![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144176244/rectangle_large_type_2_a4e5a6b0f6a9d2b1516918c6520e8b2d.jpeg?width=1200)
きょうだい【#エッセイ】
今夜はなんと、弟が初任給で家族に焼き肉を奢ってくれると言うのだ!!
なんと親孝行たるものよ。
ねーちゃんはやった記憶がない。
誕プレとかは渡すが...
改めて家族が1番だなと想う夜に溜めてた話をしよう。(溜めすぎ)
「お前らは仲良く居ろよ。」
毎週金曜日、わたしは実家へ帰る。
晩御飯を食べ、団欒していると
話の流れで父方の叔父の話になった。
叔父はわたしが小さい頃、いつからか姿を現さなくなった。
わたしに弟がいることを知らない。(今は知っているはずだが)
事情はともかく、家を出て離れたところに住んでいる。
しかもなにやら、店を営んでいるそうだ。
それを知ったのは父方の祖父が亡くなった時。実の親が亡くなったのだから、逢えるんじゃないかと思っていた。
だが来なかった。
未だによく解らないのだが、叔父の存在は心の隅にあった。
「次はいつ会えるだろう」と、幼心に想っていたのだ。
わたしも弟も、大人になった。
両親も歳をとってきた。
「いつどうなるかわからない」
「だからお前らは仲良く居ろよ」
兄弟、姉妹。血の繋がり。
父にも兄という存在がいる。
そんな存在と疎遠になるのは、どんな気持ちなのか。
「関わりたくない」などと言っているが、
本当かどうか定かでは無い。(兄弟喧嘩が理由では無い)
本当はどういう気持ちなのか。
冗談めかしに「貸した2万返してもらわねえと」などと言ってはいるが。
幸福なことに、わたしは弟仲も家族仲も
わりと良好な方である。
だから余計に、どんな気持ちか解らない。
解ることができない。
ただ1つだけ思うのは、「悲しい」ということ。
自分に置き換えた時に、どんな理由であれ血が繋がった存在。例え繋がっていなくても
すごく根深い繋がりのある存在と、
離ればなれになるの悲しみは計り知れない。
なぜだかこの日は想いが強く、
泣きそうになった。
なぁ、きょうだい。
「わたしはずっと味方だから安心しな」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?