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酒と肉は強い

コロナ以降あちこちの飲食店が閉店してしまって、なんだか寂しいですね。前々から行ってみたいなと目をつけていたお店がいつの間にかなくなってしまうこともあります。なので、最近は行ける時に行っておこうって気になっています。

少し前の記事に書いたギリシャ料理のお店は、期待していた雰囲気とは違っていました。私はレストランをイメージしていたけど、どちらかと言うと居酒屋っぽい雰囲気でした。確かにもともと船乗りを相手にしていたお店なので、カジュアルなのが逆に売りなのでしょう。お店自体は横浜ということもあるけど、お客さんがたくさんいて賑わっていました。

さて、今月は夫の誕生日があるので地元のどこか美味しい所へ行こうと目論んで、以前1度だけ行ったことのある鰻屋で、ちょっと贅沢して夜のコースを予約しました。最近ではランチはそこそこ入っていても夜行くとスカスカ…なんてお店も多いから、空いてるかもね、なんて夫と行く前に話していました。

しかし、行ってみると1階のテーブル席は満席ではないけど、ほぼふさがっていました。2階の座敷に行き来する人の流れもなんとなくわかりました。接客は料亭のよう…ではなくて、やはりこちらも丁寧さはイマイチだったけど、お食事そのものは美味しかったです。


前菜


てんぷら盛り合わせ


鯉のあらい


茶碗蒸し


うなぎ小丼

うなぎが小さいのはわかっていたけど、想像していた以上に薄っぺらくて、そこがちょっと残念でしたが、久しぶりに楽しいお食事を堪能できました。

フレンチ、イタリアン、オーガニック料理などの、要するに女の人が女子会したくなるようなお店はどんどんなくなっていくような気がします。その代わりインドカレーとか台湾ラーメンみたいな店は何故か増えている。私はその手の飲食店にはあまり興味がないので行く気にはならないけど、女性向のお店よりも男性向きのお店が強い気がします。

あと、もう1つ目に付くのが焼肉。なんでこんなに焼き肉屋さんばかり増えてるんだろうと思う。聞いたところによると、焼肉は材料を切るだけで調理の手間も少ないから素人でも始めやすいんだそうです。
大型店舗が無くなって、そこに焼肉(牛)、とんかつ(豚)、から揚げ(鶏)の専門店が並んでいる…なんて形態も最近よく見かけるようになりました。詰まる所、肉は強いんですね。

前に行ったギリシャ料理にしても先日の鰻屋にしても多くのお客さんはお酒を飲みに来ているのだとわかりました。我が家は夫婦そろってお酒が飲めないけれど、お酒を飲む人のほうが飲食にお金をかけるんですね。当然と言えば当然かもしれません。

バブル期というかそれ以前の私が若い頃は、女の人が来やすい店を作れば男の客も増えるということで、飲食店側が女の人の意向を重視していた気がします。でも、景気が悪くなって来ると酒とか肉とかラーメンとか男の人の好むものが強い気がします。考えてみれば江戸の頃から、外食文化はオジサンたちによって支えられて来たんだ…と今更ながら実感しました。
でも、オバサンも外食楽しみたいのよ~ん。

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