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未経験から第二新卒でwebディレクターになった話

webディレクター。
なんとなく肩書は格好良いけど、何をするんだろう?
そもそも未経験でもwebディレクターになれるの?
そんな悩みを持っている就活生や、転職を考えている人がいると聞いたので、自分の経歴を交えながら、webディレクターの実態を伝えようと思う。
webディレクターを職業に考えている人は是非参考にしてほしい。

自己紹介。
フクイサダトモ。webディレクター。7年目。32歳。
webディレクターになったのは25歳。
いわゆる第二新卒の年齢でwebディレクターになった。ただし前職はニート。
第二新卒は本来「一度就職後1~3年で転職をする若手求職者」を指すらしいが、恥ずかしいので第二新卒ということにしておく。

「就活」のときはwebディレクターという職種すら知らなかった

大学は建築学科に在籍。自分の家は自分で建てたいという小学生みたいな理由で建築学科に入学したが、大学には誘惑が多い。もちろん志を持ち続け、充実したキャンパスライフを送る人がいることは知っているが、自分の場合は誘惑に一切の抵抗をせず、好きなことだけしていた。

建築関連の仕事につくことは入学後1ヶ月もしない内に興味がなくなり、お陰で就活の時期が来ると友人とは希望する業種が全く違った。
大学4年生の時「やりたいことが見つからない」に加えて「卒業できる見込みがない」というダブルパンチから、かなり狭い範囲の業種でしか就活をしなかったのだが、まさかの卒業認定。晴れてニートになってしまった。
「大学には誘惑が多い」といったが、それは嘘で、卒業後も誘惑はいくらでもある。つまり自分を律せなければこの沼からは逃げられないのだ。

在学中に拍車をかけて、誘惑に積極的に向かっていく生活をしていたニート2年目の終わり、兄に「まだ働かないの?」と聞かれてしまった。
どうやら仕事の付き合いがあるweb制作会社の社長とキャバクラで愉しんでいたところ、人材を欲していることを知り、その場で連絡してきたらしい。

自分としても、その社長としても、可能性が「0」ではないなら、面接だけでもということになり、3日後に面接をしてもらった。1週間しないほどで「合格」という連絡をもらい、その2週間後には「webディレクター」の名刺を持っていた。

つまり、webディレクターという職業を「知って」から、webディレクターに「なる」まで、自分の場合は約1ヶ月。
そして「コネ入社」ではあったものの、「未経験でもwebディレクターにはなれた」ということだ。
少なくとも当社(エイトビー)では「未経験であること」はデメリットではない。こんな経歴の人間がいるのだから、是非webディレクターに興味がある人はまずは応募をしてみてほしい。
※もちろん「その社長」が当社の社長だ。

初めての仕事

出社2日目。元ニートからしてみれば社会人二日目なわけだが、自分は会社ではなく、とある住宅展示場にいた。作成するwebページに差し込む写真が必要で、その撮影の立ち会いだったのだ。

クライアントである大手企業の担当者、広告代理店の敏腕ディレクター、モデル、上司、そして自分。
今考えても「入社二日目」というのはさすがに時期尚早な感は否めないが、この「撮影の立ち会い・ディレクション」という業務は、個人的には経験でしか養われない気がしている。
そういった意味では、早くからその現場に連れて行ってもらえた自分は幸せ者だったとも言えるかもしれない。

webディレクターに対する知識、固定概念がなかった自分からすると、上記のような業務に違和感は特になかったが、もしかしたら「そんな業務もあるの?」と思った人もいるかもしれない。
あくまで当社の場合だが、「動画撮影が必要なwebページを作る」場合のwebディレクターが担当する業務の一例を上げてみる。

  • 動画撮影の脚本家、演出監督の手配

  • カメラマンの手配

  • ヘアメイク、スタイリストの手配

  • モデルの手配

  • ロケハン、香盤表の作成

  • 撮影スタジオの手配

  • ナレーターの手配

  • ライターの手配

  • 撮影立ち会い

  • 打ち合わせの資料作成

  • ページの構成作成

  • デザイナーへの指示

  • コーダーへの指示

  • 品質チェック

  • クライアントとのやりとり、MTG

  • 動画制作会社とのやりとり、MTG

どのような印象を持っただろうか?
様々なパターンがあるので一概に上記の通りではないことはさておき、伝えたいことは
「web制作に付随する様々なコト」がwebディレクターの業務内容ということ。
言い換えれば、案件によってやることは大きく変わり、常にと言っていいほど新しいタスクをこなさないといけない。
「経験しているからできる」のではなく、「経験を元に新しいことにも対応する」ことが求められるということだ。
「未経験」であることがデメリットではないことが十分伝わったと思う。

実際にサイトを作ってみるのが一番早く理解できる


撮影の立ち会いはwebに関する知識がなくても一応は対応できるが、もちろんwebサイト、webページに落とし込んでいく以上、またクライアントと話をまとめていく上でも、webディレクターにwebサイトに関する知識は当たり前に求められる。
そこでwebサイトの知識(特にコーディングに関して)を得るため、webサイトの作成が入社後の当面の業務だった。
素人ディレクターの自分は入社後の業務だったが、これに関しては入社前から勉強することは十分にできる。
おしゃれなデザインである必要はなく、難しいシステムを使っている必要もない。

  • webサイトがどのようなパーツで構成されているのか

  • フロント画面、バックエンド画面がどのような仕組みになっているのか

  • そもそものwebの仕組み

浅くでも良いからこれを知っているとwebディレクターの業務内容がもっとイメージが湧くと思う。
便利なことに、これらをレッスンのような工程を踏んでwebサイトを作りながら学べる無料のサイトも存在する。
本やweb記事で理解しようとするのも悪いことではないが、実際に作ってみるとぐっと理解が深まるはずだ。
クライアントによってwebサイトへの理解度は様々で、噛み砕いて伝える必要もあれば、より専門的な話をする方が伝わる場合もある。
「伝え方を選ぶ」というのは十分に理解できていないと出来ない。
実際にwebディレクターになってから得る知識のほうが圧倒的に多いとは言え、「未経験だから無知でも仕方がない」ではなく、webディレクターを志すのであれば最低限の準備と言えるかもしれない。

初めての専任案件

未経験の素人ディレクターにもいつかは一人で案件を担当するときが来る。
自分の場合は入社3ヶ月後だった。
先に述べたように仮のサイトを作り、主にコーディングの勉強を完了した(気になっていた)自分は、「細かい部分はわからなくても、大体のことはわかる」という謎の自信を持っていた。
だが案件が始まってみると、そのレベルの話ではなく、

  • 要件を取りまとめられない

  • クライアントの要望を制御できない

  • スケジュールを管理できない

  • タスクを管理できない

  • 公開に向けての作業がわからない

と散々だった。
最低限クライアントにはその実態を見せないようには出来たと思うが、社内のデザイナーやエンジニアを始め、カメラマン等パートナーの協力がなかったらと思うとゾッとする。
なんとかスケジュール通り公開までは持っていくことが出来たが、知識不足、ディレクション経験不足、営業経験不足を嫌というほど実感した案件だった。

もちろんwebディレクターには知識が必要だが、同じくらいコミュニケーション能力や、案件を仕切る能力が必要だ。
「当たり前じゃん」と思った人が多くいると思うが、同業他社を見ると、年次を重ねた人でも出来ていない人は結構いる。
webディレクターとは「案件を仕切り」「ゴールへ引っ張っていく」という役割を担っている。
そのためには「何を優先するのか」「落とし穴が隠れていないか」といった決断力や危険察知能力、またそれらを実行、回避する行動力が必要となってくる。
これらは経験で養われる部分もあるが、社会人になるまでに培われる部分でもあると思う。このあたりの能力に自身のある人はwebディレクターに向いているのかもしれない。

モンスターサイトの運用

経験というものはすごい。
そんな素人ディレクターも失敗を繰り返すことで成長し、2年目が終わる頃には、数千ページにも及ぶモンスターサイトの運用を担当し、クライアントからの相談を一手に引き受けていた。
制作案件と運用案件は通ずる部分があるものの、似て非なるものだと思う。
一番の違いは、制作案件は「やるべき内容がはっきりしている」ことが多く、運用案件はそうでないことが多い。
そしてページ数が膨大なモンスターサイトとなると、関係者が多くなり、意思決定が複雑になり、意図を紐解くことも難しくなる。責任範囲やスケジュールも管理が及ばなくなっていく。
もちろん広告代理店が十分に機能していれば良いが、担当者にもよって技量は大きく異なるし、webは専門性が高いと思われるのか、一任されがちだ。相談内容が煩雑、意図がない、といった依頼は当たり前。そもそも業務範囲外の相談があらゆる方面から山のようにやって来て、時にはどちらが発注者で、受注者なのかもわからなくなるような依頼を対応する。それを千本ノックのように打ち返すこと3年、ほぼ今の自分の状態になった。
おかげで多少のことでは動じないし、「そんなことも相談していいの⁉」と言わせるような業務経験がある。そして通常のwebディレクターの業務もできる。
つまり自分はモンスターサイト運用経験で「営業寄りのwebディレクター」になっていた。
他にも

  • デザイナー寄りのディレクター

  • エンジニア寄りのディレクター

  • マーケティング寄りのディレクター

と言われるタイプがあるが、詳細はここでは割愛。
その人の個性・性格にもよるものの、未経験からまたは異業種からwebディレクターを目指す場合、自分と同じタイプになることが、一人前になるための近道だと思う。
その上でデザインやマーケティング等の専門性を拡充していくことができれば、引く手数多のwebプロデューサーになれるだろう。
もちろん当社ではそのようなタイプも募集しているが、

  • エンジニア寄りのディレクター

  • マーケティング寄りのディレクター

も強く募集している。
同業種からポジションの変更を考えている人がいれば、ぜひ一度当社採用にエントリーしてみてほしい。

おわりに

浅く、広く「webディレクターの実態」を紹介したが、印象の変化はあっただろうか?
まだ興味を持っている人、(万が一にも)さらに興味が湧いた人は、ぜひ当社にエントリーしてみてほしい。
「経験を元に新しいことにも対応する」ことに興味がある人ならきっと、
「新しいコトに挑戦し、成長をし続けるweb制作会社『エイトビー』」で働くことが「面白い」と感じるはずだ。
同じ方向に向かって目標を持って働ける人たちと会えるのを楽しみにしています!


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