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『ラーメンガール』


『ラーメンガール』(2008)をみた。

きっかけは、『終戦のエンペラー』(2012)からの奈良橋陽子。
奈良橋陽子が関わった映画の中で、この映画を見つけて、Amazonで調べて見たら、手頃な値段であったから購入した。
ともかく。『ラーメンガール』。
私は、面白かった、と思った。
けれども。みた後に検索してみたレビュー(評価)は、けして高くはなかった。
その代表的なものが、脚本の甘さに関するものだった。
私はさほど気にはならなかったけれど、そう言われてみれば、なるほどだった。
確かに、それは否めなくて、ツッコミどころが多々ある。

日本の東京でのラーメンに感動して、ラーメン店に押しかけ弟子入りして奮闘するアメリカ人女性の物語なのだが。
言葉の壁を乗り越えて、仕事を覚えていく、そこに共感されうるシーンがあったろうか?教わるのではなく、見て盗むといったことに気がつくシーンは?一年近くも日本にいても日本語がまともに話せないのはおかしくないか?そういった、成長物語として、面白いか?
大いに疑問。
例えば、『舞妓はレディ』はどうか。
この映画のがよっぽど面白い。
『ラーメンガール』は、日本のラーメンを素材にして造られたアメリカ映画、として見るしかない。

どうして「ラーメン」だったのか?といえば、この映画の脚本家が『タンポポ』の大ファンだったから、でしかない。この脚本家の実体験を基にしているそうだ。
因みに。ラーメン屋店主役が西田敏行。
これは、テレビ放送された「西遊記」が関係している。奈良橋陽子は、そこで使用されたゴダイゴの楽曲の作詞者。その頃から西田敏行に着目していたようだ。
『終戦のエンペラー』にも西田敏行が出ている。

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