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【書籍紹介】「家族の絆」という圧に息苦しさを覚える人へ(文章筋トレ38日目)

今日は、Webメディア好書好日の連載「とれたて!この3冊」より、
藤田香織(かをり)さんが執筆された
痛みや苦味潜む「家族の絆」 藤田香織さん注目の恋愛・青春・生活小説3冊
を筆写。(約1100字)

文面を写して、文章の構成や気づいたことなどを書き込んでいる。

記事冒頭の主張、

「家族の絆」という言葉が、麗しきものとして使われているのを見聞きするたびに、その絆に縛られ、文字通り身動きが取れなくなっている人も少なくないのでは

にとても同感。
そりゃもちろん美しい側面があるのが家族だけれど、万人に当てはまる真実とは限らないし、一個人にとっても常に美しいわけではないと思う。

こんなやばい環境にいるのは自分だけだろうか、
家庭内で締め付けられるような心地、
誰にもわかってもらえないような孤独、世間体からくる罪悪感。
1人では持て余してしまう入り乱れた感情で疲れてしまっている人へ、
こういった小説が届けばいい
のだと思う。
「痛みや苦味」を含んだ家族小説。紹介されている3冊、いずれも読みたくなった。

家族って、重いよなー。家族って、なんだ。
いまは夫やいろんな過去の積み重ねのおかげで心地よく暮らせている私も、
30になるくらいまで、長らく思い詰めていたことを思い出す。
絶縁するかどちらかが死なない限り苦しみが続くんじゃないか、とか。
許せない自分を大人気ない、と責めてしまうしんどさとか。
思考回路や人間関係、挙動、職業選択など、
人生全体を「育ち」に規定されてしまっているような息苦しさを覚えたり。
そんな自分をまた、大人気ない、と責めたり。

でも、自分だけじゃないんだよな、悩んでいたのは、悩んでいるのは。
家族に関して悩んだことがない、と言う友人も何人かいるけれど、
多くの人が、人に言わないだけで実はたくさんの「言いにくい」ことを抱えている気がする。

抱えているものが重いな、と感じるとき。
一つの逃げ場をくれたりホットミルクのように気持ちを温めてくれるのが、1冊の本だったりするよな、と思う。

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