなかったけれど、桜が満開だった。とてもきれいだ。カメラを向けて撮ってみた。けれどもその満開を見たまま全体の桜を撮っても、なんだか違う気がした。
プロの写真家が撮ると、あんなにも綺麗なのに。少しくらい似てもよさそうなものなのに・・・なんて少し悔しい気持ちになる。自分の下手さ加減に思わずため息がこぼれてしまう。
それでふと、こう思った。もしかしたら、欲張って全体の桜を撮ろうとするよりも、または、いろんな誰かの真似をしようとして、あれもこれも「みんな好き！」って思うよりも「私はこれが好き」と思うほうがいいのかもしれない。もちろん努力は必要だけど、頑張りすぎない。欲張らない。誰かと比べない。その想いはたぶん人の生き方も同じだ。「これが好き」そんな気持ちでシャッターを切った。うん、私は私の写真が好きだ。最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一