『ハコヅメ』16巻に描かれた「最後の晩餐」のシーンを詳しく調べてみた
※この記事は『ハコヅメ』16巻のネタバレを含みます。
『ハコヅメ』の16巻「最後の昼餐(ちゅうさん)」の回に、こんなシーンがでてきます。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』とそっくりな構図が描かれます。
人数や配置が全く一緒です。
この回は、その後のユダの裏切りを暗示させるかのような不吉な展開を予感させています。
今後の展開が気になるので、「誰がどこにいるのか?」2つの絵を詳しく見比べてみます。
まずは『最後の晩餐』について
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた名画ですね。
「この中の一人が、わたしを裏切ろうとしている」とイエスが発言して、騒然となっている瞬間です。
その後の展開としては、
・イエス「パン切れを与えるのがその人だ。」
・イエス、パンをユダに渡す
・イエス「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい。」
・ユダその場を飛び出す。
・イエス「(残りの弟子たちに対して)あなたたちは全員私を見捨てて逃げてしまうでしょう」
・ユダはイエスを裏切り、イエスは処刑されてしまう
という展開が待ち受けています。
『ハコヅメ』のコマと「最後の晩餐」を見比べてみよう
「誰がどのポジションにいるのか?」を見ていきましょう。
人数が多いので、主要キャラ6人(牧高、カナ、山田、源、藤、川合)をご紹介します。
藤 聖子:イエス・キリスト
イエスの位置には、藤 聖子がいます。顔の角度も一緒です。
キリストの運命のように、聖子はユダに裏切られてしまうのでしょうか?
※ちなみに私は単行本派なので、今後の展開を知りません。
黒田カナ:ユダ
イエスを裏切ることになってしまうユダの場所にいるのが、カナです。該当のコマでは、カナだけが後ろを向いており、なんだか怪しい雰囲気です。
このあと『ハコヅメ』は『ハコヅメ別章 アンボックス』というスピオンオフが始まります。その主人公がカナなので、そこで何らかの裏切りが起こってしまうのでしょうか?
牧高美和:小ヤコブ
みんな大好き、牧高ちゃん。彼女の立ち位置は小ヤコブです。
【小ヤコブの特徴】
・信仰が厚く、敬虔な人物
・イエス・キリストに容姿が似ている
牧高は、司馬遼太郎をこよなく愛していて、聖子とスタイルが似ています。小ヤコブは牧高にうってつけのポジションですね。
山田:ペトロ
【ペトロの特徴】
・イエスが最初に選んだ弟子の一人
・初代ローマ教皇
聖子にとって最初のペアっ子が山田でした。まさにイエスにとってのペトロなんですね。ペトロはのちに、ローマ教皇になっています。あの山田も偉くなってしまうのでしょうか?
源誠二:ヨハネ
【ヨハネの特徴】
・イエスに最初期から従っている弟子の一人
・イエスに最も愛された人物
聖子と誠二は、同期であり警察学校時代から強い絆で結ばれていました。
イエスにとってのヨハネのように、聖子と誠二は古くから信頼関係を築いています。
また、『最後の晩餐』の都市伝説には「実はこの人物はヨハネではなくマグダラのマリアなのではないか?」とする説もあります。
マグダラのマリアとは、イエスにつかえた女性の一人で、イエスと結婚していたのではないか?と噂されている謎多き女性です。ここらへんの内容は、映画『ダ・ヴィンチ・コード』に描かれているので、興味がある方はご覧になってみてください。
川合:フィリポ
【フィリポの特徴】
・最も親しみやすい弟子
・イエスに呆れられるほど的はずれな言動が多かった
親しみやすくて、的はずれな言動が多いキャラ、まさに川合ですね。
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人物をそれぞれ比べてみると、おもしろいぐらいに性格に共通点がありました。『ハコヅメ』には伏線がたくさん仕組まれているので、今回ご紹介した「最後の晩餐」のコマにも様々な意味がありそうな気がしています。
果たしてどんな運命が待ち受けているのか?今後の展開が楽しみです。
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