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Re: 受け入れること。

1年前に書いたエッセイの振り返りです。小さな詩のような言葉です。今朝、書いた詩にもつながるように思います。これらはみんな、誰もが本当はわかっていることだけれども、日々の忙しさ、悩みの中で、どうしても人は忘れてしまう。だから私は、何度も心に言い聞かせることが大切なのだと思います。この”Re"の返信を意味するエッセイは、過去から今の私への、そして、これを見つけて下さったあなたへの、再び心に訪れる季節のような手紙です。

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たとえば「潮の香りがする」
ただ、その言葉だけで、私たちのこの心は
あの海の広さを感じる。

そのなんという不思議なこと。

でも誰としてその景色は、きっと同じではない。
それぞれの故郷があるように
それぞれの別れや出会いがあるように
大切なことはみな同じじゃない。

だから誰がが思ったことも
誰かがそれを感じたことも
すべて同じとはいえない。

この日々の日常の中で、それが当たり前すぎて
私たちは忘れてしまうことがある。
その想いを尊重すること
そして認め合うことを。

私たちはいつも、分かり合えないままに
互いのすれ違いに気づきもしないで
この今を生きている。

そうして反発し合って、それでも許して
互いに傷を癒してゆく。

それは悪いことではなく、たぶん生きるための力だ。

大切なのは互いにそれを”受け入れる”こと。
違うからといって捨てないこと。
そして、出来なくても気づくこと。

ただ、それだけでいい。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一