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Julesができるまで

はじめまして、unaと申します。
普段は北海道の大学に通っています。

専攻ではないのですが、ジェンダー問題に関心があり、
7/1に『Jules』というジェンダーに関する情報を発信するメディアを始めました。

note初投稿ということで使い方の練習も兼ねながら、なぜ私がジェンダー問題に関心をもつようになったのか、Julesを作ったのかについてお話したいと思います。

マララ・ユスフザイさんを知る

中学2年生の夏休み、短歌や読書感想文などの中から一つ選んで書くという宿題がでました。私はその中からなんとなく人権作文について書こうかなと思っていたのですが、何について書くかは決まっていませんでした。ただ、当時「人権=いじめ問題」という考えしかなく、そのテーマ以外で書きたいなとだけは思っていました。

ある日夕食を食べていた時に流れていたNHKの番組で、マララ・ユスフザイさんを知りました。

年齢も近く、同じ女性。それなのに国が違うだけで教育の機会が奪われ、さらに命まで狙われた。その衝撃と、襲撃されてもなお屈することなく女性の教育の権利を訴え続け、国連で演説した中での

「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。」-マララ・ユスフザイ

という言葉にとても感動したのを覚えています。その時にマララさんについて作文を書こうと決めました。

夏休みが終わり作文を提出して数日経った日、国語の先生に呼び出されました。「何か悪いことしたかな」と不安になりながら、先生のところに行くと

「出してくれた作文内容がとても良いから、人権作文コンテストに出してみない?」

と言われました。元々文章を書くのは好きだったので、断る理由もなく。宿題用で短かったので、文章量を増やしたり、先生に見たりしてもらいながら書きあげました。確か1ヶ月くらい経った後、また先生に呼び出されました。職員室に行くと教頭先生も一緒にいました。「いよいよ何かやらかしちゃった、?」と思っていると

「おめでとう!最優秀賞に選ばれたよ!」
「すごいね!」

と拍手を受けました。どんな気持ちだったかはあまり覚えていないのですが、賞をもらったのは嬉しかったと思います。

札幌ドームで北海道の各地域の代表者が表彰され、地元では表彰式の中で作文を音読しました。先ほどあげた演説の中での一文を読むときには、指を一本たて前を見て、マララさんになった気持ちで力強く読みました。会場にいるみなさんから大きな拍手をいただいたことはいい思い出です。


『足をどかしてくれませんか。』を読む

ジェンダー問題に関心があるといっても中高は特に何もせず。唯一高3の担任の先生が政経を担当していて、私がジェンダー問題に関心があることを知っていたので、たまに関連する新聞記事の切り抜きを渡してくれたのでそれを読んだりはしていました。大学生になり、ジェンダー論や女性と労働といった講義を受け最近の話題について知ろうとしていました。

コロナの影響で増えたおうち時間に本でも読もうと図書館で借りた本『本をどかしてくれませんか。-メディアは女たちの声を届けているか』(2019・林香里)が私を動かしました。

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(その後、自分で持っておきたくて買いました。)

「女性」「メディア」という言葉に興味を持ち借りた本だったのと、割と新しい本だったので授業を通して知った問題も載っていました。しかし、それ以上に知らない問題と活動している人・団体の多さに驚き、「私も何か行動したい。」と思い始めます。ですが、インターネットを調べてみると私が住んでいる場所どころか北海道に活動している団体やサークルが少ないことを知ります。どうするべきか悩んだのですが、

「それなら、自分で始めちゃえ!」

と本を読んでから1週間で活動を始めることを決めます。そうと決まれば名前を決めなきゃ、ロゴを作らなきゃ、内容を考えなきゃと準備を始めます。この時はただ行動力とパッションだけで動いていました。

ただ、私は大学でジェンダー論を専攻にしているわけではないので、知識が浅く情報発信するにも勉強する必要がありました。ちょうどその頃コロナによる状況と「プライド・マンス」の時期が重なり、オンラインでジェンダー問題に関するイベントが多く開かれていました。北海道に住んでいることもあって、イベントのために東京などに行くことは簡単ではないので、オンラインで北海道にいてもイベントに参加できることがとてもありがたかったです。TwitterやPeatixを用いイベントを見つけては、予定が空いていれば積極的に予約し、6月だけでインスタライブから勉強会まで14のイベントに参加しました。参加してみて様々な人の意見を知ることができ、とても勉強になりました。何より情報発信することでバッシングを受けるのではという不安や周りにジェンダー問題に関して話せる友人が少なかったこともあり、全国各地の人と繋がったことで「みんな同じことに問題意識をもっているんだ」「声をあげていいんだ」と思い勇気づけられました。

こうして7/1。『Jules』をはじめました。

Julesをはじめるにあたり賞をいただいた作文を読み返してみたら、最後にこう書いてありました。

私も、男性に負けずみんなを引っぱっていけるような、強い女性になりたい

問題意識を持っているだけじゃ何も変わらないけど、行動することで何か変わることがあるかもしれない。今回一歩動いた私は、1mm変化を起こしたかもしれない。7年前の自分に怒られないように、7年後の自分が少しでも生きづらさを感じずに過ごせるように。ゆっくりではありますが、これから活動していきますので応援よろしくお願いします。

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