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誕生日ケーキに願いを込めて

ローソクを吹き消す前に、願い事をする風習があるらしい。曰く、ローソクの火が消えて立ち上る煙が天に届くと信じられていたようだ。

私は当然のように、「ポリグロットになりたい」と願った。

ポリグロットとは、多言語話者のことだ。つまりたくさんの言語を喋れる人のことを指す。個人的には4言語以上流暢に喋ったらポリグロットと呼べるような気がしている。私は最近熱病に浮かされたかのように語学に取り組む。

現在は中国語(普通话)を中心に勉強している。これは大学1年から休憩と挫折を挟みつつ、現在も継続している。語学は何度挫折しても、しばらくしたのちまた始めればいつの日か上達する。何度挫折しての粘っこく継続することが必要だ。最近は台湾人の友達が増え、日常的に使用する機会が増えたが、いまだに500程度の語彙しか覚えていないので2023年のうちに2000単語以上覚えたい。中国語ができると、中国語の多様な方言にアクセスする際のパスポートになる。

英語の「勉強」はもうやめてしまった。挫折というよりはもう何をしていいのかよくわからないのだ。時々洋画を見るのと、論文を英語で読んだり友達と喋ったりする以外では使うことはほとんどない。ラジオでも聴こうかしら。

最近、インドネシア語熱が再び盛り上がっている。大学でインドネシア語Ⅰの授業を履修して以来ほったらかしになっていた。しかしよく考えるとインドネシアは言語の宝庫であり、インドネシア語ができるとインドネシアの島々にあるさまざまなローカル言語を学習する足掛かりになる。それほど魅力的な言語はない。決して最近、魅力的なインドネシア人と知り合ったから学習を再開したのではない。それだけは断じて違うとここに宣言する。

アラビア語には留学から帰ってきて以降手をつけていない。しかし、アラブの現状を知れば知るほど、クルアーンを読みたいという気持ちが高まってきた。クルアーンはキリスト教の聖書とは違い翻訳が不可能とされているため、理解するためにはアラビア語を勉強する必要がある。むしろクルアーンを通してアラビア語を学習する人も一定数(多くはムスリム)いるため私も学習を継続したい。もし近くのモスクにクルアーンを正しく読める人がいれば、頼りたい。

正直もっと勉強したい言語がある。スペイン語やバスク語、台湾語にも手を出したい。しかし私は元来語学が得意ではない。

私は言語が好きなので、いろいろな言語についてちょっとした知識を持っている。なまじ知識があるため、学んでみたい言語も自ずと増えてくる。本当はアフリカーンヌ語やリンガラ語、スワヒリ語なども勉強してみたい。しかし記憶力は人並み以下だし、そもそも一つ以上の物事を同時に行うことが苦痛だ。本来なら一つの期間に一つのことしかしたくない。

ポリグロットになりたいという気持ちは忘れずに、まずは中国語を真剣に勉強しよう。そう決めた、22歳の誕生日。



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