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生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪 2023



生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪


これを略して『イケフェス大阪』と呼ばれていて
大阪にて毎年秋の10月末の土日の二日間にだけ
行われる建築の大型イベントである。これら建物
は一斉に無料公開をされ、普段は見る事が叶わぬ
場所までもがオープンになるイベントなのである。
建物によってはネット予約抽選に当たった人には
ガイドが付いて、建築の歴史やエピソードなどを
案内までしてくれるものである。

このイベントは、2014年に第一回を開催して
おり今回で10回目の開催となる。とは言っても
コロナウイルスが猛威を振るった年にはリアルな
展示も出来ずにバーチャル体験などで、その間を
リカバーするも、このイベントフェスティバルの
醍醐味はリアルに建築の中を歩き回り、もしくは
解説を受けて楽しむと云うのが基本コンセプトに
あるものであり、今年のコロナ規制緩和によって
従来のあるべき姿にこのイベントが戻ったもの。



国内でこの規模の展示会は大阪でしか行われては
いないものであり、展示イベントとは言いながら
特設会場などがある訳ではなく、建っている建物
そのもののひとつひとつがミュージアムになると
云う画期的なイベントなのである。


上の地図は大阪は、船場・中之島エリアマップと
なっており、それぞれの区画にはイケフェス参加
の建物がマーキングされている。


それぞれのエリア分けは次の通りで

1、キタエリア
2、船場・中之島エリア
3、西船場・川口エリア
4、南船馬・ミナミ①エリア
5、ミナミ②・新世界エリア
6、大阪城周辺エリア
7、湾岸エリア
8、文の里・天下茶屋

と8ブロックに分割されているもので
全てを回るのは二日間でも不可能である。

例えば今回のエントリーされてあるものの中で
上の2エリアの有名な建物の例を挙げてみよう。



■大阪市中央公会堂 (NO.25)


■大阪府立中之島図書館 (NO.24)


■ダイビル本館 (NO.20)


■日本銀行 大阪支店 (NO.23)


と、これらの建物はとても魅力的で、重厚感も
あり、歴史ある建築物なのであるが、私の職場
からはどれもが自転車で3分以内にあるもの。
これらは当たり前にフェスタ以外で訪れた事が
ある建物なので、改めて機会を設けて紹介する。

前述のリストに挙げた立派な建物を見て分かる
通りで、このイベントにエントリーされる建物
の条件は見学するに足る建物である事が前提で
大阪に立っている建築物である事、建築として
歴史的な価値、そして建築物として価値がある
事がその条件となっている。


大阪では歴史的建造物をただ保存するのでなく
リノベーションなどを施し、それを現代の用途
展開をする事で街の活性化に繋げる活動もされ
それにより再び息を吹き返した建物を訪れた人
もその素晴らしい雰囲気を楽しむ場所が増えて
きている。

阪神淡路大震災、東北大震災と大きな地震災害
により建物の耐震基準は大きく見直されてきた。
歴史的建造物は現在の地震に耐えきれない構造
のものも、その保存や再活用をする為にこれら
基準を満たす構造へと変わってきている。


そんな魅力ある歴史的な建物の概要記載されて
いるのがイケフェス公式ガイドブックである。


先ずはイケフェスガイドブックを購入した上で
エントリー内容をチェック、ガイドある建物を
予約する。そこに当選する事を軸にして周辺の
魅力的な建築物をリストアップしてやる。


もちろん、近い建物なら隣同士のものもあるが
当たり前に大概が移動距離を要する。私の場合
は効率よく自転車で回るルートを組み立てる。


もちろん、建物内に入ると撮影の時間もいる為
移動の時間だけではいけない。ガイドブックに
フリクションペンでルートのシミュレーション
をするのである。この作業もまた楽しいもので
私の場合は相棒にバリバリの一級建築士がお供
をしてくれる。見所となる建物をエリア内から
チェックして、見るべきものは何かを決める。
私にはガイドブックと、コンストラクションの
ブレインがついていて本当に恵まれている。


協議の上で今年は七カ所をエントリーした上で
それらを堪能した。この回ではその時の写真を
ランダムに掲載。後々にこれらひとつひとつを
解説していく事とする。


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#生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪
#イケフェス大阪2023
#OPENHOUSEOSAKA2023

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■  青山ビル
■  一心寺
■  オーガニックビル
■  光世証券 本社ビル
■  堺筋倶楽部
■  伏見ビル
■  山本能楽堂

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