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得点力を上げる! セットオフェンスの作り方

セットオフェンスを作ろう

カテゴリーが上がり、ディフェンスのレベルが上がるほど、オフェンスの具体性は上がっていく。

Bリーグ、NBAなどプロの世界ではプレイブックも分厚くなり、具体的な動きを遂行できることが最低条件として求められる。

ミニバスや中学生ではセットオフェンスを作るよりも、シンプルな1on1,2on2、バスケットの原理原則を練習した方が良いと思うし、(レベル次第だが)個人的には抽象性の高いバスケットの方が好みであるが、大学でHCをしていたときのセットオフェンスの作り方を書いていく。

1.立ち位置、アライメント

セットオフェンスに限ったことではないが、バスケットは立ち位置、スペーシングが重要である。

ボールに群がりまくるミニバスや、レベルの低い中学、高校のバスケットでも、立ち位置の原則を理解するだけで大分整理され、バスケットらしくなり、攻めやすくなる。

セットオフェンスを作るだけでは、ただ動きをなぞるだけになってしまうため、まずは原則のスペーシングを整理する。

4アウト1インのアライメントなら、2ガード、両ウイング、インサイドが原則のスポットとなる。その上で、ボールの位置、状況次第で可動域が出てくる。(ウイングの選手がドライブに合わせてコーナーに落ちるなど)

2.メインアクションを作る

メインアクションとは、セットオフェンスの中の、いちばん狙いたい、点数を取りにいきたいアクションのことである。

例えばこのセットオフェンス、オフボールで色々動いているが、最終的にシュートを狙いたいプレーは、Big manとのハンドオフ(対応されたらそこからElbow pickに繋げるかな?)とわかる。

誰で、どこで、どのように点数を取らせたいかでメインアクションを決めるのが最初である。

メインアクションになり得るのは、
1.Pick
2.Perimeter ISO
3.  Hand off
4.Low-Lowのクロススクリーン
5.High-Low
6.High post ISO
だったような気がする。
(前とある先輩コーチに教えて貰ったが記憶がかなり怪しい)
(海外だったかの論文か何かで見つけたと言っていたので、見つけたい…)

プリモーションを作る

プリモーションとは、メインアクションに入る前の動きである。
さっきの動画であれば、AIカット、シューターがBig manにバックスクリーンをかける動きがそれにあたる。

なぜプリモーションを作るかの理由は2つあると考えている。
1つは、メインアクションをカモフラージュさせるため。
最初からメインアクションに入ると、相手もそこを守ろうとするし、対策がしやすくなる。メインアクションの前に動きを入れることで、メインアクションの破壊力を上げている。
2つめは、他のチャンスを作るため。
さっきの動画でも、メインアクションのHand offの前に、点数をとれるチャンスがあったと思う。
プリモーションを入れることで、ディフェンスのズレを作り、様々な場所と人にチャンスができるようにしている。

例えば、横浜ビーコルセアーズでよく使われるセットオフェンスだが、メインのPickの前に、Staggered screen(2枚のScreenで上がる動き)Flip(パスを出してそのままHand offで受ける動き)を入れることで、ディフェンスのズレを作り、Pickに対する対応を難しくしている。

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