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70人裏垢不倫夫の義実家とバトルになった話①

こんにちは、ego@離婚協議中(@ego_929)です。
ここから義実家バトル編が開幕となります。時系列としては、先日書いた「夫が裏垢で70人と不倫していたのが発覚した話」シリーズから一夜明けてのスタートとなります。まだ24時間経ってないのがやばい。
今回もどうぞよろしくお願いします。



その日の夜に考えたこと

発覚した日の夜、当たり前だけれどもう目がヤバいくらいにギンギンで、全然眠れなかった
翌日は実父の退職のセレモニーで、私にとって本当に大事な日だった。
頭も身体もものすごく疲れている。眠らなければいけない。でも脳が考えることをやめない。

信じていた1番身近な人間から裏切られたショックはもちろん1番大きかった。今まで自分が10年間見ていた夫は何だったんだろう?今の夫は一体誰なんだろう?同一人物であることを受け入れることができなかった。
感覚としては、今の夫に私が好きだった過去の夫を殺されたというような心情に近い。当時私の中には、深い悲しみと憎しみが同時に存在していた。
(※渦中の方へ、今は憎悪100%です。)

そして自分が何となく描いていた人生設計が崩壊する虚無感もあった
離婚して気持ちよく再スタートなんてバッサリ言えるほど、私のこれまでの10年間は軽くない。自分のキャリアは夫と共に生きることを前提として形成してきたのだ。もちろん夫に依存するという意味ではない。就活生の私は、もし結婚したとして、どちらが大病や事故で倒れても生活できるようにと考えていた。だから、いざとなったら夫を養うことのできる、転勤のほぼない総合職の仕事を選んだのだった。
夫との暮らしていたマンションは私の職場が提供していて、夫と暮らしたこの町は、私が転職しないかぎり縁が切れない町だ。でもこんな辛い思いをした場所でこれからずっと生きていけるのだろうか。どうしても無理であればすごく好きな今の仕事も辞めることになるのだろうか。そもそもこの心理状態で週明けから働けるのだろうか…

そして後にしようと思いながらも、初動をやり切った次の段階として何を自分がするべきなのかも自然と考えてしまっていた。


夫がしたことは犯罪なのか

まず確認したかったのが、夫の行動が犯罪に該当しないかどうかだ。
不倫には民事上の責任はあるが、刑事事件にはならないので逮捕されることはない。私が許せば終わりかもしれない。
でも、Twitterで本人制作の性行為の動画(※出演も本人)を世の中に公開していたのは「わいせつ物陳列罪」などに該当するのではないか?

「わいせつ動画 インターネット 犯罪」で検索する。逮捕のニュース、弁護士事務所のコラム、変態が執筆するブログなど、世の中終わってるなと思いながら見ていく中で「わいせつ物頒布罪」という単語を見つけた。
条文には「わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。」とある。
夫はどう考えても当てはまっている。


義実家へ連絡

常識的な時間まで待とうと思ったが、もう目がギンギンで待てなかった。朝6:30ごろ義実家のグループLINEにメッセージを送った。
そう、私は「☆裏垢家☆」という名前のグループLINEに入れられていたのである

私『おはようございます』

すぐ2人の既読がついた。残るは1人だ。この状況ですやすや寝てるのは誰だ。まさか夫じゃないだろうな???と思いすぐに追撃を送る。

私『もしかしてですけど、夫くん寝てますか?』

すると返信がないまま3分くらいして既読が3人になった。どうやら夫、寝ていたところを両親に叩き起こされたっぽい。この状況で眠れるのはどうかしている。国会でうたた寝しているおじいちゃん達の顔が浮かんだ。

義母『egoちゃんおはよう』
私『お義父さんお義母さん、昨日はありがとうございました。朝から申し訳ないのですが、夜中に色々調べていて、思い当たったことがあるので相談させてください』
義母『もちろんどうぞ』

寝ていたことは否定しないんかい、と思いつつどう伝えるか考える。

私『夫君がTwitterで自分の性行為の動画を全世界に公開していた件について、おそらく刑法175条の【わいせつ物頒布罪】に抵触すると思います。
これは非親告罪なので、警察が目をつければもちろん逮捕される案件だと思います。Twitter社に一度アカウントを凍結(更新できないようにする処分)されたのは、これを放置するとTwitter社も公然陳列で同罪に問われるからではないでしょうか』

「逮捕」という言葉を義両親はどう受け取ったのか、既読はつくものの反応が返ってこない。

私『近い事例だと〜年にこのようなニュースがありました。やっていることはかなり近いのではと思います。URLをご確認ください。』

送ったURLのタイトルは「自らのわいせつ動画をアップロード 30代会社員逮捕」みたいなものだったと思う。夜中の間に結構な数のニュース記事や判例を収集した中で、最も夫に近かったものだ。
今でも自分自身のエロ動画を編集している時の夫の気持ちが全く理解できないし、したくもないのだが、同じような変態ってやっぱりいるんだなと思った。世界は広い。オフ会でもやればいい

私『あと、夫くんの会社の就業規則は見ていませんが、一般的な企業では逮捕された場合は懲戒解雇になると思います。
また逮捕されていなくても、会社が状況を把握したら公序良俗に反する行為】であるとして懲戒解雇になる可能性があると思います。
早急に就業規則をご確認ください。シャワーを浴びている間にお相手に社員証を見られた、なんてことがあったら一貫の終わりだと思います。』

私『なんとなく、風俗や浮気の方がマシだったと当初から思った理由はこの【犯罪である】という点だったんだと思います。
どれだけ遊んでいる人でも絶対に踏み込まない一線を夫君は超えています
1万人のフォロワーがいる大きなアカウントで、かつ10万回以上再生されている動画が複数あります。総再生数はまだ計算できていません(※2021年6月に数えたところ、総再生回数は約498.6万回でした。)警察から取り締まられても不思議ではないと思います。
私への不貞行為と同時に、世の中に対しての犯罪行為であることを自覚して1週間反省してください。頭を丸めることを勧めます。以上です。反論はありますか』

全然反応が返ってこないので、言いたいことをガーっと書いて、スマホをソファに投げ捨てた。
もう7時を回っている。徹夜だが動き出さねばとなんとか支度をはじめた。


夫、饒舌に反論し始める

シャワーを浴びて出てくると、なんと夫から返信が来ていた。

夫『おはようございます。弁解の余地はありませんが、自分が以前から調べていたことについてお伝えします』

この夫、どうやら本当に反論しようとしている。
まさかさっきの私の発言をレスバトルと理解するとは思わなかった。弁解の余地がないなら喋らないでくれと内心思ったが、何を以前から調べていて、何と言ってくるのかは気になったので様子を見ることにした。

夫『インターネットに関する犯罪は警察が外部組織に委託して取り締まりを実施しています。組織名は【インターネット・ホットラインセンター】です。そこが違法情報を警察に提供する場合として【性器が明らかに確認できる無修正画像やそれに近い画像】があげられています。
運用方針を見てみると【セーフライン運用ガイドライン】というものがあり、それに照らし合わせるとこの度の動画は警察に提供される基準に満たないと考えています』

えーと、ちょっと待ってくれ。頭が追い付かなかった。
昨夜までカオナシだったはずの夫が、ものすごく饒舌に犯罪の取り締まり方を語りはじめたのである。夫の話を噛み砕いて理解すると、

世の中に変態が多すぎるため、警察の委託先が検挙する対象としては、無修正(モザイクなし)など悪質なものが優先される。
自分は丁寧にモザイクをかけているから検挙の対象にならない。

と彼は主張しているようだった。自分の親のいるLINEでこれを言うのが冷静にやばい。
そして、インターネット・ホットラインセンターという警察が外部委託している組織のURLが送られてきた。運用ガイドラインを読んでみると、確かにそのようには書いてある。書いてあるが。

これをあらかじめ確認して、検挙されないギリギリを責めていること自体が、夫が悪質な知能犯であることを十分に示していた。
まだ、若気の至りで…とか、性癖が抑えきれなくて…とかなら分かる。(分かりたくはない)
夫は自分でよく警察のシステムを勉強した上で、これはセーフ、これはアウトと理性的に判断を下しているのだ。もはやそれが理性なのか疑問ではあるけれど。

そして、自然に検挙される可能性が低いからといって、許容されているわけではない。検挙される可能性が低い犯罪なら、やってもいいと夫は考えているのだ。30近くなって。


甘く考えるな

私『警察に提供されない=問題ないと捉えておられるなら、かなり世間と認識がずれているように思います。
本件が明るみになった場合、御社の就業規則としてはどうですか?』
夫『あくまで法的にはセーフだと考えていますが、倫理的には完全にアウトです…』

いや、法的にもアウトだから。捕まるかギリギリ捕まらないかの違いで。
この人は捕まらなければなんでもやってもいいと思っているのかと、かなり幻滅した。そんな人間が倫理観を語るべきではないことは明確である。

私『法的にセーフなら何でもしていいわけではないですよね。
正直、運用ガイドラインまでしっかり勉強して捕まらないようにやっていたことから理性があったであろうと思われるので、単にあなたの人間性が良くなかったんだなという絶望感があります。』

そしてもう一つ釘を刺しておきたいことがあった。
捕まりさえしなければ、今まで通り暮らせる。多分夫はそう思っていた。
でもそれは大きな間違いだ。
リスクを負ってでも夫を破滅させるのだと、関係者が誰か1人でも行動を起こせば、夫の人生は終わりなのだ。そしてそれは、物理的には私にもできる。今は理性が抑えてくれているだけだ。

私『自分で考えた捕まらない方法を饒舌に語り、自分は頭が良く、家族は何も心配することはないのだと、調子に乗っているように見えて、とても残念です。公序良俗の概念はないようですね。
さっきから話題を避けているようだけれど、会社の件、お相手の女性が黙ってくれたとしても、仮に私が御社に通報したら一発アウトですよね。

今、貴様は首の皮一枚であるという状況を心得よ

3人分の既読がついたが、誰も何も返してこなかった。




ということで、バトルはまだ始まっていませんが、とりあえず夫が知能犯だったという話でした。この先もまだ続きます。

そして、以下蛇足になるのですが、ぜひこれからご結婚される方に私の遺言と思って覚えておいてほしいことがあります。

どれだけ仲良くなっても義実家の家族LINEには入ってはいけない。

これをできるだけ頑張って欲しいです。もし招待されてしまっても、「私Slackしか見ないんで、LINE全然使わないんですよ~」とか言って逃げましょう。(義父母がSlackを理解していないことが前提)

家族LINEで何が起こるのかというと、例えば義両親からどうでもいいにも程がある、空とか花とか習い事の作品などなどの写真がまあまあのペースで送られてきます。
実子の夫は気にせず既読スルーするのですが、よそ者の私は無視するわけにも行かないので、思いもしなくても1人一生懸命「いいですね!」とか「すごい!」とか返すことになります。これが最初に起きるトラブルです。

次に「息子だと返事してくれないから〜」と連絡係が私になっていきます。これが結構きつい。「この日お家行っていい?」を実子が断っても角は立ちません。でも私が断るともちろん角が立ちます。
仲良くしたくて入った家族ラインでじわじわと不仲になっていく。こんな報われない努力が世の中にあるだろうか。(いや、ない)

と言いながらも、私の義実家は宇宙人だったからな~とも思います。みなさまが周りの方々と良い関係を築けますように!!

(続き書きました。こちらからどうぞ)

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