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人生最高のフィッシュ&チップスと、天国の友人がわざわざ北海道喜茂別にまで来て僕に伝えたかった秘密の話を娘に伝えた

このnoteは、北海道の田舎に住むアラフィフが毎日つづる日常の動画の補足やサイドストーリーのためのものです。よろしければ動画と合わせてご覧下さい。
今回はこの動画についてのサイドストーリーです
https://youtu.be/gn3I-vYbn1c

人生最高のフィッシュ&チップス

まめのサラダ Kiko図

名前のまま。まめのサラダ。
kikoさんの作るサラダのドレッシングがすきです。
非常にシンプルな素材の組み合わせ。油、レモン、塩、小さくカットされたアボカドもドレッシングとして豆を引き立てます。

オヒョウのビアバター揚げとフレンチフライ(フィッシュ&チップス)

生まれて初めてのフィッシュ&チップスはアメリカ南部にあるメンフィスという街。
まだ17歳だった僕。
魚はナマズでした。

それから毎週金曜日は学校が終わってから夕食前におやつとしてフィッシュ&チップスを食べ続けました。

あの頃の1ドルはいくらだったのだろう
1988年(昭和63年)は1ドル125円
そこからわずか3年前の1985年で200円、86年の160円、87年の122円と急激に円高になっていったようです。
閑話休題

それからは、初めての海外の街では必ず食べるようになりました。
酒を飲まなくなって夜の街と無縁になってからは日本に帰国するときの空港でのお決まりのメニューです。

それくらいフィッシュ&チップスが好きです。
それなのにイギリスに行ったことがないことが数少ないコンプレックスのひとつです。タルタルソースも残すのが勿体無いので最後はスプーンで救って食べました。

人生最高のフィッシュ&チップスでした。


唐突に天国からやってくる友人

開催2回目のみちくさ市

今回で2回目のみちくさ市
地域おこし協力隊の経験者が企画して始まったイベントで、今年は喜茂別で行われました。

今季最高気温の中、みなさんお疲れ気味
この日に訪れたかったのがまたたび文庫さん

instagramでの本の紹介の熱量が半端じゃないのです。
一冊限りの古本の紹介としてクレイジーとしかいいようがない

投稿で紹介されていた本が欲しかったのですが、見当たらなかったので他に並んだ本を眺めていました。

一冊だけ気になった手に取った文庫
平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』

数日前にYoutubeのnoteチャンネルで「小説の書き方」をライブ放送していたのを見ました。

もちろん、平野さんの存在は知っていましたし、これまでも著作は読んだことはあります。ただ、すごくはまったということもありませんでした。

この日のライブでは、平野さんの語り口が心地よく、少し作品を読み直してみようという気になりました。

NHKのドラマ『空白を満たしなさい』を以前から妻に勧められていましたが見ずじまい。

NHKオンデマンドで第一話を見て、柄本佑さんに惚れ惚れして一気に全話見てしまい、そのままの勢いで原作を買おうとしたら上巻がKindle unlimitedで読めました(下巻は有料販売。うまくてフェアなマーケティング)。

という流れがこの数日にあり『マチネの終わりに』を手に取る準備が十分にできていたのです。

パラパラとページをめくると、文庫本の前の持ち主の気づきメモが物語の後半部分にかけて集中的に見られます。
名も知らぬ誰かの気づき。
だから古本はうれしい

あとがきに目を通すと、「協力者」として今は亡き友人の名前があった。
一番最後に

あわてて娘にLINEを送る
「ちょっと君にしか言えないことなんだけど」

彼の訃報を聞いた時、僕たち家族は三人で抱き合ってわんわん泣いた。

「たぶん、こういうことをパパに言いたかったんだと思う」

娘はこういう時に、決して笑ったり馬鹿にしたりしない。
否定もしないし、強く肯定してくることもない。
ただ静かに話を聞く

これを書いている時に、娘の写真がLINEで届いた。
最後に友人と会ったのは、19年前のヨルダン

「これからまだまだ可愛くなるよー」
僕の娘に目を細めてくれた友人の言葉は本当だった

あの時に1歳だった娘が振袖を着る年齢になったよ


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