尻尾のついた家族との出会い!運命を感じた保護犬チョコちゃん #いい部屋ペット
結婚や出産といった、家族が増えるとき。それはいつだって様々なドラマがあり、そのドラマは十人十色。そんな“家族が増える”というドラマは人間だけでなく、尻尾のついたモフモフが家族の一員になるときにも、必ずあると思うんです。
申し遅れました。3匹の尻尾のついた家族と暮らすライター、雨宮べにです。
我が家は、保護猫2匹・保護犬1匹・人間が一人という家族構成で生活しています。
保護犬チョコちゃん。初めて会った日。
これからよろしくね!
2021年上半期は、別れと出会いの年でした。
10年ともに暮らした保護犬のしょこらが2月に突然旅立ってしまい、その2ヶ月後に現在一緒に暮らしている保護犬と出会ったのです。
10歳10ヶ月で旅立ってしまった先代犬しょこら
その愛犬は、トイプードルの “チョコ” ちゃん。偶然にも先代犬 “しょこら” とアルファベット表記をすると同じ“chocolate”というお名前です。
感じちゃうよね。運命。
そんな運命を感じたチョコちゃんは、お名前以外にもしょこらと似た部分がある犬だったんです。
本日は、我が家の愛犬“保護犬チョコちゃん” との出会いを、綴っていきたいと思います。
トライアル初日!緊張が伝わってきます。
しょこらの旅立ちをきっかけに、とある旅館で“保護犬のお散歩ボランティア”を始めた3月。
そのボランティア先の女将さんが「噛み癖があって、どうにもならないトイプードルがいるんだよね」と話してくれたことが、チョコちゃんとわたしが出会うきっかけでした。
話を聞いてすぐ「ぜひ、会いたいです」と伝え、約一ヶ月後、ちょうどしょこらの四十九日が過ぎてからその犬とご対面することに。
しかし、話を聞いてから実際に会うまでに、期間があったことでじわじわと冷静になってしまった自分がいたのが正直なところ。
冷静になったら、葛藤・不安・楽しみといった一言では言い表せない、複雑な心模様が出てきてしまいました。
その複雑な心模様の中でも、一番大きかったのが「新しい犬を家族にするには、あまりにも早すぎるんじゃないか」ということ。
そして“噛み癖のある犬” “80代のおばあさんが飼えなくなった犬”という前情報しかなかったことで、漠然とした不安がありました。
ただ、この機会を逃したら熊本の保護団体さんの元へ行ってしまう可能性があるということを耳にしていたので、のんびり考える時間はありません。しょこらに対しての申し訳なさや、早すぎるのでは?という罪悪感もあるものの、「これもなにかの縁だ!」と腹を括り、まずは会ってみることにしたんです。(実は、悩みすぎて何回か面会を断ろうと思ったこともありました…笑)
話しかけると、首を傾げて話をきいてくれます。
いい子!!
時は過ぎ、面会当日。
“あずかりさん”と呼ばれる、犬の保護活動を行っている方の元へ行き、詳しいお話を聞きながら、噛み癖のあるプードルと面会です。
そのあずかりさんから、よくよく話を聞いてみると
・抱っこが苦手で、抱っこしようとすると噛む
・虐待されていた可能性が高い
・他の犬にしつこく自己アピールするから犬との多頭飼いは難しい
・硬いごはんやおやつが食べられない
・機嫌が悪いと唸る
などの知らなかった情報が続々とでてきます。
加えて、この日にはじめて「チョコ」という名前なこと、8歳の女の子であることを知りました。
トリミング後のすっきりしたチョコちゃん
こうして、チョコちゃんの抱えている問題や事情をいろいろ聞いたわたしは、強く運命を感じたのです。どうしようもないくらい強く。
なぜなら、しょこらも虐待から保護する形で家族になったから。
数えきれないくらい唸られ噛まれ、時間をかけて徐々に家族になったから。
どうしても、我が家にきた当初のしょこらとチョコちゃんが重なってしまったのです。
その瞬間、気持ちはしっかりと固まっていました。会うまであんなに悩んでいたのに、それが嘘みたいに、何の迷いもなく家族になろうと決めました。
というか、家族になる以外の選択肢はなかったんです、きっと最初から。
もずくとご挨拶中!恐る恐るなご挨拶
ただ、冒頭にちらっと書きましたが、我が家には先住の黒猫のもずくとキジトラのたまさぶろうという2匹の保護猫がいます。
おそらくチョコちゃんは、猫という存在を知りません。
わたしがとても強い気持ちで、家族になる!と決意しても、猫たちととんでもなく相性が悪くて互いを攻撃し合ってしまうようならば、一緒に暮らしていくのが難しくなってしまいます。
こればっかりは、実際に暮らしてみないとわかりません。
そこで、2〜3週間というスパンでトライアルをしてから、最終的な結論を出すということになりました。
結果は、言わずもがな。今こうして、このコラムを書いているのが全てを物語っているわけです。
スリーショット!チョコちゃんはもずくが気になるみたい
ここで、きれいに締めたかったのですが、現実はそう甘くありません笑
互いに攻撃し合うという最悪の事態にはならなかっただけで、犬と猫は決して仲がいいとは言えない状況なんです。
なんと、チョコちゃんが猫に向かって吠えまくってしまうんです。しっぽをブンブン振りながら…。
もちろんチョコちゃんに悪気はないし、猫が気になって一緒に遊びたいのもわかるんですけどね…。
それでも、近距離で吠えられると猫たちはびっくりしてしまい、怒ってしまうことも。
なので、ずっと一緒に同じ部屋で生活するというのは無理そうです。ただ幸いにも我が家は、2DKという間取りに住んでいるので、別部屋生活で現在はことなきを得ています。
それ以外は大きな問題はなく、最初こそ緊張していたものの、すぐにわたしに甘えてくれるようにもなりました。本当にかわいい。
おやつを見つめるチョコちゃん。
待て、おすわり、お手もばっちりできます!
それと、今までおやつをもらったことがなかったそうで、おやつをあげると大喜び。それがとてもかわいくて、つい甘やかしたくなってしまいます。
ごはんやおやつは柔らかいものしか食べないと聞いていましたが、今ではカリカリのフードや噛み応えのあるおやつも喜んで食べてくれます。
話に聞いていたよりも、ずっといい子です。これまで色々我慢していたんだろうなぁ。
このへんの話は長くなってしまいそうなので、またの機会に取っておくことにしますね!
お散歩中、大きなお友達とも上手にご挨拶できるチョコちゃん
しょこらと似ている問題や事情を抱えるチョコちゃんに、しょこらが旅立ってすぐ出会うという偶然。
この偶然に運命を感じ、我が家で残りの犬生を送ることになったチョコちゃんを、そして猫たちを精一杯愛し大切にしていくのが、わたしの使命です。
ペットがいる幸せを噛みしめ、この運命の出会いに感謝して、日々を過ごしていきたいです。
もちろん、天国のしょこらも含めて。
猫部屋に入りたいよ〜!のチョコちゃん
猫をガン見中です笑
これを読んでくれているあなたにも、偶然とも運命とも取れる、ドラマティックなペットとの出会いがあるかもしれません。
そんな出会いがあったときは、ぜひその出会いを大切にしていただければ嬉しいです!
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