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あなたが道半ばで自信を無くしているのは、きちんと成長出来ている証


道を究めようとすると自信喪失する時が必ずやってくる


とある日のSNSで見かけた投稿。

ボリウッドダンスのインストラクターをされている方が、
まだまだ自信がないパートを
生徒さんから「教えてほしい!」と頼まれて、
私でも良いのかしら…?と教えている時がある、と。

英語学習にしろ、ダンスにしろ、演劇にしろ、
何かしらの「道」を究めようとする際、
自分よりはるかに上手い人と比較して、
はぁ、私なんてまだまだだわ。。と落ち込んでしまうこと、
よくありますよね?

私も多分に漏れず、そういう傾向がありました。

学び始めた最初の頃は、
純粋に知識を獲得する楽しさに目覚めていたはずなのに、
気がつけば周りの人と見比べては落ち込み・・・。

でも、大丈夫!
安心してください!

今からお話しする内容を
最後まで聞いていただければ、
自信が持てない自分を
そのまんま認めてあげられるようになります!

実は、この「自信がない」感覚は
「認知バイアス」が原因である可能性があるのです・・!


認知バイアスとは


まずは、「認知バイアス」とは何ぞや・・?という点について。

簡単に言うと人間の「認知の歪み」のことをこう言います。

人間の脳っていうのは、
基本的にはたいへん優秀にできているのですが、
直感や経験則で判断を下すがゆえに、
たまに非合理的な判断を下してしまうときがあるのです。

この認知バイアスって、調べてみるとなかなか面白いので
興味がある方は色々と覗いてみてくださいな。

そして、私たちが自信を失ってしまう原因も
そんな「認知バイアス」の一種として説明されているのです・・!


認知バイアスの一種、ダニング・クルーガー効果


「ダニング・クルーガー効果」とは、
デイビッド・ダニング(David Dunning)と
ジャスティン・クルーガー(Justin Kruger)の
ふたりによって定義された、
能力や専門性が低い者ほど自分を過大評価する傾向にあり、
能力の高い者ほど自分を過小評価する傾向にある
ことを説明した認知バイアスについての仮説です。

具体的に、知識・経験の深さと
自信の高さの関係をグラフによってあらわすと
下のようになります。


ダニング・クルーガー効果

つまり、Beginner(初心者)というのは、
往々にして訳もなく自信満々なことが多いのです・・!

もう一回言いましょうか?

つまり、Beginner(初心者)というのは、
往々にして訳もなく自信満々なことが多いのです・・!(しつこい)

これって、考えてみるとなんとなく理解できる気がします。
学び始めって、自分の意志で選択したものであれば何でも面白いですし、
新しい知識を獲得した喜びに酔いしれてしまうのも
当然のことに思われます。

そして、注目すべきは、
この自信満々期を通り過ぎてしまうと
一気に自信もガタ落ちしてしまう点。

これは、ダニング・クルーガー効果の中で
「絶望の谷」というネーミングで説明されています。

何その、廚二病真っ盛りみたいな名前・・!

「絶望の谷」まで至ると
ひとはその道の知識や経験の深さを知り、
また、自分よりもはるかに出来る人と比較して
まだ知識や経験の浅い自分を恥じて
自信をすっかり失ってしまいます。

そして、その「絶望の谷」期を通過して初めて
本当の自信が身につく、と説明されています。

つまり、まだ道半ばのIntermediate(中級者)ほど
自信を喪失してしまっている傾向があるのです。


あなたが自信を無くしてしまうのはきちんと成長できている証


さて、ここでよーーく考えてみてください。

「いや、私なんてとてもとても。。」などとつい考えてしまうのは、
訳もなく楽しくて自信満々だったBeginnerのあの時期を
きちんと通過してきた証でもあるわけです。

この「絶望の谷」から脱出する方法は3つ考えられます。

まず、一つ目は、
自分が今「絶望の谷」に居る、という事実を知ること。
二つ目は、
自分がその道を始めた頃の初心を思い出すこと。
三つめは、
自信がない自分も丸ごと愛して認めること。です。

私もこの認知バイアスについて知ってから
意識して「絶望の谷」から抜け出しました。

もちろん自分よりはるかに知識量の多い方を見て
思わずウッ・・!となってしまうことが
全く無くなったという訳でもありませんが、

認知の歪みゆえに起きている訳ですからね。
きちんと自分のこともしっかりと認めてあげましょう。



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