【日本人ALT】アクティビティを考える
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【日本人ALT】は英会話学校の講師・英語教材制作・子供から大人に教えた経験のある私が、ALTとして小学校の外国語の授業を見て感じたことをお伝えしています。
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小学校では英語を楽しく学んでもらう!と、いろんな工夫をしている先生が多いです。さまざまなアクティビティを計画してくれています。ここまで準備したんだぁと感動すら覚え、こんな楽しい授業だったら英語好きになるよなぁと思います。
でも楽しければいいというわけではありません。
アクティビティの目的は何か
例えば、私がよく目にするゲームで「キーワードゲーム」というのがあります。
キーワードゲームは(私の記憶が正しければ)、生徒がペアになり、真ん中に消しゴムやマグネットなどのアイテムをおく。練習した単語の中のからキーワードを決める。先生がいろんな単語をいう中で、「キーワード」の単語が聞こえたらアイテムを素早く取る。というゲームです。クラスメートとの競争したり、似た単語がでてくるとだまされてしまったりと、とても盛り上がります。
このアクティビティの目的は?単語の音を覚え、正しく聞き取れているかを確認します。さまざまな単語の音の違いなどを知ってもらうにはいいゲームです。でも、もしこの後に実際に生徒に発話をしてもらいたいのであれば、これだけでは十分とはいえませんね。もっとアウトプット重視のゲームで単語を言う練習をする必要があります。
どのタイミングで行うのか
「キーワードゲーム」のような受け身・リスニングのタイプのアクティビティは、ユニットの初めの方に行うのがいいです。生徒はまず音に慣れる必要があるので、たくさんリスニングをし、他の単語と比べたりすることで、単語の音を理解してもらいます。たくさんインプットをしておくと、そのぶん発話もスムーズです。逆にユニットの最後の方では、それまでにかなり発話練習をして、生徒も単語をよく知っているので、発話や応用ができるようなアクティビティがいいでしょう。授業の進捗状況に応じて、どんなアクティビティをどこで取り入れるかを考えるのも大事です。その授業のゴールに合わせて選んでもらいたいと思います。
最後に
レッスンを計画する時に、これしたら楽しいかな?盛り上がるかな?と考えるのも大事です。それと同時に、そのアクティビティで生徒はどんなことをしなくてはいけないのか、何が求められているのかを考えることでより充実した内容になります。
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