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【韓国の歴史】1900年代を知るおすすめ5冊

韓国ミュージカル<イルテノーレ>の観劇前に、日帝強占期(※)の韓国の政治や歴史を知りたい

(※日帝強占期…1910年8月29日の日本による韓国併合から、1945年9月2日の日本による対連合国降伏まで、35年以上にわたって日本の統治下の時期)

をきっかけに、韓国史の本を探してみました。
実際に書店に足を運び、本棚に並ぶいくつかのタイトルを眺めていると、思想が左や右にやや偏ったタイトルが並び、正直、どの本を読めばいいのか分からない。

事実を検証するよりも、「韓国がどう解釈し、報じているのか」という視点で探してみました。

選んだポイント

✅なるべくフラットな視点で書かれている(であろう)
✅感情だけでなくデータに基づいて書かれてある




📖検定版 韓国の歴史教科書―高等学校韓国史

歴史教育の強化を求める声があがるなか、政府が教科書の執筆基準に、大韓民国の正統性を強調した、教育科学技術部2010年7月30日検定による、サムファ出版社版の高等学校の韓国史教科書の全訳。

イ・インソク (著), チョン・ヘンニョル (著), パク・チュンヒョン (著), パク・ポミ (著), キム・サンギュ (著), イム・ヘンマン (著),
三橋 広夫 (翻訳), 三橋 尚子 (翻訳)

出版社 ‏ : ‎ 明石書店 (2013/12/21)
2024年4月現在は絶版。最寄りの図書館で探してみましょう

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👌おすすめ👌
2010年と古いですが、韓国の歴史教科書の翻訳本。すごくわかりやすいです。
学生たちにどのように歴史を伝えているのか、韓国側の視点が分かります。
日本の歴史教科書と比較すると、両国で情報に差があるのが分かります。



📖これならわかる韓国・朝鮮の歴史Q&A〔第2版〕

数千年に及ぶ日本列島との交流。三国時代から統一国家に至る過程。
日本の植民地支配と解放、南北分断。
さらに韓国の民主化と韓流ブームまで一挙解説。定番書となった初版(2002年)を増補改訂。

三橋 広夫 (著)
出版社 ‏ : ‎ 大月書店 (2021/2/18)
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先史時代から2020年までの気になる質問と回答。
(あくまでのこちらの著者の視点です)
QA形式で読みやすいです。


📖マンガ ものがたり韓国史〈3〉植民地時代から現代まで

日本のお隣りの国、韓国の激動の歴史がマンガで楽しく学べる入門書。
3巻は、壬辰倭乱から開国への道、日韓併合による植民地支配と民族運動、朝鮮戦争を経て、南北統一への願いをかける現代の事情までを描く。

徐 永洙 (イラスト), 高 秀賢 (翻訳), 金 信惠 (翻訳)
出版社 ‏ : ‎ 国書刊行会 (2001/11/1)
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漫画形式で読みやすいです。
あとがきにあるように、やや偏った描写があるため、あくまで参考までに。


📖「統計で見る日本による植民地時代」社会経済史

日帝強占期の社会経済関連の統計を人口、農林水産業、鉱工業、財政·金融、交通·通信、商業·貿易、教育、司法·警察、医療·保健、宗教·社会事業などの統計データ。

原題:통계로 보는 일제강점기 사회경제사
著者:ソン·ギュジン(高麗大学)

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👉️高麗大学のサイトでデータが開示されています

高麗大学のソン·ギュジン氏による統計データ。



📖韓国経済がわかる20講【改訂新版】

韓国が第二次大戦後の経済成長と危機を経て、世界10位圏の経済大国として発展してきた過程で形成された構造的な特徴をマクロ・ミクロのアプローチによって紹介。
韓国に対する知識が少ない読者にも理解できる、現代韓国経済の入門書・改訂新版。

著者:裵海善(ベ・ヘション)
出版社 ‏ : ‎ 明石書店 (2022/9/15)
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日帝強占期ではないのですが、現代韓国経済をデータを用いて説明されています。



そもそも「わかる」とは?

今回ご紹介した本以外にも、いくつか本を読んでみました。
正直、感情のみをずっと並べている文が頭のなかに入らないINTJ型のため、いろいろ選んでこの5冊となりました。


こちらの記事の木村氏の言葉をお借りすると、

他人や他者を「わかる」ためには、当該他者に関わる客観的な事実のみならず、その事実が外部の人々と他者自身、さらには観察者によってどの様に評価されているかを知ることが必要になる。

じんぶん堂

という多面的な情報・視点が必要です。

これから先も、さまざまな情報や作品と出会うことで、知識や価値観をアップデートしていきたいと思います😌

この記事があなたの探究心のお力になれたら幸いです。



👇️知るきっかけとなった韓国ミュージカル<イルテノーレ>