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愛媛生まれ、練馬育ちのシンガーソングライター 井上侑

こんにちは!ラジオ大好き、note更新担当のたぬ子です。

今回は、FM愛媛で毎週土曜日17:00から放送されている『井上侑、しらすラジオ』のパーソナリティー、井上侑(いのうえ ゆう)さんにお話を伺ってきました。

番組内で流れる『釜揚げしらす』は、1度聴いたらサビの部分が耳に残ってエンドレスリピート間違いなしです!

[プロフィール]
■氏名(ふりがな)
 井上 侑(いのうえ ゆう)
■ジャンル
 音楽(シンガーソングライター)
 楽曲提供、劇伴、CMソング制作なども行う。現在、愛媛と静岡のFM局で3本のレギュラーパーソナリティーを務める。
■連絡先
 Mail:89@inoue-yu.com
■経歴
 愛媛生まれ、練馬育ちのシンガーソングライター。日常の中にあるささやかな幸せを描いた楽曲が多く、生きる喜び、大切な思い出が蘇る。ラブソングから食べ物ソングまで、様々な作風を持ち、これまでにNHKみんなのうた「めがね」や、味の素ほんだし®等のCM曲を書き下ろす。2019年 母校である練馬区立大泉学園小学校50周年記念ソング「ジャンボすべり台のうた」を全国リリース。柳家喬太郎師匠の新作落語「ハンバーグができるまで」を舞台化した劇団ペテカンの舞台「ハンバーグができるまで」の音楽を担当。2020年 コニカミノルタプラネタリウム満天にて公開(2021年3月19日まで公開予定)の映像作品「星の数ほど」挿入歌(オリジナル曲「時を越えて」、KANさんの「愛は勝つ」)を担当。

たくさんのときめきをくれた”愛媛”

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カメラマン:秦瑛二 撮影場所:ARTBAY HOUSE

”愛媛生まれ、練馬育ち”というキャッチフレーズが印象的ですが、どのようにして生まれたんですか。

 10年ぐらい一緒に仕事していたスタッフさんに、「ほんとにきみは愛媛が好きだし、自分から言うことで愛媛といろんな繋がりができると思うから、”愛媛生まれ、練馬育ち”っていつも言ったら?」って、言ってもらってから使うようになったんです。

―愛媛のどんなところがお好きですか。

 山道を抜けた先に広がる明浜の景色の綺麗さや、自然豊かなところにすごくときめいていましたね!
 もちろん、今でもときめいていて『愛媛産』や『瀬戸内』って書かれた商品があると、無条件で買っちゃいます(笑) 

 専門学校に入るまでは、毎年夏になると「よしっ!愛媛に帰るぞ!!」って東京から家族4人ワゴン車に乗って来てて、夏休みのほとんどを愛媛で過ごしたので、”愛媛=夏休み”って感じなんですよ(笑)
 親戚みんなで島に行って誰もいない浜辺で釣りをしたり、貝を採ったり、テントを張ってキャンプをしたり、いろんな経験をさせてもらって、私にとって愛媛は”夏の夢の国”ですね。

―それは素敵な夏休みの思い出ですね。

 愛媛まで車で帰ってたって話をしたら、「飛行機で帰らないの!?」とか「十何時間もかけて大変でしょ?」ってよく言われるんですけど、私にしたらその移動時間もすごく楽しかったんですよね。
 父が運転中に眠くなるとB’zを爆音でかけて歌ってたりとか、姉と助手席を取り合いっこしたりとか、そういうの含めて愛媛の思い出です。
 なので、大人になってから愛媛まで飛行機で帰っちゃうと「え!?ここほんとに愛媛?早すぎない!?まだ心の準備が!」って感じになっちゃいます(笑)

歌い続けられているのは、皆さんのおかげ

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カメラマン:秦瑛二 撮影場所:ARTBAY HOUSE

ー歌詞とメロディーはどちらから作られるんですか。

 ピアノの前で「こうかな?ああかな?そうだよねー!」って、歌詞とメロディーを一緒に紡いでいくことが多いんですけど、厳密に言うと歌詞がちょい先ですね。
 伝えたいことや言いたい言葉が揃ってくると、それを追いかけてメロディーが浮かんでくる感じです。

 歌詞があれば「よっしゃー!」って感じで、メロディーは自由気ままにやらせてもらってます(笑)

―歌詞の方が大変なんですね。

 そうですね。歌詞を書くときは、「え。それダサくなーい?」とか「ちょっと違うんじゃない?」って、自分の書いた歌詞にツッコミを繰り返してやっと完成なんです。
 しかも、「いい歌詞書けたなあー」って思ってても、次の日見たら「なんか胡散臭いなあ」とか「ちょっとかっこつけてんじゃないの」とか、思っちゃって…。
 うんうん呻りながら作ることが多いので、曲ができて初めて自分の言いたいことや、ほんとの気持ちに出会えるみたいなところがあります。

―見直すのって大事ですか。

 自分で歌詞を書くっていうのは、たとえ何かになりきっていたとしても私なので、人前に出すってなると「ほんとにそれでいいの?」って、GOを出せるまでに時間がかかっちゃうんです。
 もちろん、「いい歌詞とメロディーだ」って思ったうえで発表しているけど、ほんとの自信っていうのは無くて、楽曲を聴いてくれた人から「いいね」とか「捉え方がおもしろかったよ」って言葉をもらって初めて、自信と勇気が湧いてきます。

 楽曲づくりは、答えがないのに外からの情報はいっぱいあるので、色んな感情に揺さぶられながらの作業なんですよ。
 今までの悲しい曲に共感する人が多いと、別に悲しい曲書きたいわけじゃないのに「悲しい曲書いたほうがいいのかな。」とか「流行りの雰囲気にした方がいいのかな。」とか考えたり。
 でも、そんな風に考えて作ってると大概上手くいかなくて、やっぱり自分が今思ってることを素直に書くのが大事なんだろうなって思ってます。
 正解は無いので、常に不確かですが(笑)

日常のちいさな発見!

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カメラマン:秦瑛二

―先程大変だと言われてた歌詞は、どのように作っているんですか。

 日常からヒントを得ることが多いですね。 

 以前、私が乗っているタクシーにありんこがいて、この蟻んこってどっから乗ったのかも、どこで降りるのかも分かんないし、降りれたとしても仲間に会えないのかなと思ったら悲しくなっちゃって、それで1曲作ったこともあります(笑)

 『釜揚げしらす』も、ツアー中に偶然立ち寄ったサービスエリアで”魚の霊柩車”って書かれているトラックを見かけて、「霊柩車って、すごいことをおっきな字で書いてるな」って衝撃を受けつつ、「食べ物って全部生命(いのち)なんだなあ」って思ったところからスタートしました。
 トラックを見かけてからしばらくして、自宅で食事の後片付けをしていた時に、料理で使ったしらすがまだトレイに残っていたんです。
 その時、トラックの文字をふと思い出して、「ここまで色んな旅をして、私の家にたどり着いたのに、食べずに捨てようとしていたのか!」「残りのしらすも大事に食べなきゃ!」って思って、それを『釜揚げしらす』って曲にしたり。
 そういう経験があって、「身の回りで感じたことを曲にしていいんだあ!」って思うようになりましたね。

想像してなかった”今の姿”

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カメラマン:秦瑛二 撮影場所:ARTBAY HOUSE

―シンガーソングライターになろうと思ったきっかけは、何だったんですか。

 昔から歌が大好きだったので、小学校2・3年生ぐらいの時には漠然と「歌手になる」とは思っていて、3年生の時に地域の合唱団に入りました。
 合唱団に入ってからどんどん歌が好きになっていって、文集や卒業アルバムに「歌手になる!」って書いてましたね(笑)
 卒業式でも、「私の夢は沢山の人を感動させられるような歌手になることです。趣味のピアノも続けていきます。」って言っていました。

―何歳のときから、作詞・作曲を始められたんですか。

 作詞・作曲を自分でするっていうのは、まったくの想定外だったんです。
 歌は好きだったんですけど合唱団で歌う時は、歌詞をかみ砕いて共感するポイントにキュンキュンしながら歌うのが楽しかったので、自分の想いをつづって曲にするってあんまり考えてなかったんですよ(笑)

 ところが音楽の専門学校で、シンガーソングライターコースとボーカルコースの学費は同じなのに、シンガーソングライターコースは歌だけじゃなくて曲作りも勉強できるっていう、一石二鳥なところに惹かれてそちらのコース入ったため、曲を書きはじめました。

―そういうきっかけなんですね!

 いやーほんと。「歌手になる」って思ってたので、自分で曲を作りたいとかピアノ弾きながら歌うとかまったく考えてなかったです(笑)

まさかの静岡発!!

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カメラマン:秦瑛二 撮影場所:ARTBAY HOUSE

―静岡でラジオされていらっしゃるのは、何繋がりなんですか?

 ショッピングモールを一年中周ってる時期が何年間がありまして、その時に特に歌わせていただいたのが浜松の店舗だったんですよ。
 そこでK-mix(静岡エフエム)の方を紹介してもらえたり、静岡はしらすの産地ってことでしらす祭りで歌わせていただく中で、『しらすラジオ』が始まりました。今でも、K-mixさんで2番組担当させていただいてます!

ーまさかの!『しらすラジオ』は静岡スタートだったんですね!?

 『釜揚げしらす』をFM愛媛さんで流してもらっている時に、朝日共販さんに声をかけていただいて、お引越しみたいな感じでFM愛媛にやってきました。

”愛媛の食”を音楽と共に

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カメラマン:秦瑛二

―今後、愛媛でやりたいことって何かありますか。

 いっぱいありますねー。
 食べることが大好きなので、愛媛の美味しいものをいっぱい食べに行って曲にしたり、愛媛の食文化を伝える何かをやれたらなあとか。
 以前、JR下灘駅で『夕焼けプラットフォームコンサート』に出演させていただいた時に、とっても気持ちがよかったので、また海の見える場所でコンサートをやりたいなあとか。
 愛媛の美味しいものを食べながら、音楽が聴ける野外フェスもやってみたいんですよね(笑)

絵しりとり つくえ ⇒ え○○○

絵しりとり

今回は、オンライン取材ということで筆ペンで描いた絵を送っていただきました!!
実は、この絵の中に「え」で始まるものが2つもあるんですよ!(笑)

みなさんも探してみてくださいね!

Twitter、Instagram、YouTubeから情報を発信されているので、チェックしてみてください。

※今回の取材はオンラインで行い、記事内の写真は全て井上侑さんよりご提供いただきました。


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