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30後半から英語をはじめたおじさんの話-英単語編その1-

最も嫌いな暗記

恐らく全英語学習者が最も嫌いな分野は何か?と言われたら単語(熟語等含む)暗記と答えるでしょう。私もそうですし、今でもそうです。しかし英語を学ぶ上で絶対に避けて通れないし腹に巻いてりゃ勝手に脂肪が落ちるようなベルトや寝る時にヘッドホンをつけて英語を流して朝起きたら暗記できるみたいな魔法のような方法はなく、ただひたすら暗記するのみ、要するに力技しかないという点です。
もちろんある程度、覚えやすい方法や接頭辞のconやpreなどを理解しとくと覚えやすいなどの方法はあります。しかし最後は結局ゴリ押しになります。いかに忘れさせないようにインプットし直し続けるかみたいな作業になります。この辺りはエビングハウスの忘却曲線がわかりやすいかと思います。

科学的にエビデンスのある暗記

英単語の覚え方は色々と言われています。単語カードや文章で覚える、書いて覚える、音読して覚えるなど多種多様な方法があります。しかし、それらは実際にどれくらいの効果があるのか?という点に科学的に触れている文章や動画を見たことがなく、どれが結局いいんだろうなと思っていました。学生時代の私はゴリゴリに紙に書きまくって覚えていました。今思えば最悪な方法をとっていました。「英単語 覚え方」など色々検索していると一つの本を見つけました。

英単語学習の科学

こちらは中田達也さんという第二言語習得語彙習得論を専門とされた学者が書いた科学的エビデンスに基づいた英単語の暗記方法の効率とその具体的な手法について述べられているものです。英単語だけではなくすべての暗記に応用できるので英単語を暗記する前に絶対に読んだ方がよいでしょう。効率がおそらく飛行機とバスくらい違います。ちなみに私が学生時代にやっていた書いて覚えるやり方は最悪な手法の一つでした。笑

よく英文で単語を覚えるというけど

これは性格による気がします。結局のところ、私は今でも単語カードで覚えるという手法を使っていますが性格的に1文を暗記するみたいなの無理があるだろ・・・みたいな疑いがいまだにあるので上の本読んで自分に最も合う科学的な手法をとるのがいいと思います。ただ、多読で年間150万語以上の読書や仕事のメールを大量に読む中で思いましたが、これだけ英語に触れていると「あっ、この単語見たことあるのに忘れた!」みたいなことが増えてきます。そうすると思い出すという作業が入るので単語カードと合わせて定着しやすくなるなっていうのは感じました。あと単語の使い方ですね。例えば「許す」という単語でも「permit、forgive、allow、excuse、admit」などたくさん日本語で見ると同じ意味の単語がありますが、本やネイティブのメールを読んでいると「なるほど、この単語はこういう風に使うのね」みたいな気付きを得ることが出来るので文で覚えるというのも一理あるなとは思いました。ただ、私の場合は前述したように大量に文章を読む機会を意図的に増やしていたので単語カードでインプットしてリーディングでアウトプットするみたいな感じに結果的になってました。学習におけるインプットとアウトプットの比率はとても大事だったりします。語彙力は唯一明確に英語力が上がったなと実感できる学習だと思います。1000単位で増やしていくとそのたびに「あれ?」という気付きを得ることが出来ます。

私がとった具体的な暗記の手法

英単語を覚えるやり方を私は単語カードを使う手法にしました。

〇下準備
・MIKANというアプリをダウンロードする(課金してます)
・単語帳を5冊購入して知ってる知らないの仕分けをする
・知らない単語をmy単語帳(MIKANの機能)に登録する
〇日々のルーティン
・毎日200語の単語カードをめくる
・完全に覚えた単語は除外する(単語を見て1秒以内に回答できるか?)
・完全に覚えた単語しかなくなったらステータスを全部リセットし記憶から抜け落ちてる単語のチェックを最初からし直す
・英語勉強や仕事で出てきたわからない単語は随時単語カードに登録する

というやり方です。まず今のご時世、紙の単語カードは非効率なので文明の利器を使うことにしました。MIKANという英単語アプリです。こちらは色々な市販されている英単語帳が使えるアプリです。無料でも使えますが機能が制限されているので有料課金しています。Liteコースで2024年現在、年間7,200円です。正直高いなって気はしてますが7,200円で語彙力アップできるなら安いもんです。

そして基盤となる語彙力について単語帳5冊をやることにしました。これはMIKANについてるものを全部使っていますのでわざわざ購入する必要はないです。紙がいいという人もいると思いますが、音声付きには絶対にした方がいいと思います。実際にやったのは以下の5冊です。

速読英単語 中学版
速読英単語 入門編
ターゲット1900
DUO 3.0
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ

まずは、この5冊をやりました。そして1秒以内に意味が思い出せないものについてMIKANのmy単語帳に片っ端から登録しました。そうすると今の時点でわからない単語の仕分けができます。覚えている単語をやり直すのは時間の無駄なので。

my単語帳の1グループに登録できる最大数は200語までなので200語毎日やっているというわけです。そしてこのグループごとに1日200ずつひたすらめくっているというわけです。何度もめくっていると覚えたなという単語も出てきますのでそれらはステータスを変えていきます。そうすると最終的に自分が苦手な単語だけが残っていきます。それらも何度もやっていると覚えるので最終的に苦手なものがなくなっています。

しかし、人間悲しいかな。しばらく見ない単語は抜け落ちていきますので完璧な状態になったらステータスを全部リセットしてまた1からやり直して記憶から抜け落ちた単語を再度脳みそに叩き込んでいくというわけです。

そしてこれだけだと新規の単語が覚えれないので「仕事で出てきたり、英語学習をしている中で出てきたわからなかった単語や熟語、句動詞」もmy単語帳にどんどん追加していきます。一応仕事で出てきた単語は仕事で出てきたことが分かるようなグループ名を作ってグルーピングしています。理由は、私はIT業界の人間なのですが、IT用語として使う単語の意味と一般的な単語の意味が剥離していることがわりとよくあるからです。あと単純に仕事の分野を集中的に覚えたいとかそういうときにグルーピングしておくと他の単語を入れないで暗記作業ができるというメリットもあります。

こうして自分だけの単語帳が常に更新されていくのでそれをひたすら暗記していくという感じです。私はdeligentとdelightみたいな形が似ている単語が苦手だなぁということがこれらをやっていく中で分かりました。これらを2年もやるとさすがに転職したころと違ってだいぶ見たことない単語は減りました。この後英語のコーチングも受けることになるのですが、その際の語彙力チェックテストでTOEIC900以上レベル判定されるくらいにはインプットができます。

世界一わかりやすい英単語の授業

英単語をひたすら覚えていた時に見つけた本です。関正生さんが書かれている英単語の本ってどういうもんなんだろう?と興味があって読んでみました。英単語の成り立ちに言及した本で単純な英単語暗記という意味では微妙ですが、意味理解する意味ではこの上なくわかりやすいなと思いました。覚えにくい単語が多いなとか感じる人がいるならぜひおすすめしたい本です。

30台後半(大学受験時、偏差値40台)のおじさんに対してのおすすめ度
勉強しやすさ:★★★★★
身についた度:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
網羅性:★★☆☆☆

核心のイメージがわかる!前置詞キャラ図鑑

もう一つ、英単語というよりは英文を読んでいく中で前置詞の使い方が難しいなぁと思っていた時期があって(今もですが)、前置詞に特化した小学生でもわかりそうな本を探していました。句動詞や熟語に頻繁に前置詞が使われるのでちょっととでも前置詞に対してイメージを持ちたかったからです。この本が最高かといわれるとそうではないとは思いますが英語偏差値40台30台後半まで英語触れずな生活をしているような人にはわりと刺さるかなと思います。即効性はないですがイメージを持つだけで日々英語に触れていく中であれ?みたいな感覚が増えていきます。わりと関正生さんの本を紹介しがちですが回し者ではありませんことをここで書いておきます。

30台後半(大学受験時、偏差値40台)のおじさんに対してのおすすめ度
勉強しやすさ:★★★★★
身についた度:★★★★★
分かりやすさ:★★★★★
網羅性:★★★★☆

書いてる人の英語力

大学受験時:英語偏差値40台
大学受験以降、30台後半まで英語全く触れずな生活をしていました。
英検は3級をとったくらいです。TOEICは現在の会社に入るまで受けたこともなし。

全部のまとめリンク

30後半から英語をはじめたおじさんの話-まとめ-

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