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【これから「副業」する人におすすめの知識】『ペルソナの設定』について
こんな人におすすめの記事です。
これから副業をしたい人
働きながら独立の準備をしたい人
新規事業開発などに携わっている、あるいは興味がある人
こんな悩みはありませんでしょうか。
アイデアは出せたが、具体的イメージが分からない。
ターゲットが曖昧で相手にイメージが伝わらない。
チーム内で具体的な人物像がバラバラで、意見がまとまらない。
言語化がうまくできておらず、アイデアが具体化しない。
こんな悩みを抱いている人に向けて記事を書きました。
主な原因は、アイデアや想定するターゲットの想像が曖昧であることが多いです。
今回は、その悩みが解決できるよう『ペルソナの設定』についてまとめました。
『ペルソナの設定』とは
ペルソナ設定とは、商品やサービスのターゲットについて、架空の具体的なユーザー像を設定することです。
年齢や性別などの属性だけでなく、性格や価値観、行動パターンなども具体的に設定します。
ポイントは、この具体的な設定で誰もが頭の中にユーザー像が思い描けるように必要な項目を使うことです。また、市場やユーザーの状況の変化に影響を受けるため、定期的な見直しも重要です。
『ペルソナの設定』の3つの目的とターゲットの違い
①ユーザーへの理解を深める
ペルソナを詳細に設定していく過程で、商品やサービスを利用するユーザーのニーズを正しく理解し、マーケティング施策の成果を高めることができます。
②効率良いアプローチができるようになる
詳細なペルソナ設定は、ペルソナが共有しやすくなり、プロジェクトの進行や意思決定がスムーズになります。また、認識のズレが起こりにくい状態を作ることができます。
③顧客目線の開発ができる
ペルソナに合わせて、商品やサービスの改善やアプローチを行うことができます。顧客の状況や心境、ライフスタイルなど具体的なことまでペルソナを作りこむことでどんなアプローチに反応を示すのか、いつ発信すればタイミングよく興味を示すか、といったことを具体的に考えやすくなります。
ターゲットとペルソナの違い
ターゲットは顧客の属性や傾向を大まかに示すもので、ペルソナは顧客の個性やニーズを具体的に示すものです。つまり、ターゲットは多くの人に当てはまるもので、ペルソナは一人のユーザー像です。
そのため、ペルソナ設定をすると具体的なアプローチを検討することができたり、共有認識が持ちやすく効率よくサービスを考えることができます。曖昧なターゲット中にある具体的なユーザーの一例がペルソナととらえてもいいと思います。
【ペルソナの設定項目と設定方法】
【設定項目】
以下、具体的な設定項目の一例です。
・年齢
・性別
・職業 / 役職
・年収
・住所
・趣味(複数でもOK)
・人間関係、家族構成
・日課
・ライフスタイル(起床・就寝時間、通勤時間、勤務時間、休日の過ごし方など)
・よく利用するSNS
・情報収集の方法
・よく見みる動画
・好きなブランド
・ 最近の悩みや将来の夢(複数でもOK)
【設定方法】
①データ収集を行う
顧客になりそうな身の回りの人にインタビューをしたり、専門家にヒアリングをしたり、公開データや検索エンジン・SNSでの反応調査をしたりすることで収集を行います。「最初の動機」、「抱えている課題」、「検討段階の情報収集」、「検索キーワード」、「商品購入の要因」、「顧客に刺さるポイント」、「競合企業の特徴」など今後も重要になる情報を収集しましょう。
②情報の整理を行う
集まったデータの中から、分類したり取捨選択をしたりして、必要な情報を絞っていきます。集めたデータは、調査方法ごとに特徴があり、調査方法ごとに得た結果をまとめ、考察を加えます。
③具体的な設定を行う
これまでまとめた情報に基づいて、ペルソナを書き出します。この際、より具体的にイメージできるよう、テキスト以外に写真やイラストなどを活用するのもおすすめです。
ビジュアルイメージは、ペルソナの認識のズレを少なくするのに効果的です。
最後に、完成したペルソナの検証は行いましょう。設定したペルソナが実際に存在するのか、どれくらいいるのか検証し、その結果、完成度が低いと判明した場合は、ペルソナを見直しましょう。
リアルなペルソナ設定の参考になれば幸いです。
ポイントは、ユーザーがどのような行動を取るか、どこで手を止めたのか、何の情報に迷い、なぜ意図しない行動をとるのかを検討しておくこと。
行動の背景にある理由を事前に想像して情報を収集するようにしましょう。
【ペルソナの具体的事例】
スープストック東京は、以下のような「秋野つゆ」というペルソナを設定されています。より具体的な顧客像を検討する参考になれば幸いです。
このペルソナ設定は、競合他社と差別化を図る際にも有効な手段の一つでもあるので、事例としてとてもいい見本だと思っています。
【基本情報】
・秋野つゆ
・37歳
・女性
・都内在住
・独身か共働きで経済的に余裕がある
・都心で働くバリバリのキャリアウーマン
【特徴】
・社交的な性格
・自分の時間を大切にする
・シンプルでセンスの良いものを追求する
・個性的でこだわりがある
・装飾より機能を好む
・フォアグラよりレバ焼きを頼む
・プールに行ったらいきなりクロールから始める
このように細かく考えると、メニュー内容、店舗の外観・内装、立地などをこのペルソナをベースに考えることができます。また、テイストやこだわるポイントなどブランドの目指す方向性の指標になります。
詳細なペルソナ設定は重要な指標です。ペルソナの人生が進むにつれて、顧客イメージが変化すると、ブランディング、サービスやコンセプトにも影響し、その見直しや修正の軸となります。
≪例≫
「秋野つゆ」は、
①「ファッションやインテリアにこだわりがある」という特徴があるので、スープストック東京は「おしゃれで落ち着いた雰囲気の店舗」を作っています。店舗のデザインは、自然素材を使って温かみを出しており、季節や地域に合わせて変化させています。
②「健康や美容に気を使っている」という特徴があるので、スープストック東京は「栄養バランスやカロリー表示」を重視。スープやカレーは、野菜や肉などの素材をたっぷり使っており、添加物や保存料は一切なし。健康意識の高い顧客に安心感を与えています。
⇩ コロナ禍となり、ライススタイルが一変すると、
「秋野つゆ」は、
③「自分の時間を大切にしたい」というニーズがあるので、スープストック東京は「おうちでスープ」や「おうちでカレー」などの商品を提供。これらの商品は、冷凍パックで販売され、自宅で温めるだけで本格的なスープやカレーが楽しめる。
【ペルソナ設定のちょっとしたコツ】
■データの正確性に気を付ける
データの内容次第で人物像が大きく変わるため、情報の偏りや理想や思い込みで情報を集めたり、見極めたりしないようできるだけ客観的にペルソナ設定ができるようにしましょう。
■現実的で具体的なペルソナ設定をする
現実のニーズと乖離せず、性格や価値観・趣味嗜好といった要素を加えて、よりリアルな一人の人物像を作り上げることが重要です。曖昧な設定にしたり、理想や思い込みでペルソナ設定をすると、事業アイデアの検討自体が無駄になります。
■定期的な見直し
環境や市場の状況によって、顧客の動向は常に変化してきます。
最初に作ったペルソナと、現在のユーザー像が食い違っている、食い違うと分かったら見直しが必要です。定期的にペルソナのブラッシュアップを行いましょう。
以上が、ペルソナ設定のコツのご紹介です。
ご参考になれば幸いです😊
【ペルソナ設定】のまとめ
《本記事のまとめ》
ペルソナ設定は、とにかく分かりやすく現実的で具体的なイメージできるユーザー像を考えること重要です。
ユーザーニーズが複雑化・曖昧化していることが多いですが、しっかりと調査して、分解して、考察すると、適切なペルソナ設定ができると思います。
サービスの詳細や顧客への具体的なアプローチ方法の検討、ブランディングなどに大きく影響するこの【ペルソナ設定】は、マーケティング戦略の基盤となる情報の把握に不可欠なものです。
簡単ではありませんが、うまくポイントを押さえて、サクッと行えるのが理想です。
※次回の「ターゲットの理解と仮説の立案」について記事を書きたいと思います。よろしくお願いします。
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