マルタ島への旅
イスタンブール
旅好きの夫は海外の滞在型の旅を計画していましたが、コロナの影響で行けなくなりました。ようやく今年は・・というわけで、マルタ島へ息子と3人で旅をしました。今回私は、絵日記として綴ることにします。
今回の旅は、インドア派の私にはドキドキする旅でした。けれどせっかくなので、乗り換え地のイスタンブールに2日間滞在しよう!ということになりました。
到着して翌日の火曜日。ガイドのバシャクさんという女性に、半日ガイドをお願いし、アヤソフィア、ブルーモスク、グランドバザール、オススメの店や交通手段を教わりました。私は初めて目にするモスクの美しさに感動しました。
午後は自分たちだけで観光し、夜はホジャパシャ文化センターでダンスショーを鑑賞しました。牧歌的な伝統舞踊から現代的なダンス、人気のベリーダンスなど、最後まで素晴らしいショーでした。
開演と同じく閉演も特別な挨拶はなく、スタッフはダンスが終わると笑顔でササッと幕を閉じ、余韻に浸る観客の帰宅を促していました。形式張らないショーで、ユニークでした。
水曜日。新市街へ向かいました。新市街は、若者が集う最先端のお店から古い街通りのアンティークショップまで、おしゃれなお店が多く、思った以上に面白いエリアです。
刺激的で魅力いっぱいのイスタンブール。道を聞いたりお店に入った時など、親切な人が多かったので、トルコ人の温かさを感じました。
(とはいえ、トラブルを防ぐためにも、バザールや夜の外出、日本語で親しげに近寄るトルコ人には注意をした方が良いです)
観光で行く機会があればトルコ語「ありがとう → ティシュクラシ(発音がこう聞こえる)」など、少し覚えて使うと喜ばれます。
マルタ島
木曜日。私たちはイスタンブールを離れ、マルタ島へ向かいました。日本とは夏時間で7時間遅れています。同じ夏でも湿度がなく爽やかです。
ホテル「Plaza Regency」は観光客の多いスリーマにあり、街中を歩くと、マルタ・ストーンと呼ばれるハチミツ色の石灰岩の建物が目につきます。日本車をよく見かけましたが(サハラ砂漠の影響らしく)どの車両も砂っぽかったです。
金曜日。首都ヴァレッタへ行きました。城壁は驚くほど高く大きく、街並みは大変美しいです。聖ヨハネ大聖堂とカラヴァッジョ美術館の荘厳さに圧倒されます。
午後はバスでマルサシュロックの漁港や市場を散歩しました。そして、私の誕生日のお祝いに、ヴァレッタのイタリアンのお店「ゼロ」で、食事を楽しみました。
土曜日。マーチンさんの案内でイムディーナ・ラバトを観光しました。(教師でクリスチャンでもあるMr.マーチンとは、マルタ行きの飛行機の中で知り合いました。そして、私たちは土曜日に彼と会う約束をしていました)
ディングリの景勝地では、種ごと食べたサボテンの果実(プリックリーペア)が印象に残ります。種は美容に良いそうで、飲み込むように食べていました。思っていたより美味しいです。それから私たちは、マルサシュロックのビーチで泳いでバスで帰りました。
日曜日。足の疲労がたまっていたので、ゴゾ島とコミノ島ツアーはやめて、自分たちでコミノ島へ向かいました。日曜ということもあって、ビーチは多くの観光客でにぎわっていました。
私たちは島をゆっくり歩いて回りました。石積みの塀が続く道、乾燥して背の低い植物、古びた病院の建物、そして輝くようなブルー・ラグーンの海。とても美しい島です。
マーチンさんは、観光客(ポーランド、ドイツ、スペインなど)に声をかけて写真を撮ってもらい、相手の国の言葉を教えてもらって交流します。街で教え子と会うば談笑し、教会では膝をついて祈りを捧げます。
私たちは、マルティー(マルタ人)の親切で信仰深いこの友人に、夫が大切にしていた磁器を贈ることにしました。彼ならきっとマルタの若者に日本の文化を伝えてくれるような気がしたからです。
こうして私たちの旅は終わり、さまざまな思い出を胸に刻むことができました。イスタンブールもマルタ島も機会があれば、ぜひまた訪れたいと思います。