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#9「レンタルなんもしない人さんの5周年イベントで撮影してきた話〜其の弐〜」

※注)どんなイベントだったんだろう?と気になってこのnoteに辿り着いた方もいらっしゃると思いますが、クリエイターのとある1日を題材に書いているのでイベントレポ的なものはほとんどございません。ご了承ください。

はじめに〜前回のお話〜

レンタルさん5周年イベントの撮影が決まった僕は、"変なモチベーション異様に高い属性"の次男氏と共に当日を迎えました。


①クイズバー

当日は台風の影響もあり少し早めに到着しました。
会場にはねこさんとクイズバー スアールのスタッフさん。
どういう席配置で参加者の方が座られるかを確認し、どのアングルから撮るのが良さそうかを話し合います。

一通り確認し終えたところでレンタルさんが到着。
レンタルさんは指定された席に着席し、ほどなくして開場の時間を迎えました。

イベントの内容はレンタルさんにまつわるクイズ対決で
これまでのツイート・書籍・インタビュー等から出題されるというもの。

僕と次男氏は参加者の方の視界を遮らないように写真を撮っていきます。
とはいえ、どうしても狭い会場内を移動するので少なからず視界に入って僕らが気になってしまう場面も多々あったと思います。
皆さん色々とご配慮いただきありがとうございました。

大盛り上がりの中、イベントが始まって1時間ほどが経ちました。

クイズイベントは1時間半の予定でしたが、
僕と次男氏は次の予定があるため1時間で退出すると事前に主催者のねこさんにお伝えしていました。

が、しかし。ここから終盤に向かうタイミングで退出するって厳しくないか?

イベントを止めて司会進行されてるねこさんに
「じゃ、時間なんで出ます。」なんて言えない、、

ここでそっと肩を叩かれます。

振り返ればやつがいる。

そう、、次男氏。

次男「この状況で出るってちょっとマズいっすね。僕が先に行って色々進めるんでRENさん残ってください。」

でも、次の予定も他に関わってる人がいるのでそれはそれでマズいのではないか。

次男「こういうシチュエーション何度も経験してきました。僕にとって呼吸することと一緒です。なんもしてねーす。ハァハァ、フゥー。」

そう言って次男氏は会場を後にしました。

残った僕は最後まで撮影を続け、無事にイベントは終了しました。

ちなみに優勝したのはレンタルさんでした(そりゃそうだ)。


②一時離脱

会場を出た僕は次の予定で渋谷へ。
次男氏と合流しました。

そこからあれやこれやを経て、
夕方になり僕はトークイベントが行われる国分寺へ向かいました。

ちなみに、ここでも次男氏は「僕は間に合わないですけど、こっちはRENさんいなくても僕がうまいことやっておくんでトークイベントお願いします。大丈夫、僕は呼吸してるだけです。なんもしてねーっす。あと国分寺でうまそうなメシ屋見つけたんで、終わったらデータ確認がてら行きましょう。ハァハァ、フゥー。」

もはや途中から「なんもしてねーっす」って言いたいだけじゃね?
と思いつつ、会場の胡桃堂喫茶店に到着しました。


③トークイベント

前半は胡桃堂喫茶店の影山さん、後半は晶文社の江坂さんと対談するという内容です。
それぞれ空気感が違っていて、どちらも興味深いお話をされていました。

今回は次男氏がいないので、僕一人でやらなきゃいけないという不安もありましたが、
会場の雰囲気はとてもいいもので気付けばそんな不安は消え去っていました。

トークイベントは終盤を迎え、新刊のお渡し会に移ります。
このタイミングで次男氏が合流しました。

次男「こんな時間になるはずじゃなかったんですけどね。駅からここ向かう途中にレンタルさんの新刊持ってる人とすれ違ったから、(やべー、終わった!?)って焦ったっす。まぁ、無事にRENさん最初から間に合ったんで良かったです。ハァハァ、フゥー。」

最後に関係者の方々の記念撮影をして、僕らのなんもしない1日が終了しました。


  終
制作・著作
━━━━━
   REN


※レンタルさんのファンの方向けの読み物としてはここまでで、この先は僕と次男氏の今回の撮影の捉え方とクリエイティブについて記しているので、続きが気になる方のみお進みください。
(ノークレーム、ノーリターンでお願いします。)


④僕らなりの「なんもしない」

僕らの行動を「1.自分たちを知ってもらうために手を挙げたんじゃないの?」とか
「2.報酬もらってる人が無料でそういうことやっちゃうとカメラマン業界のバランスが、、」
と考える人もいらっしゃると思います。


「1.自分たちを知ってもらうために手を挙げたんじゃないの?」に関しては
フォロワーが40万人いる人のイベントなので、結果的にそうなっているかもしれません。

ですが、次男氏がツイートしていた

職業クリエイターやってると「求められたことに応える」がほとんどで、だから「何も考えずに面白いことをやる瞬間」を無意識のうちに日々求めていて、たまたま僕にとってのそれがレンタルさんのイベントで、写真家やデザイナーが個展やるのもそれに近い感覚なのかなと。

@zinedine_jinan

これがキッカケで次男氏は僕に提案してくれました。

結果的に認知を増やすための手段と見られるかもしれませんが
レンタルさんを単に数字で見ていたり、影響力に乗っかろうと思っている人が同じことをした場合に
"自分たちをどう売り込むか?"が主軸になってしまうので誰に向けて行なっているのか?が違ってきます。

売名の為に行っていたら自分のアカウントからイベントが終わってすぐ写真と一緒にツイートするし、後日談でこの日のいい写真を沢山投稿しています。

僕らは主催者さんがなんもしないカメラマンを探していて、僕らにとっての「何も考えずに面白いことをやる瞬間」を見つけたから撮影に行きました。

次男「僕らはクラブでいきなりめっちゃフレンドリーに声かけられて、気づいたら男女関係なく全然知らない人もそこに混ざって、みんなでカァー!!って酒飲んで颯爽と帰っていく。で、残された人たちが(なんだったんだアイツ、、)って思われるくらいでちょうどいい。」

写真の使用に関しても主催者のねこさんをはじめ、レンタルさんおよび関係者の方々に一任しております。

と言いつつも、次男氏がレンタルさんがサインを書いている写真を投稿しましたが
これに関しては"いちクリエイターとして創造が想像を超えてきた瞬間がたまたまレンタルさんだった"だけです。

いつもシャッターを切る前にある程度「こんな描写になるだろうな」が想定出来るんですけど、それを圧倒的に超える「うわ、やべぇぇぇ」って瞬間があって。このレンタルさんがまさに。
#なんもしない日
#ファインダー越しの私の世界

@zinedine_jinan

この記事でイベントに対してあまり触れていないのも
"イベントのレポでアクセスを稼ぐ"ということをしたくないからです。

なので、僕らなりの「なんもしない」の意思表示です。


次に「2.カメラマン業界のバランスが、、」については

次男氏が最初に撮影行きましょう!って連絡してきた時に、

次男「案件として受ける場合は安く見ても○万で、僕に対してそれが当たり前だと思ってくれてる関係性の人は沢山いますけど、これに限って言えばそれでじゃあ何の接点もない僕に依頼来るか?って話ですよ。僕はなんやかんや10年くらいエンタメの業界にいるけど、同じ業界の違うカテゴリの人って括りで結構初期からレンタルさん知っていて、昔から面白くてずっと好きなんですよね。いつも楽しませてもらってるお礼って言うと一方的でおこがましいけど、予約困難の人気店のディナー取れたとか、休日に旅行に行く感覚に近いかなって。

そんな次男氏に僕はトークイベントに1人で行かされたので
多分この人と一緒に旅行に行ったら
現地で面白いもの見つけて僕のことを置いていくと思います。笑

次男「あと、こういうのに対して何か言うクリエイター出てくるかもしれないけど、そういうの言ってくる人ってインスタのプロフィールに"依頼はDMまで"って書いてるけど大して依頼来ない人なんで気にしなくていいですよ。」

これは過去にも書いてますが、クリエイターを目指す人が実績=信用を重ねていくことで依頼が増える仕組みで、
実績がない人はいつまでも依頼が来ないし実績がある人はどんどん依頼が増えていきます。

次男「逆の立場だったら"まぁ、自分だったらやらないな"くらいでいちいち言いませんし。普通にクリエイターやってる人だったらその程度ですよ。」

そして次男氏は最後に

次男「もしこれがキッカケで色んなことがいい方向に進んじゃったら僕らレンタルさんとねこさんに足向けて寝れないじゃないですか。そうなるとレンタルさんに毎朝依頼して一緒にモーニング食べるくらいしないとバランス取れないです。まぁ、それはそれで面白いからいいんですけど。」

次男氏、多分そんな依頼しても断られると思いますよ。

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