驚くほど身につくワイン -銘醸地1 ボルドー-

ここからは、有名なワインの産地をいくつか取り上げていきます。比較的踏み込んだ話になるため見慣れない単語も増えてくるとは思いますが、なんとなく読んでいただければと思います。まずはワインと言ったら絶対に外せない、フランスのボルドーです。

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どんなところ?

フランス南西部に位置する港町で、最も有名なワインの産地の1つです。産地の中心を川が流れ、その左右それぞれでもワインの性質は異なります。一般にこのエリアのワイン生産者のことは「シャトー」と呼ばれていて、ワイン畑と醸造所を所有していることが多いです。シャトーの規模はそれぞれで異なりますが、ワイン農家というよりも会社というイメージです。「シャトー(Château:フランス語で"城"の意味)」というのにふさわしい、城のように美しい佇まいの建物を持っているシャトーも多く見られるようです。

どんなワインが作られる?

白ワインも作られますが、赤ワインが大半です。メインのブドウは以前も理挙げたカベルネ・ソーヴィニヨンメルロー、さらにカベルネ・フランといった黒ブドウ、ソーヴィニヨン・ブランやセミヨンという白ブドウといったところです。早くから飲める安価でカジュアルなワインもありますが、長期熟成できるワインが多く作られます。味わいとしてもしっかりしたものが多いです。

ボルドーの「格付け」

"格付けワイン!"とか"格付け第2級!"とか言われることがありますが、ボルドーエリア内のメドック地区独自の格付けです。以前の記事でも書きましたが、1855年に制定されて全52、その後分割や統廃合・2度の改定を経て今は61のシャトーが格付け登録されています。ボルドーエリアにはほかの地区の格付けも存在していますが、一般に格付けとして取り上げられるのは、この61格付けシャトーです。その中のトップ、第1級のシャトーが以下の5つです。

 - シャトー・ラフィット・ロートシルト

- シャトー・ラトゥール

- シャトー・マルゴー

- シャトー・オーブリオン

- シャトー・ムートン・ロートシルト

いずれも安いものでも1本7万円はくだらない、そんな超高級ワインです。


オススメの一本

どうしても高いワインが多く出回るボルドーですが、先に挙げた格付けシャトーが「もっとカジュアルに呑めるように」と作ったワインもあります。今回のオススメはその中の一本、『キャップ・ロワイヤル ルージュ』(イオンリカー価格 税別1,880円)です。格付け第2級シャトーの醸造者が作ったリーズナブルワインですが、上品な舌触りと深みのある味わいは間違いなく価格以上のクオリティです。

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歴史あるシャトーが多く存在するとともに、ボルドー大学には醸造を学ぶ専攻もあり、技術的にも非常に進んでいるのがこのボルドーです。格付けワインはなかなか買えないと思いますが、是非お手頃どころからでも試してみましょう!


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