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自分で自分が好きだと思うイラストを描こう! イラストレーター・坂本彩

こんにちは!note更新担当のたぬ子です。

今回は、松山市出身でフリーのイラストレーターとして活躍されている坂本彩さかもとあやさんに、イラストレーターを目指されたきっかけや、ご自身のイラストについてお伺いしました。

[プロフィール]
■氏名
 坂本 彩(さかもと あや) 
■ジャンル
 イラスト
■連絡先
 Mail:sakayamoto@gmail.com
■経歴
 1992年生まれ、愛媛県松山市出身。
 2014年、尾道市立大学芸術文化学部美術学科デザインコース卒業。
 上京しデザイン事務所でアシスタントとして勤めた後、20年よりフリーのイラストレーターに。広告、書籍装画をはじめYouTubeのジャケットや商業施設の壁面制作等、様々な媒体で活動中。
 しろくまが好きで、しろくまと女の子を絡めたグッズも展開しています。
■SNS
 ・Instagram(@tictacteccc
 ・X(@tictactec

私がイラストレーターになれるなんて!

「デパーチャー」(2020) 画像提供:坂本彩

― イラストレーターを目指されたきっかけを教えてください。

 小学生の頃から漫画が好きでイラストを描いていましたが、中学・高校と美術部にも入っていませんでしたし、イラストは単なる趣味でした。
 大学で美術系の学科に進学した時も、イラストレーターという職業に憧れはありましたが難しい仕事だというイメージがあり、自分がイラストレーターになれるとは思っていませんでした
 ですが、入学後いろいろなイラストを見る機会が増えたことで、自分のイラストの魅力に気づくことができ「自分で自分が好きだと思うイラストを描こう!」と、イラストレーターを志すようになり、めげずに頑張ってきました。

― ご自身のイラストのどこに魅力を感じていましたか。

 最初は黒い線が良いかもと思っていました。今はカラフルなイラストを描くことが多いんですけど、昔はモノクロの線画ばかり描いていました。
 今の色使いも気に入っていて、お仕事する上で大きな武器になっているなと感じます。「全体で見た時も近くで見た時も楽しい!」と思ってもらえる書き込みを心がけています。

― 漫画が好きで、イラストを描かれていたとのことですが、主人公やヒロインを模写されていたのですか。

 はい!最初は模写みたいなことをしていました。

― どのようなきっかけで、オリジナル絵を描かれ始めたのですか。

 漫画絵は、作者が違っていても似ている部分が多いなと思った時があって、そこから「もっと自分らしい絵を描いてみよう」とオリジナルのイラストを描き始めました。

― 現在全てのイラストをデジタルで描かれていますか。

 お仕事の場合は案出しまではアナログで描いていますが、頭の中でイメージが固まってからは全てパソコンで描いています。
 最近は、アナログで作品を描いて展示をしたいなと考えています!

しろくまは、何にでも誰にでもなれる空白の存在

「どんな夢をみていたかな」(2020) 画像提供:坂本彩

― 様々なポーズのイラストを描かれていますが、ポーズ案をストックされているのですか。

 ポーズを考えるのが楽しくて、いろいろ描いてから1番雰囲気に合って、可愛いポーズを選んでいます。ストックを考えたことはありませんでしたが、いいですね(笑)
 表情よりポーズで感情を表現することが好きで、ちょっと大げさなポーズにするのが好きなんですよ。あと「シルエットで分かりやすいとイラストのイメージが伝わりやすい」と聞いたことがあって、そこは意識して描いていますね。

― 好きなポーズはありますか。

 私が、だらぁ~っとするのが好きなので、寝ている女の子ばかり描いてしまいます(笑)くまを描くのが好きなので、テディベアと一緒に寝ている女の子とか、大好きですね。

― プロフィールにもしろくまがお好きと書かれていますね。しろくまのどのようなところが好きですか。

 しろくまを二足歩行にすることで、しろくまに人を当てはめれるような気がして、生物的にというよりはモチーフとして好きですね。女の子と男の子のイラストだと「ちょっと生々しいな」と感じちゃうところを、女の子としろくまで童話のように可愛く表現するのが好きです。

― 動物で表現することで柔らかい印象を受けることがありますね。

 そうだと感じてもらえると嬉しいです。描いたしろくまに、観てくれた人が”それぞれ思う好きな人”を、自由に性別年齢関係なく当てはめてほしいと思って描いています。

仕事にならないとイラストを描き続けられない

2017年、名古屋での展示の様子。 写真提供:坂本彩

― 2017~2018年の間で、作風が変わった印象を受けましたが、意識的に変えられたのですか。

 当時、デザイン事務所に勤めていたので、休日にイラストを描いていたんです。でも、イラストを描く時間を増やしたい気持ちが強くなっていったので「イラストを仕事にしよう」と、意識的に変えました。
 描いてるものも、ちょっとおもしろいものを描きたい気持ちも変わっていないんですけど、この絵に行き着いてお仕事が来るようになったので「前の作風では仕事になりづらかったかな」と思います。

― お勤めとイラストレーターの両立は大変でしたか。

 体力があまりなかったので、難しかったですね。イベントに出るのも好きでしたし、イラストの仕事の手を抜きたくなくて、どうしても徹夜になってしまうこともありました。

― イラストレーターをされていて「辞めたい」「しんどい」と思ったことはありますか。

 辞めたいと思ったことはありません。お声がけいただいた仕事を嬉しくて全部引き受けてしまい、仕事が回らくなった時に後悔を感じることがあります。
 ただ、イラストに集中したい時に別件の処理が重なると、しんどく感じることがありますかね。でもずっとやりたかった仕事なので、なんだかんだ楽しいです。

橋も島もみかんも。愛媛の全てが可愛い!

松山の銀天街を描いたイラスト。 画像提供:坂本彩

― 今後愛媛でやりたいことを教えてください。

 愛媛に関わることなら本当に何でもしたいと思っています。瀬戸内の眺めがすごく好きなので、海を描くとなるとすぐ島を浮かべちゃったり、橋を渡したくなっちゃうんです(笑)
 子どもの頃は全然興味なかったんですけど、大人になってから「橋ってめっちゃ素敵じゃん」と思うようになりましたね。大学が尾道だったので、原付でしまなみ海道を渡って「1番大きな来島海峡大橋が今治から渡る橋なんだ!いいじゃん!」と思いました。
 今は広告の仕事をすることが多いので「愛媛の観光のお仕事等で役立ちたいな」と思っています。お声がけお待ちしてます!笑

絵しりとり ムチ ⇒ チ○○

今にも抱き着きたくなるようなモフモフの毛並み!イラストの女の子ように、たぬ子も背中を預けてのんびりしたいです♪


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