IONOPSIS UTRICULARIOIDES

イオノプシス ウトリキュラリオイデス
（IONOPSIS UTRICULARIOIDES）




珈琲豆のメッカでもあるブラジル。



そんなブラジルでは珈琲農園を作る為に元の
原生林を伐採、その珈琲の木にイオノプシス
が着生してる姿などが見られるという。



元々の美しい森林は金儲けの為に切り開かれ
そんな環境でも健気に生き抜いてきたのが、
これら樹木に着生して生き延びてきたこれら
植物である。



樹上から枝を伸ばし多くの花を咲かせるのが
このイオノプシス。可愛く優雅な姿は見る者
の気持ちを豊かにしてくれる。



この花を撮影したのは兵庫県いけばな展。
神戸の百貨店の会場を次々と作品を次々と
見ては都度足が止まる。植物も外のものとは
違い、とても状態が良い。花の図鑑とか作る
なら生花のものが余計なものも写らない訳で
枝ぶりや葉姿、そして花のディテール記録は
生花の方が良いなと改めて思ってしまう。



生花展に娘さんを連れたお母さんの姿が多く
見られ、小さな女の子達も綺麗な花を見ては
声を上げ、喜び、楽しんでおられた。



『花育』　情操教育のひとつであり、特に女
の子に向けて『美しい』『綺麗』『可愛い』
などへの好奇心や想像力と同時に小さな命を
大切に思う事にもつながる教えとなる。



心を豊かにさせる世界として、いけばな展は
良いものだと実感させられるのである。

洋名　バイオレット オーキッド
　　　VIOLET ORCHID
学名　イオノプシス ウトリキュラリオイデス
　　　IONOPSIS UTRICULARIOIDES
分類　キジカクシ目、ラン科、イオノプシス属
種類　多年生着生植物
草丈　１５〜５０ｃｍ
開花　春〜冬
花色　藤色
花径　１５〜２０ｍｍ
原産　ブラジル
言葉　美しい人
撮影　兵庫県いけばな展




幼稚園や小学校低学年の女の子達に特に人気
が高かった作品はこれ。シロウサギとお花の
世界のメルヘンチックなもの。

こちらの作品を眺めながら、プロファイルする。
多分、まだ小さな娘さんのおられる母親の作品、
もしく祖母から女のお孫さんへの作品なのかなと
想像してみる。どちらにせよ愛情に溢れた作品に
見えて微笑ましいなと、しばし眺めたのである。