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なぜ、ウクライナ侵攻が起きたのか。

前書き

つい先日、私はチェーホフの「三人姉妹」という舞台に立たせていただいておりました。
その物語は、ロシアをモチーフにした喜劇なのですが、
演出の先生の「ウクライナに対する平和への願いを込めたい」というご意向で、戦争を絡めた平和劇として上映されました。

役作りの段階で、ロシアの歴史を調べたり、ウクライナの歴史を調べたりしながら、私が「女優」として、世の中や現在のウクライナに対して、どのように貢献できるのかを改めて考えました。
考えた上で、作品を通して触れた社会問題を、私を通して発信することも一つの貢献かなと思ったので、こちらに書かせていただきます。
お付き合いいただければ幸いです。

なぜ、ウクライナ侵攻が起きたのか?

ざっくり言うと、ロシアがウクライナを侵攻したのは、
①ウクライナに言うことを聞いてもらいたい
②ウクライナが、北大西洋条約機構(NATO)に加盟することを邪魔したい
という理由からです。

ロシアとウクライナは、もともとソビエトという国を構成する15の共和国の1つでした。30年前にソビエトの崩壊が起こり、ロシアもウクライナも独立。
もともとのルーツが同じということから、ロシアは「ロシアとウクライナは一体である」と考えていました。

その関係性を前提として、ロシアは、ウクライナがロシアの言うことを聞いてくれる立ち位置を求めています。まずロシアは、ウクライナ領土にあるクリミア半島を2014年3月に占領して、今回の攻撃をする直前にも東部の地域を2つ支配下に入れました。

もう一つ。ウクライナは、ソビエトからの独立直後、ヨーロッパとの親交を築き始めました。もともとヨーロッパとアメリカは、ソビエト連邦と敵対している国だったことから、ロシアは、ウクライナが親交を深めることを良く思いませんでした。
そして、ウクライナが、アメリカやヨーロッパの国々でつくる「北大西洋条約機構」(NATO、ナトー)に加盟することを恐れたロシアは、ウクライナが加盟をしないように邪魔をしている状況となっています。

地理的に見ても、ウクライナはロシアとヨーロッパに挟まれた位置に存在しています。ロシアは、ウクライナに生活に必要な天然ガスを輸出しており、最初は「天然ガスをあげないぞ。」と圧力をかけていたのですが、ウクライナがヨーロッパからも天然ガスを輸入し始めたことにより、圧力が弱まりまってしまいました。そこで、軍事力による攻撃での圧力に切り替えたとも言われています。

現在も、ウクライナの抵抗により戦争が長引いている状況です。
欧米の国々も、ウクライナに対して武器を渡したり、
貿易を断ち、通貨のやり取りを止めることによってロシアを孤立させ、戦争を終わらせようとしています。ですが、世界一の核兵器保有国であるロシアが核兵器の使用を匂わせたことにより、第二次世界大戦以上の戦争が起こることを世界中が危惧しています。

決して、人ごとではない。

ということが、今の私に伝えられる最大限です。

最後に、募金活動などで支援をすることは、とても素晴らしいことだと思います。
でも、もう一歩先。
みなさんが支援したお金がどのような状態の場所で使われるのか。
どのような使われ方をするのかを理解することも大切なことではないでしょうか。

私もまだまだ浅い知識。
この機会にみなさんと一緒に世の中を知っていけたらと思っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

鮎香

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