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役員対談第2回:なぜ私たちはアクセンチュアを辞めてわざわざ新しくコンサルティングファームを立ち上げたのか

ー今日はエイトハンドレッドの役員対談第2回で、代表取締役社長の大畑さんと、コンサルティング第一本部取締役の勅使川原さんにお話しいただきます。

よくある事業会社転職後に再発見したコンサルビジネスの鉱脈

―大畑さんはアクセンチュアでキャリアスタートされていますが、そちらを辞めてエイトハンドレッド創業に至った経緯を教えてください。

大畑:私は2014年にアクセンチュアからマクロミルに入社しました。コンサル業界には多い、いわゆる事業会社への転職ですね。当時のマクロミルは大手ファンドに買収されたばかりだったこともあり、あらゆる社内改善に挑戦できる環境だったために選びました。コンサルティング会社では資料作成や分析業務が中心だったので、よりリアリティある事業経営の経験を積める場所として事業会社を選んだというのが、当時の転職の主な理由です。

マクロミルではコンサル出身ということもあり、難易度の高いクライアントプロジェクトをリードすることもありましたし、ソリューション開発も手掛けていたため、それらの業務を行う中で、マーケティング領域のコンサルにクライアントニーズがあることを、ひしひしと感じていました。また、自身が執行役員としてマクロミルの経営に参画している経験から、一コンサルタントとしても経営の視座からのバリューを提供することが可能になったということも、あらためてコンサルティングを行おうと思った大きな理由です。これらの理由から、まずはマクロミル社内でコンサルティングを手掛ける部署が立ち上がり、その後さらなる事業拡大・専門性追求を目指して、エイトハンドレッドという新会社の設立に至りました。


大畑翔柄(おおはた・しょうへい) 1985年生まれ。
東京大学工学部卒業、同大学院修了後、アクセンチュアに入社。戦略グループにて、主に小売り・流通業界における、事業戦略策定、マーケティング改革、データ利活用プロジェクトなどに携わる。2014年にマクロミルに入社し、中期経営計画策定、営業改革、オペレーション改革、商品企画などの業務に従事。2018年より執行役員 事業企画本部長。2021年より執行役員 データマネジメントプラットフォーム事業本部長として、データコンサルティング事業を管掌。2022年7月より新会社エイトハンドレッドの代表取締役社長に就任。

圧倒的な質と量のアウトプットで「最強のマーケター像」を目指す中でエイトハンドレッドを立ち上げ

―勅使川原さんは事業会社や広告代理店、そしてアクセンチュアを経てエイトハンドレッドに至っていますね。どのような経緯があったのでしょうか?

勅使川原:私のキャリアは、事業会社のデータドリブン・ダイレクトマーケティング部門からスタートしました。そこではひたすらSASを回したり、ABテストを年間100本走らせたり、意義のありなし問わずデータに向き合えたので、アナリティクスの根幹を学べたと思います。その後広告代理店へ転職しました。広告代理店では、それまで懐疑的だったクリエイティブのパワーを体感しました。マーケ系のキャリアを歩んでいる方は一度踏み込んでみるとよいかもです笑。しかしながら、転職直後から広告代理店の提案内容だけでは、マーケティング領域の一部だけしか提案できないことをフラストレーションに感じており、縁あって私もアクセンチュアに参画しました。

アクセンチュアでは、これまで局所的だと感じていた広告代理店の領域だけでなく、経営的視点からマーケティング全体を捉え直し、より本質的な価値提供ができる業務に携わることができました。アクセンチュアで痛感したことは、クライアントの説得材料となるアウトプットの質と量が、広告代理店に比べて圧倒的に異なる点です。これらの経験から、事業会社のマーケターとしてバリューを出すためには、このくらいのスキルや経験が必要なのではないかという、自身が目指す「あるべきマーケター像」ができ上がりました。

しかしながら当時は会社が、マーケティング支援事業よりも、大型のシステム構築やアウトソーシング案件を要視する方針に転換したため、マーケティング系プロジェクトでチャレンジする機会も相対的に減り、それならば自分でやった方が早いなと思い起業しました。その後、紆余曲折を経て、今のエイトハンドレッドにつながっています。


勅使川原 晃司(てしがわら・こうじ)
大学卒業後、株式会社ニッセンに入社。データドリブンマーケティングの経験を積む。その後、広告代理店にてブランディングやデジタルマーケティングに携わる。アクセンチュア入社後は、マーケティング戦略立案・組織設計・人材育成・マーケティングコスト最適化、グローバルブランドを横断したCRMの設計・運用などのプロジェクトに従事。マーケティングブティック株式会社Penguin Tokyoを立ち上げ、続いて2020年3月、エイトハンドレッド社の前身となる株式会社SOUTHを共同創業。

本質的なマーケティング課題解決に取り組み、将来的には日本におけるマーケティングの地位向上を目指す

―単刀直入にお伺いすると、何が大手他社と違うのでしょうか。

大畑:まず、マーケティングに特化している点がユニークだと思います。また大手コンサルは、一定のプロジェクト規模を求めるため、クライアントが予算的に頼みづらいケースが往々にしてあるのに対して、エイトハンドレッドはマーケティングに特化して課題解決に取り組めますし、まだ、クライアントの予算制約が、我々の事業展開上の制約になるような規模でもありません。

勅使川原:その点は同じく感じていました。クライアントは広告代理店の価格を一つの基準として予算を組むため、大手コンサルでは単価が合わずに仕事につながらないことが多々ありました。本質的なマーケティング領域の課題に取り組めるのは、エイトハンドレッドだと思います。

大畑:美しい資料は出てくるが、絵にかいた餅になることも多々ありますよね。はっきり言って、売上が上がる、顧客が増える、そこまでコミットしないと意味がないと思っています。通常、コンサルはクリエイティブのクオリティ担保までは(予算の都合上)できませんよね。エンドユーザーに届くまでフルでコミットしづらい点がある。その点、エイトハンドレッドでは戦略から本当の意味での実行支援まで、一気通貫でサポートできることが大きな違いでしょうか。

―構造的に既存のコンサル会社では手を出しづらいというわけですね。なぜエイトハンドレッドでは可能なのでしょうか。

大畑:広く知られていることですが、日本と欧米諸国ではマーケティング予算の比率が大きく異なり、日本においては、マーケティング領域はまだ進化の余地が大きいと考えています。ここを変えていきたいというチャレンジの意味も込めて取り組んでいます。

もちろん私も売上に責任があるので、受注金額が大きい大型案件を狙っていきたいという思いはあります(笑)。でも実際、マーケティング領域にも十分そのポテンシャルがあると思うんです。我々がマーケティング領域で成果を出し続ければ、日本のマーケティングそのものの価値向上に寄与しますし、成果に対して、頂く費用が安ければ、マーケット自体も拡がり、ビジネス的にもペイできるというビジョンを描いています。

大組織の安定感・規模感×出来立てベンチャーのカオス感のある不思議な環境

―なるほどですね。働いている組織や人材、働き方に違いはあるのでしょうか?

大畑:社内の経営陣と社員の距離はエイトハンドレッドの方が圧倒的に近いと思います。まだ50名規模の組織なので、面接で顔を合わせても入社後会わないまま、なんてことはないですね(笑)。

あと創業・事業拡大期にある出来立てホヤホヤの会社なので、事業計画はアグレッシブです。マーケティング領域もそうですし、新領域にも取り組むなど、新しいことに次々にチャレンジする「わくわく感」はエイトハンドレッドで味わえる醍醐味だと思います。色々なことが整備された大組織の歯車の一部ではなく、メンバーと一緒に色々なルールを整備している段階です。また、これは逆の意味ですが、マクロミルグループの一部であることもあり、資本力はありますから、独資のベンチャーにはないスピード感で、ダイナミックに進められることも魅力でしょうか。

勅使川原:マネージャークラスにとってもチャレンジングな環境だと思います。エイトハンドレッドには「ダイアモンドの原石」のようなメンバーが多く在籍しています。純粋なコンサルキャリアでは獲得しづらい、生の事業会社経験や強い専門知識を持っているメンバーですね。ただし、コンサルティングスキルが発展途上だから、非常にもったいない状態。スキルを掛け合わせて、例えば抽象思考・構造化・資料化力などがつけば、クライアントにとって価値の高いアウトプットを生み出すチームを作れると思います。スタートアップだと、管理職といっても実質部下がいないということがよくありますが、エイトハンドレッドではメンバークラスもどんどん採用予定なので、マネジメント経験を積みたい方にはうってつけだと思います。まだ組織として完成されてないがゆえに、型の中でしか使えないものではなく、対応力のある汎用性の高いスキルを得られると思います。

大畑:そうですね、マクロミルの顧客アセットを活用して、日本のほぼすべてのクライアントにアクセスできますし、実際に大きなクライアントの皆様とすでにお取引があります、また、マクロミルが保有する様々なデータを使える点など、マクロミルを基盤とした安定的な事業運営ができる土台も整っています。様々なアセットをレバレッジさせて、さらに事業を大きくすることに挑戦したい方に、より向いている環境だと思います。メンバーレベルでも事業拡大に挑戦できるのは大きな特典だと思うので、現場からボトムアップで、新規事業案などどんどん上げてきて欲しいですね。

求められるのは本質力と突破力。看板なしで自身のスキルをダイナミックに試せる環境

―エイトハンドレッドでは挑戦力が磨かれそうですね。その他求められる資質はありますか?

勅使川原:大手コンサルティング会社とエイトハンドレッドのような会社では、同じことをクライアントへ提言しても「看板」のあるなしが説得力に大きく影響すると思います。エイトハンドレッドにはまだ看板がないので、クライアントからはシビアに課題に対する本質力・突破力が求められます。一方で、フリーランスのように完全に裸一貫ということもない。これまで培ったスキルが、実際に世の中のクライアントが持つ課題解決に繋げられるのか、力試しであったり、更なる鋭さを得るためにはバランスの取れた環境ではないでしょうか。

大畑:エイトハンドレッドでは事業拡大期ということもあり、既存のメンバーだけでなく、これから入社するメンバーと、組織・カルチャーを一緒に作っていく必要があります。それはコンサルティング会社というよりも、事業会社で働くことに似ているかもしれません。一緒に会社を作っていくダイナミズムを、より感じたい方には最適だと思います。

意思決定者との近さも魅力。一緒に切磋琢磨しながら事業拡大できる方を募集

―ありがとうございます。最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

大畑:マーケティング領域特化型のコンサルティング会社は、現在エイトハンドレッド以外には少ないと感じています。まだ50人程度の環境ですので、大手コンサルティング会社や大手広告代理等でよく聞くような、入社後「思っていた職種と違った」「プロモーション(出世)も実は年功序列になっている」というようなことが、エイトハンドレッドではありません。正しく価値を出せば正しく評価しますし、価値さえ出せば何をやってくれても構いません。このような環境で挑戦したい方をお待ちしています。

勅使川原:私も大手コンサルティング会社や大手広告代理店を経験しましたが、アサインされるプロジェクト次第では、必ずしも自身が希望する領域で仕事ができるとは限りませんよね。その点エイトハンドレッドでは取り扱う領域も特定できているため、安心して入社していただけると思います。マーケティング領域、コンサルティング領域で挑戦したいことがあるけれどなかなか踏み出せない方、ぜひエイトハンドレッドという舞台で活躍してください!

―本日はありがとうございました!


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