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【韓国ミュージカル】《ドラキュラ》2024年@シャルロッテシアター

ドラキュラ(드라큘라)
2023.12.06 ~2024.03.03
会場 :シャルロッテシアター


キャスト

ドラキュラ:キム・ジュンス
ミナ:イム・ヘヨン
ヴァン・ヘルシング:パク・ウンソク
ジョナサン:イム・ジュンヒョク
ルーシー:チョ・スヨン
レンフィールド:キム・ドヒョン

ドラキュラ:チョン・ドンソク
ミナ:イム・ヘヨン
ヴァン・ヘルシング:パク・ウンソク
ジョナサン:イム・ジュンヒョク
ルーシー:イ·イェウン
レンフィールド:キム・ドヒョン


ストーリー

sorasora様のブログ
とても分かりやすくまとめてくださっています

役替り:ドラキュラ伯爵

400年以上生き続けるドラキュラ伯爵。
もともとは、とある国の王子様で神に仕えていたけれど、ある事件をきっかけに最愛の人・エリザベスを喪い、闇落ちして神を恨み、神から罰を受けて吸血鬼となる。

一言でキャラクターを表現すると
キム・ジュンス:ドラキュラ"王子様"。ザ・ショースター
チョン・ドンソク:長身・低音ボイスの動く"彫刻"

スケールが大きすぎる舞台

私が観たのはミュージカルだけど、ミュージカルじゃないミュージカル?(迷言)

まず、度肝を抜かれたのは、舞台設備の高さと複雑な構造。
天井まで届くくらい設備が高くて、それだけで迫力があります。

また、舞台奥の天井に、映像で背景を映し出しており、空間遠近法をうまく活用して、舞台に奥行きをもたせています。

それで、盆が回りながら場面転換していくところを、俳優さんたちがうまく立ち回って演技や歌っているのがすごい。

1階席→俳優さんたちの顔がよく見えます
2階席→舞台全体が見渡せて、ドラキュラの世界観が味わえます。

私は初回は2階席で観劇したのですが、舞台全体を体験できて大満足でした。

海外からのチケット購入窓口は、グローバルインターパークのみで、1階席は上手ブロックのみなのが悲しいです。
超端席で前席の人の座高が高い場合、運が悪いと舞台が見切れます🥲

フランク・ワイルドホーンの楽曲

🎵Fresh Blood(3.翌朝~ドラキュラの復活)

老いた姿からフードを一気に若返るシーン。
フードを脱いだ瞬間に、左右から顔にスポットライトが当たった瞬間、
顔!!!!!!!!!!!!!!!!!
で頭がパァァァァァン🤯🤯🤯🤯🤯

宝塚のトップスター以上にスポットライトの圧がすごくて、いやほんと、顔、顔、顔…としか言いようがないです😇

赤のロングコートをなびかせて、高らかに歌い上げるドラキュラ、めっちゃくちゃかっこよすぎるし、フランク・ワイルドホーンの曲をギュンギュン鳴らしてくれるし、最後に雷が落ちる効果音がガツーンっとくるので、これだよこれ!!!!!!
ここのシーン、背筋がふわっブワっとして、まるでジェットコースターに乗っているようなレイヴ感があります。

🎵She(7.過去エピソード)

👆動画 0:34~1:24

ドラキュラ王子様とエリザベスの過去エピソードの曲。
闇落ちした後の地を這うような歌声にゾッっとさせられるし、怒りながら、祭壇の蝋燭をなぎ倒したり、剣を振り回しながら、ブレない声帯がすごい。
音がブレない安心感がハンパないです。
は~~~~~~顔がいい男性が闇落ちしてうなだれる姿、最高に癖(ヘキ)。最高。


🎵Loving You Keeps Me Alive(7.過去エピソード~駅)

👆各キャストの"Loving You Keeps Me Alive"

👆2020年の映像

前世のふたりの関係が分かりながらも、現世ではすでに婚約者がいるミナ。
後ろ髪を引かれながら、ミナはジョナサンのもとに向かい、絶望に打ちのめされるドラキュラ。
ドラキュラ・ミナ・ジョナサンのトリオで歌いあげます。このシーンのジョナサンもいい味を出していて、いいんですよね~~~~~~~~~~
ミナーーーーーーー!!!!!!!!!胸が苦しい!!!!!!
涙なしではいられない。

ここのシーンのチョン・ドンソク氏の
400年以上想い焦がれて、あなただけを愛し続けて闇の中で生きてきました
表情が鬼やばすぎて、どうして?そんな?一気に400年感を醸し出せるの????ってくらいすごい。
周りの観客もオペラグラス総上げ。

絶望に打ちひしがれる顔のいい男性、やっぱり最高。


🎵Life After Life(10.ルーシーの墓)

👆 動画2:05~3:14

教会の墓場から花嫁姿のルーシーが蘇るシーン。
動画2:07のチョン・ドンソク氏の顔の曲げ方の角度が計算されつくしていて、最高。


ルーシー登場シーン、強いライトが背後から当たって、印象的に仕上がっています。ここも初めて見て、背筋がゾッとしました。最高にかっこいい…。

このシーンで第1幕が終了。

あと、このシーン以外にも墓場やベットで、ダンサー(スレイブ)たちが踊りまくるし、人に抱きつきまくる体当たりの演技がすごくいいです。

🎵Please Don't Make Me Love You(第2幕:2.ドラキュラの影)

👆2014年の映像

親友・ルーシーをドラキュラ化させたドラキュラにだめだと分かっていながらも心惹かれてしまう、ミナの心情を歌っています。

苦しい~~~~~ミナ~~~~~~~~~~😭😭😭😭😭

<ドラキュラ>は、ストーリー展開がけっこう飛ぶので😁、音楽と歌と舞台で一気にキャラクターの心情を表現して、観客を誘導させる必要があります。
ミナの役者さんの腕の見せ所です。

🎵If I Had Wings (もし翼があったなら)


🎵It's Over(4.ミナの家、対決)

👆動画 1:25~2:04

突然、格ゲーが始まったぞ!?なシーン。
照明と効果音と振り付けがまさに”格ゲー"。一瞬、コントローラーを手元に持ってる気持ちになりました。
躍動感あふれて、ドラキュラのキム・ジュンスのノリノリの振り付けと、役者さんたちのやられっぷりがお見事。

ゲームや映画を観てるくらい、躍動感とワイルドホーンの楽曲がマッチしています。

🎵The Longer I live(6.ドラキュラの城)

👆2020年の映像

ミナを自分と同じくドラキュラにしてしまっていいのか、苦悩するドラキュラ。

ドラキュラ-ミナ、ヴァンヘルシング-ジュリア(元妻・スレイブ化)を対比させて、自分の選択が正しいのか苦悩させる演出、すごくいいです。


ミュージカルは総合芸術とエンタメ

ということをあらためて感じさせてくれました。

舞台設置・映像・照明・効果音・そしてフランク・ワイルドホーンの素晴らしい楽曲。
そして役者さんたちの素晴らしい演技と歌声がすべて融合された、音ハメの中毒性の高い舞台作品です。

元・王子様というファンタジー要素があり、エンタメ色がかなり強いです。
(ある種の)アトラクションとして楽しめるよう徹底的に計算されています。没入感がハンパないです。

キム・ジュンスのためにある舞台だといわれるゆえんが非常に分かりました。
彼の身体能力の高さ、毎回魂が朽ち果てるのでは!?と思わせる演技と歌声、ショースターならではの”トップ”感。
魅せかたを熟知しているからこそ、この舞台が作り上げられているんだと思います。

映像をYouTubeで公開してくれているので、それを織り交ぜながら感想ログを書いていますが、現場で体感してみる価値のある作品です。

フランク・ワイルドホーンの楽曲をこういうふうに活かせる韓国ミュージカル、心底羨ましい…。


toto8796さんのブログ

<ドラキュラ>への深い愛が綴られているブログです。
海外ミュージカルのことがわからない初心者なので、このようにネットで記録に残してくださり、とても参考になりました、ありがとうございます。


シャルロッテシアター

作品の雰囲気にマッチしているシャルロッテーシアター。
左:昼、右:夜 どちらも素敵です。
棺に伏せる、ミナと同じポーズで撮影してるかたが多かったです😊
プログラム:800₩(安すぎる)とマスキングテープ

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