#10「売上を作らない仕事をする人」
フォトグラファーとして活動しているRENです。EIGHT laboというコミュニティを運営しています。
クリエイティブをテーマにするのは小休止して
今回は数学、いや、算数のお話です。
ちなみに、ここで言う売上を作らない仕事をする人というのは
売上を作らなきゃいけない立場なのに作らないという人ではなく
"直接的に売上を作ることを業務としない人"のことを指します。
※実際は他にも諸経費がかかりますが、分かりやすく簡素化しています。
①経理を雇っているA社
営業マン5人+経理2名で経営するA社は1ヶ月1000万円の売上を作っています。
単純計算で1000万円÷5人=200万/1人の売上を作っていることになります。
このA社は経理を50万円ずつで2人雇っていて、100万円が人件費となり900万円が残ります。
売上を作らない仕事の経理2人を雇わなければ1000万円がまるっと残るはずです。
②経理を雇っていないB社
営業マン5人で経営するB社はA社よりも個々のスキルが高く、1人あたり250万/1人の売上を作れると見込めます。
想定される1ヶ月の売上は1250万円ですが、実際のB社の1ヶ月の売上は875万円です。
③なぜその差が生まれるのか
B社は営業マンのみで経理がいません。
見込み売上もA社より高く、人件費もかからない。
しかしなぜ売上が875万円とA社よりも低くなってしまうのでしょうか。
それは経理のプロがいないからその業務も営業マンがやらなくてはならないからです。
売上を作るために充てられる時間を経理に充てなくてはならず、その知識を持ち合わせていないB社の営業マンは売上を作るための時間が削られてしまうからです。
売上を作る時間が減少(30%とする)したB社は
250万×0.7(70%)×5人=175万×5人=875万円
となります。
売上を作らない仕事をする人を雇うことで売上がアップします。
頑張らなくても結果を出せばOK。
世の中ってそういう仕組みで、結果=数字と考えると
経理の人は売上を作らない仕事なのですが
じゃあ結果を出していないのか?という問いに対して答えはNOです。
経理を雇うことで営業マンは売上を作る時間を他の業務に奪われることがありません。
ネット広告でもよく見かける作業効率を下げるサービスもそういう仕組みです。
そのサービス自体は売上を作らないけどそのサービスがあることで間接的に売り上げが上がっていきます。
④結局のところ餅は餅屋
売上を作らない人はその仕事をすることで別の誰かが売上を作るパフォーマンスを上げることが出来ます。
ここで一つ言っておきたいのが、売上を作らない人が「私は売上や利益を考えなくていい」のではなく「利益を上げていくプロフェッショナルであり続けなければいけない」ことです。
そうやって会社や組織の生産性を高めることで、売上を作らない仕事をする人の必要性が生まれていきます。
会社や組織で売上を作る人が正義という世の中のイメージはありますし、
そういう環境で肩身が狭い思いをしてる人もいると思います。
そんな人たちが「自分の取り組みが正しい!!」と思えるのであればそれで正解です。胸を張って頑張っていきましょう。
最後に、クリエイティブにこれを置き換えると
フォトグラファーの僕が歌とか楽曲制作に挑戦してもノウハウがないので生産性は上がりません。
逆に、楽曲制作の人が写真とか映像に手を出してもクオリティに限界があります。
結局のところ餅は餅屋です。そうやって長所を活かしていける環境でEIGHT laboは活動をしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?