見出し画像

#4 映画『命乞いコレクター』あらすじ

前回の記事ではこの作品の一癖も二癖もある登場人物を紹介しました。読んでないよ!という方はあらすじの前にぜひチェックして下さい。

さて、彼らはどんな物語を繰り広げるのか?

グループ

【あらすじ】

ヌエはもう、随分前から人を殺すことに飽きていた。
 
来る日も来る日も、どこかの誰かの都合で、どこかの誰かを殺し、普通に暮らしていては使い切れない報酬を得ていた。変わった殺し方を試した時期もあったが、それはあまり趣味ではなかった。

ヌエはいつしか、ターゲットに命乞いをさせるようになり、その内容を書き留めていた。退屈しのぎに始めたことだったが、ちょっとした儀式にまで成長し、今では心の底から感動する命乞いに出会えないか?と思うようになっていた。
 
しかし、そんなものは中々なかった。
「人間、死を目前にすると言うこと似てくるってわけよ。どんなに違う道を歩んでもね、出てくる言葉は大体同じ。がっかりだよねぇ…」
 
浜崎はヌエの考え方が好きだった。勉強が嫌いで、高校を中退した浜崎にとって、サラリと哲学的なことを言うヌエは上司というより、先生のような存在になっていた。元々は、学歴がなくても稼げる仕事を求めて殺しに流れ着いたのだが、ヌエに感化され、人を殺しているというよりは、命乞い探しを手伝っている気になっている。

殺しの現場には、梓というヌエの女が付いてきた。依頼をこなす以外は出不精なヌエにしびれを切らして「あなたが殺しに出かける時がデートよ!」とめかし込み、仕事中のヌエの側にウキウキしながらいるのだった。現場にキッチンがあると、指紋が残らないように薄手のゴム手袋をはめて手料理を作るのだが、宿命的なまでに料理下手で、ヌエと浜崎の間でネタになっていた。
 
そんな三人が、人を殺す度に集まっては、命乞いを聞いていた。

冨田は徹底的にクズだった。ろくに働かない、女好きのヒモ男。自分には夢があると語るが、その内容はコロコロ変わった。
大勢の女と付き合ってきた結果、どいつもこいつも似たり寄ったりだと思っていたが、日向子というゾンビ好きの女に出会い、心を許すようになっていく。

冨田には一つだけ才能があった。迷惑メールを書くことだ。アルバイトで始めたものが、ちょっとした趣味になり、人の興味を惹くことのエキスパートになっていた。
 
ヤクザの女に手を出した男を始末して欲しい、という依頼がヌエに来る。その男とは、冨田であった。どこかの廃墟に連れてこられた冨田に対し、ヌエはお決まりの台詞を言う。
「差し支えなければ、あなたにはこれから、命乞いをしてもらいます」
 
冨田は、迷惑メールを書くうちに人間の欲求に詳しくなったと話す。手っ取り早く儲けたい、手っ取り早くモテたい。そういう気持ちを刺激すれば良いのだ。そして、自分が生きていればいるほど迷惑を振りまくのだからさっさと殺せ!と。
 
依頼を放棄すれば、自身が危険に晒されるわけだが、ヌエは冨田を逃がす。求めていた感動とは違った。しかし「人間の欲求に詳しい」と豪語する冨田はどこか魅力的だった。
「迷惑かけまくって、世界一の迷惑になってくれよ…」

冨田を逃したことで依頼人の怒りを買い、命を狙われるヌエ。
送られてきた刺客はヌエが命乞いを集めていたことを知っており、面白半分で真似をする。「今度は、あんたの番だよ」

様々な最後の言葉を聞いて来た男は、その時、どんな命乞いをするのか?

って、肝心な最後のヌエの命乞いを教えてくれないんかーい!?

そうなんです、なんとなく「これが正解だろう」という方向は見えているのですが、あらすじに書けるほどギュッと出来てないんですね。

次回予告

いよいよ次回からは脚本を公開していきます。この作品はあんまり時系列が大事じゃないので「この人とこの人のシーン」とか「冒頭はこんなイメージ」みたいな感じでお見せしようと思います。

(この記事を読んで僕に興味を持ってくださった方はTwitterをフォローして下さいね)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?