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勉強から学習、そして学びへ

先日、職場で学校3.0の話になりました。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/002/siryo/__icsFiles/afieldfile/2018/06/20/1406021_17.pdf

学校1.0「勉強」
学校2.0「学習」
学校3.0「学び」
詳しい内容と違いは上のpdfで確認をしてもらいたいのですが、society〇.〇に合わせた学校のバージョンのことを言っています。

そのとき、多くの先生が「教育」と「学習」も違い、「勉強」と「学習」と「学び」の違いをあまり認識されていなかったので紹介します。

「教育」
ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけること。知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養かんようなどを図り、その人のもつ能力を伸ばそうと試みること。

デジタル大辞泉

「学習」
1 学問・技術などをまなびならうこと。
2 学校で系統的・計画的にまなぶこと。
3 人間も含めて動物が、生後に経験を通じて知識や環境に適応する態度・行動などを身につけていくこと。不安や嫌悪など好ましくないものの体得も含まれる。
4 人工知能(AI)がデータを読み込み、基準や規則性などを見つけ出すこと。

デジタル大辞泉

「勉強」
1 学問や技芸などを学ぶこと。
2 物事に精を出すこと。努力すること。
3 経験を積むこと。「今度の仕事はいい勉強になった」
4 商人が商品を値引きして安く売ること。

デジタル大辞泉

「学ぶ」
1 勉強する。学問をする。
2 教えを受けたり見習ったりして、知識や技芸を身につける。習得する。
3 経験することによって知る。「苦労して人間のすばらしさを—・んだ」
4 まねをする。
《まねぶ》「学ぶ」
1 まねをする。まねをしていう。
2 見たこと聞いたことをそのまま人に語る。
3 教えを受けて身につける。習得する。

デジタル大辞泉

これだけ見ていても気が付く着くことが多くあります。

まず「教育」と「学習」では、内容にあまり違いはないですが、視点の違いがみえてきます。
「教育」は教えるひと目線、「学習」は学ぶひと目線
成人教育なら、成人を対象に教える人の話をしていて、成人学習なら成人を対象に学ぶ人の話をしているという感じです。

「教育」と「学習」の違い

つぎに、「勉強」と「学習」と「学ぶ」では、知識や意味を身に付けるということには違いはないですが、能動性の度合いが違います。
「勉強」はやらされる、受動的、「学ぶ」は気が付く、自分でやる、能動的、「学習」はその間のようなイメージです。

「勉強」と「学習」と「学び」の違い

ここで、主体性は議論されていないことには気をつけなければいけないと思います。主体的に勉強している人もいると思います。また、受動的だから勉強はダメということもないです。自分で学べる人は多くなりませんし、それだけの学習ニーズがなければなりません。受動的より能動的な方がいいという議論はここでは行っていないという確認をしておきます。

この違いを理解することは、教育の現場にいる人であるなら特に必要なことだと思います。普段出てくるこれらの言葉をこれからは意識的に使ってみてください。

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