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顧客の事業創出の成功を科学し、オープンイノベーションを加速させる。eiiconのプロジェクトディレクターに託されたミッションとは

eiiconではたらく様々なメンバーにインタビューする #eiiconなひとびと今回は、『AUBA』で「共創」を生み出し続けるための要、プロジェクトディレクター(以下、PD)の島添 賢一が登場。PDの仕事のバリュー、面白み、今後の展望を語ってもらいました。

▼島添 賢一
広告ベンチャー企業にて業界大手企業のアウター・インナーブランディング支援、理念体系づくり・組織変革支援に約6年間従事。その後、2020年1月にパーソルイノベーションに入社しeiiconに参画。エンタープライズ事業部コンサルティンググループを経て、現在はプロジェクトディレクショングループに所属。約40件のオープンイノベーションプログラム支援の全体推進を務める他、複数のスタートアップ企業にて事業開発にも携わっている。

※所属部署・役職は2021年11月時点のものです。

未開拓のビジネスに挑戦したい

ーー島添さんは2020年1月に転職してきたんですよね。eiicon入社までの経緯を教えてください。

新卒でブランディング支援系のベンチャー企業に入社し、営業/PMとして企業の理念作りのサポートやブランディング支援、組織変革のコンサルティングを担っていました。他にも新規事業の立ち上げや営業企画、経営企画、組織作り、マーケティング/ABM、3年間のマネジメント業務など、幅広い経験をさせてもらいました。

そこでの仕事は、BtoBの大企業を中心に色々な企業の数年後、数十年後を見据えてMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を考えるというもの。企業/ビジネスの存在意義やコアコンピタンス、実現すべき未来など、まだ見ぬ未来を顧客とともに言語化し、いかに分かりやすく社内外へ浸透させていくかに価値を発揮していたのです。

その中で大きなやりがいを感じていた一方で、段々と自分の視点が変わっていきました。

前職は商材がなく、完全無形のソリューション型。顧客ありきで顧客自身に最終的な決定や正解があり、私たちは課題解決のために様々なアドバイスや施策を実行することがミッションでした。

しかし、目の前の短期的な課題解決のためにコミットしていくだけではなく、「社会への影響範囲も大きい自社の商材(事業会社)で、もう少し長期目線でPDCAを回しながら、どう世の中を良くしていくか」という視点を持って働いてみたいと思うようになったんです。

じゃあどういう仕事が良いだろうと考えたときに思い出したのが、とあるIT企業の支援で出会った「オープンイノベーション」というキーワードでした。

ーー「オープンイノベーション」のどういうところに興味を持ったのですか?

複数の企業が得意分野やリソースを組み合わせて、スピード感を持って市場のニーズに応えていったり、これまでになかった新しい価値創出ができたりするスタイルに大きな可能性を感じたんです。

上記のIT企業さんも世界規模でオープンイノベーションを実践され成果も出されていましたし、前職では、SaaSプロダクトを持つスタートアップ企業との協業により、ビジネスとして相乗効果を生み出せた成功体験がありました。当時は特に言葉として意識していなかったのですが、思い返した際に「あれもオープンイノベーションか!」と興味が深まりましたね。

誰も見えていなかったイノベーションが、「掛け合わせの化学反応」によって生まれる場面に最前線で携われるって単純にワクワクしませんか!?

それに私の場合、これまで企業の未来を言語化していく仕事をしていたのもあって、ビジネスの最先端に常に触れられる刺激的な環境にも惹かれたんです。

あとは、有効な手法であるにも関わらず、まだまだ日本では普通ゴトになっていないので、シンプルに未踏の地を開拓する面白さもあると思いました。

前職でも、未成熟市場に対しアプローチするところから新規事業に取り組んだ経験があったので、絶対面白いなという実感もありました。また市場ポテンシャル的にも、「育てるのは時間がかかるから外部から人を調達しよう」という中途/副業採用に似た感覚の可能性があると個人的に感じています。

そうして見つけたのがeiiconです。面談で代表の中村さんに色々な質問をさせてもらったのですが、事業を進める上で「やらないこと」をはっきりと決めているのが印象的でした。それは、中村さんが抱いているeiiconのビジョンが明確だからこそ。

ITプロダクトを持つ事業会社はトップのビジョンがとても大事だと考えていたので、事業のトップの軸がしっかりしていることに感銘を受け、入社を決めました。

PDはeiiconソリューションの価値そのものを高めていける

ーー島添さんは、入社時コンサルティンググループに配属後、2021年に新設されたプロジェクトディレクショングループに現在所属しているんですよね。PDはeiicon内でどのような役割を担っているのでしょうか?

私たちのミッションは、インキュベーションセールスコンサルティングGのプロジェクトマネージャー(以下、PM)が決めた絵を実行して、顧客の成功にコミットすること。イメージとしては、カスタマーサクセス×プロジェクト進行管理に近いかもしれません。

具体的な仕事内容はソリューションやプロジェクトごとに異なります。

●企業同士のマッチングを図るための企業・技術リサーチ・紹介(ソーシング)
●オープンイノベーションプラットフォーム『AUBA』を使用した、企業同士のマッチングを図るための有料広告ページ作成・プロモーション施策全般
●事業を活性化するメディア『TOMORUBA』での有料記事作成(企画・取材・編集・ディレクションなど)
●複数の企業同士で新たなビジネスを創りあげるイベント()の企画・運営
※エンタープライズ向けの有料ハンズオン支援

オープンイノベーションと聞くと一見華やかな印象ですが、私たちPDの仕事は基本的に泥臭いことの積み重ねかもしれません(笑)。一例にはなりますが『AUBA』を活用したプロモーション支援事例を用いて具体的にご紹介しますね。

『AUBA』では共創相手を探す募集企業が、共創パートナーを募るための自社ページで発信し、それに対し共創したい企業が手をあげて提案/コンタクトをとることでマッチングを実現しています。私たちの役目は両社に対するサポートです。

共創相手を探したい募集企業から「ある事業領域で新規事業創出を実現するために、どのように発信すれば良いか」と相談された場合は、いかにビジネス的な観点でターゲットに対して分かりやすく魅力を伝え「共創候補企業から、いかにマッチする提案やコンタクトを集められるか」をPMとともに考えます。

そして広告ページ作成やメルマガ配信、広告配信、ソーシング、イベントなど様々な施策を企画・実行していくのです。プロジェクトによりますが、募集後のパートナー企業選定の支援やビジネスアイデアブラッシュアップの支援もPMとともに行います。

反対に、その募集企業と共創したい相手企業からは、パートナー企業として選ばれるために「どう提案したら良いか」と相談されることもあります。

その際は、募集企業の課題や実現したいことの背景や詳細を分かりやすく伝えながら、「どんな提案をすれば良いか」「自社の技術やソリューションをどうやって伝えれば良いか」などを一緒に考え、提案プランを練り上げるところまでサポートしています。

これらはeiiconのソリューションの一部でしかありませんが、全てのソリューションやプロジェクトにおいて、PMが募集企業である顧客の窓口となり、PDが実際に手を動かす形で遂行していくスタイルが基本になりますね。

ーーPDとPMの連携が欠かせないですね。では島添さんが考えるPDの仕事の面白さは何ですか?

大きく分けて3点あります。1点目はビジネス色が強い仕事でありながら業務が幅広いこと。広告制作やマーケティングのような仕事もあればイベントの仕事もあり、企業/技術をリサーチしてマッチする別の企業に繋いだり、共創ビジネスアイデアをブラッシュアップしたりと色々な経験ができるんです。プラットフォームのUI/UXやシステム改善にも関わることもあります。また幅広い業務に携われるPDだからこそ、新しいソリューションの企画や推進にも携わりやすいですし、私も実際に3つのソリューションを形にできています。

2点目はイノベーションを生み出す一助になれること。自分が探索・紹介した企業/技術との共創によって新しいサービスが生まれると本当に嬉しく感じますね。ソーシングはPMではなくPDがほとんどを担うので、オープンイノベーションの成功に直接貢献できる機会が多いです。

3点目は定量で追い続けられる面白さ。例えば前述のように、募集企業がマッチする共創パートナーに出会う場合、まず良質な提案/コンタクトが届く必要があります。私たちはその量や質を追求するため、様々な仮説をたてながら変数を洗い出して集計分析し、定量数値を中心にPDCAを回して改善していく流れをひたすらくり返していくのです。

AUBAプラットフォームとの連携もありますし、長い目線でeiiconのソリューションの価値をアップデートし続けられる点は、個人的に面白いなと感じるポイントですね。

経験をシェアし、顧客の事業創出の成功を科学する

ーープロジェクトディレクショングループでは今後、チームとしてどのような取り組みをしていきたいですか?

個々人の成功や失敗を科学して、業務やサービスに活かせる仕組みを整えたいです。

現在、私以外の4名のメンバーは入社して半年以内。最初は一緒に案件を担当するところから業務に慣れてもらいましたが、最近は単独で任せられるケースが増えてきました。

最近は、グループの定例MTGを設けるようになり、それぞれの案件でうまくいったこと、失敗したことをシェアして全体の改善につなげ、着実にチームを強くしていきたいと考えています。

ーーでは、PDに必要な素養とは何でしょうか?

ベースとしては、ただ目の前のことを「こなす」のではなく、現状を良くするために「取り組む」意識を常に持っていてほしいと考えています。

■お客様の核に迫る意識を持とう
お客様の成功は、「ジブン」の+1(プラス・ワン)次第。
描いたお客様ごとのオンリーワン解を「毎日」追い続け、成功を「科学」し続ける。
■No Routine , One Project 1 UP
現状を疑い、過去をBestにしない。Better視点で、根拠ある 1UP(改善)を続けよう。
■360°全方位 Antenna
線を引かない。全体最適を考えられる万能なジェネラリスト選手でいよう。To Society:新たなBusiness&Technologyへの高い情報感度
To Customer:傾聴・共感による、支援範囲の枠に捉われない科学とジブンゴト化
To Team:業務全方位への臨機応変・前向きなcatch-upを。知らないことを言い訳にしない
■それ、いいね!やってみよう!
「面倒くさい、意味ない、手間、無駄」という言葉は使わない。思いやりある肯定的な言葉で、素早くレスポンスしよう

顧客と向き合い、顧客の成功を科学し続ける。それがPDの役割であり、必要な視点ではないでしょうか。

成果を出すことでオープンイノベーションを推進したい

ーー最後に、今後の展望を教えてください。

今科学しているものをソリューションや商材に落とし込み、成果につなげたいです。

オープンイノベーションは、企業と企業が出会って終わりではありません。事業創出したり、新しいサービスの付加価値機能をローンチできたりと、成功事例をたくさん作っていくのもeiiconの役割です。

そのために必要なことや課題は何かを考え、チームのみんなで取り組んでいきたいですね。そして日本のオープンイノベーションを推進する一助になっていければと思っています。

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