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教会のホームページに望むこと

僕はクリスチャンではありませんが、毎週のようにいろいろな教会を訪問し、礼拝に出席するのを趣味にしています。その時、強い味方になるのがGoogleマップです。

訪問したい地域をGoogleマップに表示して、「教会」で検索します。するとその表示域や近隣の教会が、地図の上でリストアップされるはずです。何も表示されなければ、地図の表示範囲を少し広げて再検索してみます。そこで教会が表示されたら、あとはそれぞれの教会をクリックして、より細かな情報を得ればいいのです。

地図を見て教会の場所がわかったとしても、それだけでは教会を訪問することができません。礼拝の開始時間が書かれていないからです。礼拝がいつ始まるかを調べるため参考にするのは、Googleマップからリンクされている各教会のホームページです。

礼拝の開始時間はどこに書かれているのか?

教会を初めて訪問する立場からすると、礼拝の開始時間は、ホームページの中でも一番目立つ場所に、真っ先に書かれていてほしい情報です。

アクセスして最初に表示されるトップページに書かれている教会もありますが、残念ながらそれはまだまだ少数派。多くの教会は、トップページからリンクされている「教会について」や「集会案内」「礼拝について」といったページに、礼拝開始時間の案内が書かれています。

でもこれはとても不親切です。

「教会について」に、その教会の歴史や牧師の紹介が書かれている例は少なくありません。「集会案内」に、青年会や婦人会、聖書を学ぶ会など、礼拝以外の集会案内が書かれていることもありました。「礼拝について」をクリックすると、礼拝の内容説明(祈りについて、讃美歌について、聖書について、献金についてなど)が書かれていることもあります。

これらの情報が悪いわけではないのです。どれも教会にとって大事なことかもしれません。でもそれは、礼拝開始時間がそれより目立つ場所に書かれていた上での話です。

情報がすぐ見つからないと訪問者は立ち去る

礼拝開始時間をトップページに書かずに一階層下に置くというのは、ホームページの訪問者に無用な手間をかけさせることになります。

しかしネット利用者はものひどくせっかちで、手間と時間をかけることを嫌います。ホームページの制作を請け負うプロの業者ならよく知っていることですが、ネット利用者の多くはホームページを閲覧しはじめて2〜3ページ以内に目的の情報が見つからないと、そのページから離脱してしまうのです。

もしも教会がホームページ経由の新来者を少しでも期待しているなら、礼拝開始時間はトップページに書いておくべきだと思います。

ホームページをあちこちクリックして回っても、結局礼拝開始時間がわからないという教会もあるのです。そのくせ「礼拝にはどなたでも参加できます」などと書かれているのは、一体なんなんでしょうね?

ホームページを作るときにうっかりしていたのかもしれませんが、まったく理解に苦しみます。

教会HPのトップページに必要な情報

教会のホームページを見て訪問先を決めている僕の個人的な立場から、トップページに必須だと思う情報は以下の通りです。

  • 教会名

  • 教団名

  • 礼拝開始時間

  • 教会の所在地

  • 地図または地図へのリンク

  • 教会の外観写真

教会名は当然ですが、教団名があると、その教会についてさらに詳しく調べようとしたときに手掛かりができます。

礼拝開始時間は重要です。これさえわかれば僕は終了時間もだいたい予想できますが(礼拝は1時間から1時間半が目安でしょう)、キリスト教の礼拝に馴染みがない人も視野に入れるなら、終了時間の目安も書かれている方が親切だと思います。

教会の所在地は、必ず都道府県名から書いた方がいいと思います。Googleマップからの訪問なら間違いは生じませんが、教会名や牧師名など、他の情報から教会のホームページにアクセスする人も多いはずです。ホームページの訪問者が「○○市」だけでわかる人とは限りません。

地図以外の情報からホームページを訪問した人向けに、地図や地図情報へのリンクがあると親切です。

住所さえわかればそれを地図サービスで検索できますが、こうした一手間はリンクがあれば省けます。前記したように、ネット利用者はその余計な一手間をとても嫌います。地図へのリンクを作るのは大した手間ではないのですから、利用者への便宜のため最初から地図を掲載しておいたほうがいいと思います。

教会の外観写真は、実際にその教会を訪問するときの重要な手掛かりになります。

Googleマップに書かれていない情報こそ重要

上記の必須項目の中でも、礼拝開始時間は特に重要です。なぜなら他の情報、教会名や教団名、所在地、教会の外観などは、ほとんどの場合、Googleマップにも書かれているからです。

教会が独自に発信すべきなのは、Googleマップに書かれていない情報です。礼拝時間はGoogleマップに書かれていません。だからこそ、教会ホームページの中でも一番目立つ場所に書いておく必要があるのです。

Googleマップに掲載されていない教会は論外!

僕はGoogleマップを手掛かりに教会探しをしていますが、Googleマップの情報は、Googleで教会名を検索したときも上位に出てくることが多い重要な情報です。

Googleマップに教会が掲載されていない教会は、その存在が外部に知られる機会が極端に減ることになります。

「人知れずひっそりと礼拝を守りたい」と願っている教会なら別ですが、少しでも世に知られて、可能であれば新来者に訪問してほしいと期待している教会なら、教会がGoogleマップに掲載されているかどうかを確認してみてください。

掲載されていない場合は、申請して情報を掲載してもらいましょう。それによって新来者が必ず来るとは限りませんが、物好きな僕がどこかで情報を見つけて、教会を訪問することがあるかもしれません……。

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