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パスを磨こう!

パスは練習量が足りない


パスについて、普段どのくらい練習しているだろうか。

自主練であれば、ほとんどの人はボールを持ったらシュート、ドリブルを練習し始めるだろうし、チームの練習でもパスに毎回時間を割いているチームは多くないのではないかと思う。

そのような今日のチームの試合、練習を見ているとドリブルスキルが上手いと思う選手はいても、パスが上手いと思える選手がなかなかいない。

先日研修コーチとして参加した、U14,15ナショナル育成キャンプでも、パスの練習、技量が足りないという話があった。

パスの上手さ=バスケットIQ×パススキル

パスが上手いとはどのようなものだろうかと考えると、2つの要素のかけ算であると考える。
1つは狙ったところに正確に、強くパスを出すことができる単純な投擲能力である。
もう1つは、どこにチャンスが生まれるかということを理解しているバスケットの理解度、即ちバスケットIQであるだろう。
認知→判断→パスという順序であるが、目まぐるしく展開が変わっていくバスケットでは、認知の前にどこにチャンス、ノーマークが生まれそうだという予測が重要である。
その予測、状況判断のレベルがパスの上手さを引き出していると考える。

パスは抽象的な練習を!

パスの練習をする上で1つ重要なのは、全く同じパスがベストであることは2度とないということ。
パスの強さ、速さ、高さ、場所、など様々な要素があり、それに加えて邪魔をしてくるDFがいる場合。状況に応じたパスが出せることが大切であり、それは2回として同じシチュエーションは訪れない。

じゃあどのようにパスの練習をすれば良いのだろうか?

他のスキルでも同じことだが、このような無限にあるシチュエーションでの練習をするときには、1つの種類を100回練習するのではなく、100種類を1回ずつ練習する方が効果的である。

例えば対面パスのように何回も続けて同じパスを練習するくらいであれば(意図があれば良いかと)様々な動きを加えてCoordination的にしたり、DFを付けたりと、具体的にしすぎない抽象的な練習が効果的であると考える。

その中でも立ち返る不変のポイントがあると良い。
1.右側には右手、左側には左手2.強く早いパス(ストレートorバウンズ)3.脚を踏み込む(ピボット)

チェストパス…必要?

昔は100回対面でチェストパスの練習をするなどしたが、果たして試合でチェストパスを使う機会はどれほどあるだろうか?
レベルが上がれば上がるほど、両手パスを出せる機会は限りなく少なくなっていく。
今日のスピーディーなゲーム展開では、両手パスよりも、ドリブルをつきながら出せる片手パスの方が圧倒的に有効だし、そもそもバスケットの基本は(シュート、ドリブルなど)片手でボールを扱う動作なのに対して、両手パスがメインであると、持ち方などにずれが生じてしまう。
B.LEAGUEでもパスが上手い選手というと、横浜の河村選手、名古屋の齋藤選手、アルファーズの小寺ハミルトンゲイリー選手あたりが思いつくが、そのような選手が、どのようなパスを出しているか分析してみると面白いだろう。

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