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花車


花車 (ハナグルマ)


花弁が細いこの花姿、あのツツジの変化種で
ある。私もこれに二度遭遇しているものだが
最初に淀川区に植って花を咲かせているのを
見て驚いたものだが,葉の形や花の色や模様
を見てツツジだと分かったものである。


ツツジの名称は、筒状に咲くその花姿からと
蕊(シベ)が大きく前に張り出している特徴
から、両方の特徴であるをとりまとめて筒蕊
(ツツズイ)とし、これが『ツツジ』になった
ものとの説がある。



写真の細花弁のものは、もう筒状でもない上
ツツジにある特徴的なシベすらも、その姿が
見当たらない。



朝顔(アサガオ)の世界でも、一般のものと
カタチの全く違うものが出現して、それらを
変化朝顔(ヘンゲアサガオ)や、変わり朝顔
(カワリアサガオ)などと呼び、明治時代に
それらの品評会などで賑わったものである。


もちろん、一般の朝顔も美しい花は鑑賞価値
が当然あるものだが、猫も杓子も植えるほど
どこでも当たり前に見られる大衆花としては
普通よりも、異常なものが持て囃された訳と
なる。昔は見世物小屋的なものに長蛇の列を
成すという状況にも似ている。


変化朝顔も遺伝子が壊れた事による劣勢変異
という事になり、朝顔とは思えぬ奇妙奇天烈
な花姿に人の好奇の目が向けられたもの。


この細花弁の変化躑躅には、その花の姿から
花車(ハナグルマ)の名がつく。この躑躅は
変化朝顔が登場した明治時代を遡る江戸時代
には園芸品種として、大切に引き継がれた
ものなのだという。



和名 躑躅 (ツツジ)
   映山紅 (ツツジ)
洋名 アザレア (AZALEA)
学名 ロードデンドロン
   (RHODODENDRON)
品種 花車 (ハナグルマ)
分類 ツツジ目、ツツジ科、ツツジ属
種類 常緑低木~半常緑低木
草丈 50〜300cm
開花 春
花色 赤、桃、白
花径 5cm
原産 東南アジア原産
   日本の固有種は、五月 (サツキ)
言葉 慎み、節度、節制、自制心、努力、訓練
撮影 北山緑化植物公園

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