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Netflixを使った英語学習法~語彙・表現編~

日本で英語を勉強していると、英語の知識は増えていくんだけれど、実際にどんな場面でどんな風に英語を使用するのかというイメージが掴みにくいということがあります。知っている単語や表現でも、イマイチ使い方がわからなかったり。海外で生活していれば日常的に「英語を使う場面」に出くわすけれど、日本で英語学習していると日常的に英語を使う環境にないので、「英語を使う場面」になかなか出くわさない。そして、たまにオンラインレッスンなんかで英語を話すことがあっても、使う表現が限られていたりして、特に「生活に密着した表現」がなかなか身につかなかったりします。私自身、日本で英語を学んできて、そこが悩みでもありました。

やっぱり英語を習得するには海外に行くのが手っ取り早いのだろうか?「英語環境」を手に入れるという意味ではそうかもしれない。でも、日本にいながら英語環境を疑似体験できないだろうか?そんな時にお勧めなのが海外ドラマや洋画を活用した英語学習。どんな内容のものを選ぶのかが重要にもなってくるので、自分がどんな英語を学びたいのかを考えて選ぶといい。仕事で使える英語を勉強したいならビジネス・シーンの多いもの。日常生活の表現を学びたいなら、家族や友人・恋人などの人間関係がテーマになるもの。登場人物たちの英語でのやり取りを聞きながら、「こういう時にこういう表現を使うんだな」「これって英語ではこんな風に言うんだ」という「英語の場面」を疑似体験できます。

難しい単語やスラング表現を覚える必要はありません。簡単な単語や自分が知っている表現でいいので、それが「どんな場面で使われるか」を体験することがまずは大事。どんなシーンで使われているか、話している登場人物はどんなキャラクターの人だろうか、2人の関係性はどんなもの?そんなところにも注目したい。例えば、「~してもいい?」と許可を求める英語の表現には色んなバリエーションがあるけれど、それぞれにちょっとずつニュアンスが違ってくる。Can I ~?と言うのはカジュアルな表現で、Could I ~?になると少し丁寧になる。他にも、Do you mind if I ~?という言い方もあって、それだと「私が~したら嫌じゃないですか」というちょっとソフトな言い方。たとえ親しい間柄の相手であっても、相手が嫌がるかもしれないようなことであれば、Can I?よりもDo you mind ~?を使う方がいい。ただし、Do you mind?はちょっと語気を荒げて「やめてくれる?」という意味で使う時もある。よく見かけるのが、ロッカールームで邪魔をしてくるクラスメイトに対して「ちょっとやめてよ!」とDo you mind?というシーン。学校が舞台のドラマでは必ずと言っていいほど出てきます。

こんな風に、よく知っている英語表現でも、誰がどんな時に誰に向かってどんな気持ちで言っているかということを、ドラマや映画のシーンから見て取ることができる。「この表現はこんな時にこんな風に使います」と説明を読むよりも、実にリアルに体験できるのが良い。知識としての英語から離れて、体験的に英語を身に付けて、言葉の感覚をつかんでいく助けになります。「これ使える!」という表現に出会うことも大いにあり。

ただし、注意したいのが「どんなキャラの登場人物が使っているか」ということ。自分も実際に使えるような表現を学びたいなら、自分に近い年齢・キャラクターの英語を真似したい。日本語でもそうですが、人それぞれに使う言葉って微妙に違ってきます。ティーネイジャーの女の子、おじいちゃんおばあちゃん、やんちゃな男の子や、上流階級のご婦人、仕事バリバリこなすキャリウーマン、会社の経営者、等々。誰が使ってもOKな表現もありますが、それはちょっと自分には合わないかもという言葉もあるので、特にスラング表現は要注意です。

でも、そんなことも考えて海外ドラマや映画を見ると、また違う発見もあって面白い!この登場人物はよくこの表現を使うなぁとか、いつも上品な感じの人物が怒った時に言葉が乱れたり、字幕では伝わりにくいニュアンスが楽しめたりもすると思います。

以前にNetflixでリスニング練習する際のアドバイスを書きました。

語彙学習としてNetflixを活用する時は字幕はどうするのが良いでしょうか?もし聞き取りがしっかり出来るのであれば字幕オフで見るのもアリだと思いますが、聞き取りに不安があるようなら英語字幕でチェックするのが良いと思います。英語字幕だけでずっと見ていると内容が頭に入ってこない、ストーリーを楽しめないということであれば、リスニング編と同じようにまずは日本語字幕で見ながら、聞き取れなかった箇所や気になった台詞を英語字幕で確認するというのが良いと思います。お気に入りシーンだけ、英語字幕で見直すというのもお勧め。

自分の好きなドラマや映画で英語学習すると、楽しみが倍増します。リスニングしてみたり、語彙・表現を勉強してみたり、色んな使い方が可能!ここには書いていませんが、実は文法学習にも活用できます。特に英語の時制の使い方。日本人には使い分けが難しかったり、感覚がつかみにくかったりもしますが、時制に注目して台詞を見てみると「ここは過去進行形なんだ」「こういう時は完了形」というような用例のオンパレードです!英語の感覚をつかむ、英語環境を疑似体験するのに、ドラマや映画を是非活用してみて下さい!

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