私の中の佐野洋子

お久しぶりです!!

先日こちらの本が発売され急いで購入しました!

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佐野洋子 100万回だってよみがえる 

河出書房新社さんから出版されたムック本です。

私が大人になって絵本を好きになったきっかけが、佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」でした。

今でも特別な1冊で、好きとか嫌いとか感動するとか、そういう次元は優に超えていて…

前にも書いたように私はHSP(High Sensitive people)でして、いろんなものに少しばかり敏感です。

だからなのか、常に「死」というものを意識して生きています。

例えば、車で出かける時なども道中で事故にあって死んでしまったら、もうここへは帰ってこれないんだなぁーと思いながら出発したり…映画館で上映前のCMなどを観ている時も、映画の最中に大地震が起きて閉じ込められたら助かるかなーとか(笑)

そしてそして、幸せな時✖️暇な時っていうのは、考えなくてもいいものを考えてしまいます。それがやっぱり大半【死】についてなんですね(笑)特にお風呂で考え出すと、この体はどこへいくのか?なんでこの体が存在するのかーなんて腕を強く掴みながら今ここに在る!を確認します。簡単に答えが見つからないことがグルグルと脳内を巡りだして、予定より早くお風呂を出ることもあります。

若い頃「死にたい」と言った人と同じ人物が書いてるとは思えない文面ですが…

そんな私だからこそ、100万回生きたねこに出会った時の衝撃は凄くて。これを書いた佐野洋子さんってどんな愛に溢れたステキな人なんだろうかと想像していました。

そらから佐野洋子さんの絵本たちをチェックして読むうちに、エッセイにもたどり着いて、どうやら私が想像していたような人物ではないことを知るのです。

でも、それはいい意味での裏切りでした。

ものすごくサバサバしていてファンキーで、こういう絵本作家さんもいるんだなぁーというその感覚は新鮮でもありましたし、何か親近感も湧いていたんです。

少し前の私は、自分で言うのもなんですが、佐野洋子さんみたいなところがあったんです。⇦自惚れてるなw

でも、いつからか‥わたしが歳を重ねたからかな?自分に佐野さんのようなファンキーさが抜け、嫌なものを嫌だと言わなくなってから、佐野洋子さんがこわくなってきました。知れば知るほど、そのバシッという物言いにビクビクしているのです。

でも苦手とも違う。

ものすごく大きな憧れがあるからこそ、永遠に近くに感じられないのが良い。憧れは憧れのままで、時に私をドキドキさせてくれる大切な存在なのです。 

大好きなんだけど、これ以上近づくのはちょっとこわいものってありませんか??

無理に好きにならなくても、それがそこにあってくれることで、自分が保てるっていうこともあるんじゃないかなぁ?っていう話です。

これからも、私にとって佐野洋子さんは、永遠にこわい存在のまま、そこにいて欲しいとおもっているのです。



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