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初めての将棋の指導対局

はじめに

初めて プロの棋士の方の指導対局を受けました。通常は、どこかの場所に集まって、プロが一人で、生徒が複数人いるような形で行われます。この形式は多面指しと呼ばれています。

あまり周りから見られてるような環境での対局が苦手なので、指導を受けたことはありませんでした。

今回は、新型コロナの影響もあり、オンラインで指導対局が行われる事になりましたので、折角の機会ですので申し込んでみました。

今回のオンライン対局は、元々は関西将棋会館で、月2回 女流棋士の方が「関西女流レッスン」という形で行われていました。

「関西」とありますが、指導対局の女流棋士は、場所を問わない事もあり「関東」所属の女流棋士の方も含まれています。 

今回、例えば 私が指導を受けた「塚田恵梨花」女流初段は 「関東」所属の女流棋士です。

女流棋士何人かで、その日の担当を決めて、順番に行われます。ですので、オンラインの方が、リアルの「関西将棋会館」で行われていた「関西女流レッスン」よりも、日数は増えています。

予定表

現時点で、参加されている 女流棋士は、「村田智穂 女流二段」「里見咲紀 女流初段」「脇田菜々子 女流初段」「塚田恵梨花 女流初段」「武富礼衣女流初段」「中澤沙耶 女流初段」「室田伊緒女流二段」の7人のようです。

その辺りのことは、このブログにも書かれています

オンラインレッスン感想 - かんふぁたぶるブログ合わせて三日間、オンラインレッスン(指導対局)をさせて頂きました。少しだけ感想を書きたいと思います。もともと関西将棋会館でblog.goo.ne.jp

ちなみに、段位の話ですが、「女流」は 「2級」からプロです。  

もちろん、アマチュアとはレベルが違いますので、プロの卵の「女流3級」ですら、アマチュアの段位で計算すると、少なくとも四段以上に相当すると思います。

手合

指導対局は「6枚落ち」で申し込みました。将棋自体は子供の頃からやってはいるものの、「棋力をちゃんと測ったことがない」「将棋倶楽部24」が初めてという理由で、最大限駒を落としてもらった状態を希望しました。

6枚落ち

初型(最大限駒を落としてもらった状態)

指導対局

◇ 対局者 先手(▲)塚田女流初段(上手) / 後手(△)私(下手)
◇ 対局日 2020年4月18日
◇ 対局場所 将棋倶楽部24 大阪道場(オンライン)
◇ 開始時間 14時30分
◇ 持時間 15分(切れたら60秒)

「塚田女流初段」のイメージは お父様の攻めが強いイメージが強かったので、とりあえず攻めさせたらまずいでした。なので、出来るだけ駒を渡さず最小限のリスクで攻められるような方針で、体力勝ちを目指しました。

とはいえ、最後結構攻められました。駒が少ないの詰まないのではと思っていたものの、攻めが得意な方なので何があるか分からないとは思っていたので、怖かったです。

その数手前に「▲4八歩」と打ったのも、「体力勝ち」という点では正解だったかもしれませんが、後手玉を寄せるような手を指すべきだったかもしれません。負けたくないという気持ちが先に立ってしまいました。

最後

6枚落ちの定跡には、序盤から角を切る定跡もあるようですが、攻めが得意な人に、その定跡をぶつけて勝てる自信は持てなかったので、採用できませんでした。

局後、塚田女流初段の方から感想を頂いたのですが、方針としては間違ってなかったのかなと思いました。

$TsukadaErika > だからといって駒をタダで捨てるのは
$TsukadaErika > おすすめしません
***** > なるほど・・難しいですね
$TsukadaErika > 6枚落ち卒業は
***** > はい
$TsukadaErika > 駒を損をしないで
$TsukadaErika > 攻めるを
$TsukadaErika > 目指してください

「だからといって」の 前の件は、体力勝ちを目指すあまり攻めが遅くなってしまった箇所の指摘でした。

$TsukadaErika > と金作りは良い手になりますが
***** > 駒渡したくなかったです。攻められたら勝てる気がしませんでした
***** > はい
$TsukadaErika > 先に馬を作ってから
$TsukadaErika > のほうが角が狙われにくいので
***** > 馬が先の方が良かったんですか・・なるほど
$TsukadaErika > 手堅いかなと思います
***** > ありがとうございます 勉強になります。
$TsukadaErika > まず飛車と角
***** > はい
$TsukadaErika > このふたつを
$TsukadaErika > なることを目標にしてください
$TsukadaErika > 馬と竜は強力なので^^
***** > 飛車が最後まで残ってどうしたら・・と言う感じになりました^^
$TsukadaErika > 最後活用できたのはよかったです^^
$TsukadaErika > もっと早く成られると
$TsukadaErika > 飛車に弱いのでさらに早く
$TsukadaErika > 攻められると思います

課題局面

私は、「▲1四歩」と打ったのですが、先に「▲1三角成」とした方が良かったという話です。もう一点、この手には問題があって、飛車を「1筋」に回ったときに飛車の通り道を止めてしまった(歩をどかさないと飛車が成れない)事です。

もう少し、先に飛車を活用できていたら、勝ちを早められたかもしれません。

課題局面1

何手か進んで、この局面ですが「▲1四歩」が「と金」になっていないので、この手が失敗だったことが分かります。

飛車が成る

手数を見ると、飛車が活用できるまで 50手以上掛かっています。「▲1四歩」の罪は大きかったです。

終局図

終局図

寄せは褒められました。お世辞でも嬉しかったです。

$TsukadaErika > 本譜の寄せはすばらしかったです
$TsukadaErika > 玉を逃がさないように
***** > ありがとうございます
$TsukadaErika > 包むように寄せられていたので
$TsukadaErika > この調子でがんばってください^

指導対局を終えて

楽しかったです。感想戦は予定にはなかったと思いますが、色々指摘箇所は勉強になりました。私に関して言うと、普段は棋譜を覚えられないタイプなんですが、緊張と集中した中で対局すると意外に覚えてるものだと思いました。

レベルは全然違いますが、棋士の人たちの一手一手の重みと言うことはこういうことなんだろうなぁと触りだけですが体感出来た気がします

考えて考えた中で、その時は最善と考えた手を指す。

将棋は本当に難しいですね・・。

最後になりましたが、こういう機会を用意して頂いた「関西女流棋士」の方々や対局していただいた「塚田女流初段」には感謝しています。  本当に有難うございました。

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