運送業のお兄さん
雨の中、制服がべちょ濡れになりながら荷物を運ぶお兄さん。
車の中で赤信号待ちに外を見ていて気づいた。
荷物は濡れないように大きく腕で抱え込む。
自分は色が濃く変わるほどぬれている。
幼い記憶では、よく私のお母さんは、配達してくれた業者の人に
『暑いからバテやんようにこれ飲みなぁ』とリポビタンを渡したり、アイスコーヒーをわたしたりしていた。
好みが分かれるため、無糖と微糖を用意していたなぁ。。。
今は多分受け取ることがNGだという時代かもしれないが、なんだか寂しい。
励ます気持ちの手段なだけなのに、規則だ、決まりだばかり言って、人間しか持つことができない感情を無視しているようにおもう。
叩く方は気分がいいかわからないが、叩かれる方の気持ちは無視。冷たい時代に生きるのはつらい。
夕方、配送のお兄さんが荷物を届けてくれた。
いつもはありがとうございます。と受け取るだけだったが、今日は
『雨で服も濡れて気分が悪い中、荷物を届けてくれてありがとうございます。
楽しみに待っていた商品なんで、めちゃくちゃうれしいです〜!』と伝えたら、キャップの鍔を軽く握り、ニコッと笑ってくれた。
ありがとう。が
ありやす〜。に聞こえるのは私だけだろうか。。。
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