【韓国ミュージカル】《イルテノーレ》2024年@ブルースクエア
🎵作品紹介
🎵キャスト
ユン・イソン役、ホン・グァンホさん、パク・ウンテさん、ソ・ギョンスさん、どなたで観劇しようか悩んだ末、日程の関係もあり、ホン・グァンホさんとなりました。
豪華なメンツすぎて再演ができるのか?と思うくらい豪華です。
冒頭の「作品紹介」の通り、1930年後半の日帝強占期のお話ですので、当時の歴史の予習をしました。
(この記事の最後におすすめ本をご紹介しています)
また、先輩たちの観劇感想や解説も、とっっっっても参考にさせていただきました。
この場をお借りして感謝申し上げます🙏
RYU様 ブログ
時代背景・主要人物のご紹介・ストーリーや歌詞を解説してくださってます。非常にわかりやすいです。
🎵感想
🎶全体を通じて
音楽、コーラス、群舞、照明、すべてが調和していて、どのシーンも美しく切ない。
どの点も最高点をつけたい上質なミュージカル作品です。
「調和」「シンフォニー」という言葉がふさわしい。
「ミュージカルとは総合芸術」だとあらためて感じました。
🎶主人公 ユン・イソン(ホン・グァンホ)
第1幕は、医大生でありつつも、抗日運動を推進する「文学会」のソ・ジニョンとイ・スハンと出会い、そして「オペラ」に出会って歌う喜びを知る、というストーリーです。
ホン・グァンホさんの学ラン姿が幼く見えるのに、歌い出すととんでもない美声で、そのギャップにおもわず笑みがこぼれます。
👇️主人公 イソン(左)と「文学会」のリーダー ジニョン(右)
女学生のチマチョゴリ風の制服が、質のよい生地を使っていて上品です。
🎶ソ・ジニョン役(キム・ジヒョン)
キム・ジヒョンさんの滑舌がとても良くて、2階席センターブロックによく声が届く。
あとから振り返ると、「発声」「姿勢」をアドバイスする立場(シーン)なので、この役作りなのだろうと気づきました。
「文学会」のリーダーで、時代に翻弄されつつも信念を貫いた姿が印象的でした。
好きなシーンのひとつ👇️
試験に集中しなければならないのに、頭のなかで「オペラを歌いたい!」「いや、勉学しなければ!」と悩むイソン。
次第に、周りの白衣学ランの学生たちが、イソンの葛藤を代弁していく。
このシーンをきっかけに、イソンが「オペラをやる!」と決心します。
場面転換の照明の切り替えと群舞、そして美声が揃って、聴き心地がいい。
少人数にも関わらず2階席にストレートに音が響いてきます。
ブルースクエアの音響、1階席より2階席のほうがよりいいよーとのことだったので、2階席を選んで正解でした。
群舞が大好き人間としては、たまりません。
映像を公開してくださり、ありがとうございます、OD COMPANY様!
幻想オペラ(パク・ウンテ)
こちらのシーンだけでなく、全体的に群舞、照明、音楽、アンサンブルの調和がすばらしいんです。映像だけだとその空間がうまく伝わりづらいのですが。
群衆が行き交うシーンでも、ささっとぶつからないように早く歩く、踊る、など、音にのせてシーンが切り替わるのが徹底されていて、見ていて飽きません。
夢の重み(ホン・グァンホ)
夢見る者たち(ソ・ギョンス)
第2幕は、ネタばれが不可避なのと、ストーリーを十分理解しきれている自信がないため、詳細を語れず申し訳ないです…。
このシーン、アングル、照明、すべてが美しい…
自由と夢を求めて
「イルテノーレ」は、日本の植民地時代の朝鮮半島における朝鮮総督府がおこなった武断政治に代わる統治方針「文化政治」や日本人と朝鮮人の格差が背景にあります。
たとえば、街中を駆けていく人力車。
これはあくまで私個人の感想ですが、2幕のラスト『なぜ決行しようと決意したのか』が、統制された側とした側とで、受け取りかたが異なると感じました。
(「統制」という単語が正しいのか難しいところですが)
1919年「三・一運動」をはじめとした独立運動をしながらも、1945年まで続いた歴史を通じて、「無情」「無念」や「自由」「自国」への切望の感覚が自分が持っているものと明らかに違う。
なぜなら表現を制限されても、自国の言語の使用の禁止や他国の言語を強制されたことがないためです。
そのため、いまの知識や経験のなかで感じきれるか?
観劇後のいま振り返ってみても非常に悩ましいです。
でも言えるのは、本作品を通じて「知る」経験ができました。
チケット発券時に、日本人だと分かると「1枚ですか?」と日本語で問いかけてくださったスタッフさん。
グッズ購入時に、明らかに韓国語ではない発音の自分に対する、列に並んでいたお客さんの「ここに日本人がいるの!?」という目線。
それらの体験も、現地を訪れたから知ることができました。
👇️舞台プロデューサー シン・チュンスさん
🎫チケット購入
チケット販売サイトにて購入できますので、興味のあるかたはぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
👇️【韓国の歴史】1900年代を知るおすすめ5冊
「イルテノーレ」の観劇前の予習
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