見出し画像

10年の想い、10年の夢

7/23(土)in愛媛FCサンパークグラウンド。
クラウドファンディングご支援メニューの一つ『サンパークピッチ体験&パブリックビューイング』の準備をしていると、LINEの通知が届きました。
『相模原スタジアム来ました😊』と顔文字付きで母親からの報告。
アウェイゴール裏からピッチを写した写真。
「SC相模原さんのゴール裏スポンサー看板は片面表示だけなんだな。スタンドの方には見えないんだな」というぱっと見の感想を思い、そしてなんだか安心したような、うん、たぶん少し嬉しかったのだと思います。

2012年の秋。
新卒で入社した総合化学メーカーに勤めていた僕は、ある雑誌でプロスポーツチームのフロントとして働いていた方のインタビューを読み、選手には遥か遠くなれなかった自分にも『大好きなサッカーで生きる道』があるのだと気付きました。
(プロ野球チームの方のインタビューでした)
そしてすぐにウェブで調べ、営業スタッフの求人が出ていた愛媛FCに応募しました。初めて書く職務経歴書に苦戦したのを覚えています。
12月、1回の面接で内定が出るとは思っていなかった僕は、面接でお会いした方の人柄や志に強く共感し、転職を決めました。
プロスポーツを志したことも、愛媛FCに応募したことも誰にも言わずに進みましたが、内定をいただいたタイミングで父親に電話で伝えました。
後に英語なんてまるで話せないのに、スピードラーニングを少し聴いただけで定年後にアメリカへ働きに行った父親です。
初めて聞く自身の仕事論を語り、チャレンジへ息子の背中を押してくれました。

当時の上司に伝え、一度預かるから年末年始休暇中にもう一度しっかり考えてこいと言われながら帰省した僕は、すぐに母親にも決心を伝えました。相談ではなく、報告として。
縁もゆかりもない愛媛県。身分は契約社員、給与も大きく下がる。
(当時の愛媛FCはフロントスタッフは一年ごとに契約締結する契約社員でした。今は正社員となるように変わっています)
最初に伝えた時は思いの外反対することなくウンウンと聞いていて、ちょっと拍子抜けするくらいだったのだけど、その夜から何回かかかってきた伯父さんたちからの考え直せという電話は、複雑な母親の想いを代弁したのだろうなと思いました。
大学生の就職活動の際、本を読んで親にも聞いた自己分析。息子に対して『猪突猛進型』と分析し送ってきた親だけに、今回も考え無しに勢い新世界へ突っ込もうとするように見えたのかもしれません。

それから10年、GWもお盆期間も休みじゃなくなりろくに帰省しなくなったけれど、サッカースタジアムでのエピソードを思い起こせるくらいにたびたび愛媛FCの応援に来てくれました。
アウェイグッズ販売をしている時に、差し入れと共にボランティアさんたちに『タムラの母です』と伝えるもんだから、思春期のように恥ずかしかったこと。
会うたびにグッズが増えオレンジに染まっていったのは、見た目だけじゃなく心もと信じたい。
やけにペコペコしてくるオバサンがあるけどあれ誰やろ?的な雰囲気だった一平くんに、すみません母親ですと伝えたら、慌てて一平くんがものすごく丁寧にペコペコしてくれたこと。
嫁さんの親御さんも含めた両家顔合わせは、試合の日のニンジニアスタジアムでした。
河原和寿選手のファンになり、グッズが出るたびどうやったら買えるのか聞かれ、引退にしみじみしていたことも。

だから、相模原戦、愛媛FCを熱く応援してくれるファン・サポーターの皆さんと、一度追いつかれる苦しい展開を勝ち切ってくれた選手たちと、一緒に花火が見れたと喜んでいる親の姿に、安心と喜びを感じました。
こんなに素敵な仲間たちに恵まれて、息子は充実した日々を過ごせています。伝わっていたら良いな。

そう、そんな母親もファンである、河原和寿U-15コーチ。
ピッチ体験&パブリックビューイングでは、さすがの対応でした。
サンパークのピッチの上では子どもたちとパス交換し、記念撮影に対応し、すんごいフリーキックを披露し。
パブリックビューイングでは、「相模原が前線からプレスをかけてきたらラインが上がって相手の裏のスペースが空くので、そこを愛媛が攻めればゴールに繋がる」と解説した直後に、まさにその形で松田選手のゴールが生まれ(@土居くんツイート)、滑らかなトークにジャンケン大会にと会場を盛り上げ。
同い年で、同期入団(2013年)、愛媛のスーパーヒーロー。
入社してすぐに担当した初めての小学校訪問、東予へ向かう車の中で、高校時代からその名を知っていた河原選手と話したあの時には、10年先にも共に愛媛で歩んでいる未来を想像できていませんでした。
このままお互いキャリアを積んでもう10年後、願わくばこの愛媛で…
同い年で同期入団、勝手に描いている大いなる夢を僕は持っています。

さあ、愛媛FCは明日、今シーズン初の4連勝、そしてホーム戦5連勝をかけて、ニンジニアスタジアムで試合に臨みます。
10年後に振り返る2022シーズンがアツい思い出となるように。
スタジアムで、DAZNで、共に戦い歓喜をつかみましょう。
応援よろしくお願いします!

★スタジアムイベントもいろいろ開催します!
詳しくはこちらより
https://ehimefc.com/game/game20426.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?