夢と宝物
毎日何度も天気予報を確認し、その度一喜一憂しながら準備を進めてきた6月18日(土)松本山雅FC戦。
スタッフみんなで仕込んだたくさんのイベントが無事開催され、今節リーグ2位、愛媛FCとしては今季最多となる来場者の皆さまが最後の最後まで応援してくださり、3-2で勝利をおさめました。
この仕事で1番嬉しい時間、勝利後のスタジアムでのお見送り。
たくさんの方々と「やったね!」と歓喜を分かち合いつつ、厚かましくも絶賛開催中の「みんなで紡ぐ~愛媛FCサンパークプロジェクト~」募金箱を持っていた僕に、愛媛FCアカデミーの子たちが3人近づいてきました。
さかのぼること6日前の6月12日(日)、僕は愛媛FC U-15が所属している中学2年生を対象に、Jリーグをテーマに競技者としてのキャリアを考える「キャリア・デザイン・ サポートプログラム」の講師としてアカデミー生の前に立っていました。
『職業と「意志」「役割」「能力」の関係を考える』というテーマに則り、自分の仕事をお話させていただくという役目を仰せつかったこの日。
競技だけなくキャリアの面でも育成しているのだと感心しながら、アカデミー生や保護者の方々へ、愛媛FCでの取り組みや想いをお話させていただきました。
いくつか質問をいただいた最後に、メッセージとして生意気にもこのようにお伝えしました。
「今年からJ3での戦いになっている。来場者数も決して多くはない。それでもこの愛媛FCを誇りに思っているし、大好きです。クラブに関わっている方々はみんな本当に素晴らしい。だから、ここにいる皆さまも、愛媛FCのアカデミー生であることに胸を張って、愛媛FCのエンブレムのついたユニフォームで戦うことを誇りに思ってほしい。応援してくれる、一緒に戦ってくれている人たちがたくさんいるから、謙虚ではあっても決して卑下することなく、堂々と歩んでいってほしい」
とても印象的だったのは、普段接することの少ない1スタッフの青臭いような言葉にも、一人一人が真剣に目を見て聴いてくれていたこと。
河原コーチに聞いた通り、素直で真っ直ぐな子どもたち。
そしてそれは、スタジアムでの出来事へ続いていきます。
6月18日(土)松本山雅FC戦の試合後に、募金箱を持ちながらお見送りをしていた僕の下へ近づいてきたアカデミー生3人は、そっと募金箱にお金を入れてくれました。
周りに親御さんらしき人は見当たらず、すると貴重なお小遣いから出してくれたであろうご支援に感謝の気持ちを持ちながら、「ありがとう!でもお金いいの?大丈夫?」などと軽口を叩いた僕へ返ってきた言葉。
「先日は講演ありがとうございました。僕たちも頑張ります。」
照れ隠しか声はあまり大きくなかったけど、中学生3人がしっかり目を見て伝えてくれました。
誰かから指示を受けずとも、自分たちで礼を言葉に、行動に表すことができる。
彼らはとっくにエンブレムへ誇りを持っている。
とてもとても嬉しかったです。
そして、そんな選手たちがいる愛媛FCアカデミーを、僕は誇りに思います。
河原コーチや半澤コーチたちが、真っ直ぐな子どもたちを真っ直ぐに育てている。
愛媛FCの宝物は、キラキラと輝いていました。
先ほどのプログラムの中で、「Q.仕事を通してあなたがやりたいこと(目指していること)はどんなことですか。(意志)」という問いがありました。
これに対する僕の答えは『愛媛県のみんなが、愛媛FCの話題で1週間をスタートすること』と答えました。
愛媛FCを応援する輪を大きく広げ、ブームではなく真に文化となった時の象徴として目指す光景。
18日(土)の勝利を受けて、今日20日月曜日、「愛媛FC勝ったね!」「佐々木匠選手のゴールすごかったね!」と、職場や学校やご家庭で会話が生まれていることを想像して、今週も僕らは駆け回ります。
もちろん目指すのは、来週27日(月)も「愛媛FC勝ったね!」で始まる1週間。
次も愛媛FCはホーム ニンジニアスタジアムで戦うことができます。
対戦相手は首位の鹿児島ユナイテッドFC。
マッチスポンサーはネッツトヨタ愛媛様。
担当者として、今年もネッツトヨタ愛媛様とは一緒に打ち合わせを重ね、本当に盛りだくさんなイベントを開催いただきます。
J2復帰の夢も、愛媛FCの話題で1週間が始まる夢も、自分たちの足で追いかけこの手でつかみたい。
6月25日(土)もニンジニアスタジアムでお待ちしてます!
★6月25日(土)鹿児島ユナイテッドFC戦のイベント情報はこちらより
https://ehimefc.com/game/game20421.html
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