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きょうだい【#エッセイ】

今夜はなんと、弟が初任給で家族に焼き肉を奢ってくれると言うのだ!!
なんと親孝行たるものよ。

ねーちゃんはやった記憶がない。
誕プレとかは渡すが...


改めて家族が1番だなと想う夜に溜めてた話をしよう。(溜めすぎ)




「お前らは仲良く居ろよ。」

毎週金曜日、わたしは実家へ帰る。

晩御飯を食べ、団欒していると
話の流れで父方の叔父の話になった。

叔父はわたしが小さい頃、いつからか姿を現さなくなった。

わたしに弟がいることを知らない。(今は知っているはずだが)


事情はともかく、家を出て離れたところに住んでいる。
しかもなにやら、店を営んでいるそうだ。


それを知ったのは父方の祖父が亡くなった時。実の親が亡くなったのだから、逢えるんじゃないかと思っていた。
だが来なかった。

未だによく解らないのだが、叔父の存在は心の隅にあった。
「次はいつ会えるだろう」と、幼心に想っていたのだ。


わたしも弟も、大人になった。
両親も歳をとってきた。


「いつどうなるかわからない」
「だからお前らは仲良く居ろよ」


兄弟、姉妹。血の繋がり。
父にも兄という存在がいる。

そんな存在と疎遠になるのは、どんな気持ちなのか。

「関わりたくない」などと言っているが、
本当かどうか定かでは無い。(兄弟喧嘩が理由では無い)

本当はどういう気持ちなのか。

冗談めかしに「貸した2万返してもらわねえと」などと言ってはいるが。

幸福なことに、わたしは弟仲も家族仲も
わりと良好な方である。

だから余計に、どんな気持ちか解らない。
解ることができない。

ただ1つだけ思うのは、「悲しい」ということ。

自分に置き換えた時に、どんな理由であれ血が繋がった存在。例え繋がっていなくても
すごく根深い繋がりのある存在と、
離ればなれになるの悲しみは計り知れない。

なぜだかこの日は想いが強く、
泣きそうになった。

なぁ、きょうだい。

「わたしはずっと味方だから安心しな」

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